花火の製作とは
花火の製作は、季節感や表現する楽しさを味わえます。また、日本の昔から伝わる夏の風物詩である花火を知る機会にもなりますね。色とりどりの花火は、子どもの好みや個性が出やすく、飾ると保育室が一気に華やかになります。夏らしさを感じられる花火製作で、子どもたちの思い思いの表現を引き出してみましょう。製作前に花火のイメージを持てるよう、絵本や写真などで花火を見せて導入を丁寧に行うといいですね。
花火の製作のねらい
- 季節感を味わう
- 自分なりの表現を楽しむ
- 完成した製作を見て楽しみ、達成感を味わう
①手形アートで作る花火
対象年齢
0歳児/1歳児/2歳児作り方のポイント
スタンプや絵の具で手形を4つ貼りましょう。できるだけ指を開き、パーの手にすると花火のように見えやすいです。0歳児は手形を取るのが難しいため、嫌がった場合は2個の手形でもよいでしょう。周りを折り紙やシールで埋めると華やかな花火になります。
1歳児・2歳児は、手形の周りの装飾も自分でチャレンジできる子が増えてきます。子どもの発達に合わせて、シールや折り紙を貼ってもらうと個性が出て楽しめますよ。
②野菜スタンプを使った花火
対象年齢
0歳児/1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児作り方のポイント
野菜スタンプは、野菜の切り口にインクや絵の具をつけて、紙にスタンプする技法です。華やかな花火の製作に、野菜スタンプはぴったりですね。花火の形に切った画用紙の上に野菜スタンプを押すと、花火製作の出来上がりです。野菜スタンプは、0歳児から5歳児まで幅広い年齢の子が楽しめます。縦割り保育の製作でもおすすめですよ。
0歳児から2歳児は、野菜を誤食しないよう注意しましょう。5歳児になると、野菜を子どもが切る経験もできる子が増えてきます。
花火の製作におすすめの野菜は、ピーマン、レンコン、オクラ、チンゲンサイの茎などです。
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③紙コップでスタンプして作る花火
対象年齢
0歳児/1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児作り方のポイント
紙コップの広がっている方を細く切りお花のように広げ、絵の具でスタンプをして花火を作ります。簡単に迫力ある花火を作れるので、0歳児から5歳児まで楽しめる製作です。0歳児から3歳児までは、保育士が紙コップをあらかじめ切って準備しておきましょう。4歳であれば、紙コップに切る線を引いておくと自分で着れる子が増えてきます。5歳児は、手本を見せて切る目安を伝えると、真似しながら切れる子が多いでしょう。
黒い画用紙に、原液の濃さに近い絵の具でスタンプをすると、絵の具が映えます。
④絵の具を使って吹き絵で描く花火
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児作り方のポイント
絵の具を使った吹き絵の花火製作をご紹介します。絵の具をつかうとき、いつもは筆で色を塗りますが、吹き絵はストローで絵の具の水滴を吹き、絵を描いていきます。絵の具を吹くのは体力が必要なので、3歳児以上におすすめの製作法です。見本とやり方を丁寧に見せましょう。吹き絵は、絵の具を狙って吹くのがコツをつかむまで難しい子もいます。吹く力の加減も、強すぎると絵の具が紙の上からいなくなることを伝えてください。
どう吹いたらどの方向に絵の具が移動するのか、楽しみながら気づきを得られるように声がけしましょう。色が混ざり合う行程も楽しみたいですね。
⑤紙皿で作る花火が浮き出る壁面飾り
対象年齢
3歳児/4歳児/5歳児作り方のポイント
花火が浮き出て見える製作は、何ができるか製作過程をわくわく楽しめます。紙皿を黒く塗る工程があるので、2日間に分けて製作しても良いですね。3歳児はシールを貼る、4歳児はシールと切ってある折り紙を貼る、5歳児は折り紙を自分で切って貼る、といった発達に合わせた装飾も楽しめます。
見本の製作を子どもたちに見せて、完成までの変化や楽しみを味わえるよう声がけしながら作りましょう。
⑥クレヨンを使ったスクラッチで作る花火
対象年齢
4歳児/5歳児作り方のポイント
スクラッチは、はじめに画用紙全体をカラフルに塗りつぶします。クレヨンで画用紙を塗りつぶすのは集中力や握力が必要なので、4歳児以上におすすめの製作です。なるべく濃く塗ると綺麗な花火ができると声がけすると、子どもたちも取り組みやすいでしょう。画用紙は、だいたい折り紙サイズにすると、子どもが塗りやすく綺麗に仕上がります。
スクラッチの醍醐味は、黒く塗りつぶした後に竹串や釘などで絵を描く瞬間です。子どもたちが、色の出方を楽しめるように声がけしていきましょう。絵を描くときは鋭利な道具を使うので、事前に扱い方を約束してから渡してくださいね。
⑦折り紙で作る切り絵の花火
対象年齢
4歳児/5歳児作り方のポイント
折り紙を折り、好きな場所を切って切り絵を作り花火にします。折り紙に角を合わせて繰り返し折ること、厚みがある折り紙を切る力が必要なことから、4歳児以上におすすめの製作です。折り紙を折ったときに、花火の輪郭になる、1番外側の線は全員で一緒に印をつけ、最初にはさみで切りましょう。折り紙を開いたときに角がなくなり、より花火の雰囲気がでます。
あらかじめ、折り紙を切るときは真っ二つに切り落とさないよう伝えておくのが大切です。「チーズのように穴を作ってね」「虫さんがかじった跡みたいだね」と手本を見せながら切り方のイメージがつきやすい声がけをするとよいでしょう。
花火の製作で夏の風物詩を楽しもう
夏に楽しめる花火の製作を7つご紹介しました。華やかな花火の製作は、保育室をぱっと明るくしてくれます。お友だち同士で完成品を見せ合い、素敵なところを見つけ合うのもいいですね。日本に昔から伝わる夏のお楽しみ「花火」で、季節感や製作を完成させる達成感をたくさん味わいましょう。ぜひ、夏の製作の参考にしてみてください。
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