今回は、実習前に知っておきたい指導案には書ききれない直前確認ポイントを3つお伝えします。
困った時は誰にどうやって相談する?
どんなに頑張って実習に向けて準備してきても、想像とは違うことが起きてしまうものです。そんなトラブルの際、誰にどうやって相談するのでしょうか?
1.実習中、誰に相談する?
保育時間内におきることは、実習に入っているクラス担任や学年主任に相談するのが良いでしょう。ここで大切なことは「先生方は”相談相手”であり、”答えを出してくれる人”ではない」という事です。子どもたちをよく観察し、当日を想像して、最終的にはあなたが決める事です。たくさん悩んで決めた保育は子どもたちもきっと楽しんでくれる事でしょう。先生方に相談して、自分で考えて、納得しながら前に進めると良いですね。
学校の先生や友だちに相談するのもいいですが、その方々はあなたの保育現場を知りません。相談のつもりが苦労話で終わってしまった… という事のないよう気を付けましょう。
2.実習中はどうやって相談する?
口頭で相談できそうであれば「保育のことで相談があります。少しお時間いただけますか?」と声を掛けましょう。とは言っても相談したい先生と勤務シフトが合わなかったり、声をかけるタイミングをうまく掴めない場合もよくあります。なるべく気兼ねなく、的確に報連相したいですよね。
そんな時は指導案に別紙を添える方法がお勧めです。
「この伝え方は適切ですか?」
「○○の理由でこのように考えましたが○○の点では不足があると感じています。アドバイスをお願いします」
こんな感じで具体的に相談するのがポイントです。
「〇〇について教えてください」のような簡潔すぎるメモ書きは控えましょう。あなたの考えや想いが伝わらず、お互いに的を射ないまま当日を迎える可能性があります。
先生方は別紙に直接記入するか、口頭で答えてくれるでしょう。質問を通して、先生との信頼関係や保育理解が深まるはずです。あなたの誠実さが伝わるといいですね。
実習直前に確認したい大事なポイント3選
1.園オリジナルの生活習慣
朝の会の流れ、挨拶の言葉、当番さんの仕事、片付けや整列などの合図、身支度の手順やフレーズなど。毎日見て覚えたつもりだったのに、いざ自分が行おうとすると思い出せない場合がよくあります。園生活においては子どもの方が先輩です。時には子どもたちを頼りながら、生活のテンポを崩さないようにしっかり確認しておきましょう。
2.配慮が必要な子どもの把握
どのような場面が苦手で、どのような配慮や対応が適切なのか。担任の先生に改めて確認し正しい情報を共有してもらいましょう。”部分・責任実習だから”の理由で、全てを1人で行うことにこだわる必要はありません。必要な時に必要なことを頼むのも立派な行いです。
「いつ・誰に・どんな風にフォローに入って欲しいのか」を考えて、具体的に依頼しましょう。
3.活動と活動の間にかかる所要時間の把握
指導案に『片付け/入室/手洗い/トイレ/水分補給/着席』などを記入した箇所がありますよね。片付けには具体的におおよそ何分程度が必要ですか?屋外から入室し、手洗い・トイレ・水分補給などを済ませて全員が着席するまで。だいたい何分間かかりますか?
指導案には書ききれない小さな事ですが、この数分間はとても大切な生活リズムです。いつもと同じテンポを保てるように、おおよその所要時間や先生の言葉がけなどをもう一度観察しておきましょう。
1日を通した全体的な時間配分が見えてきますよ。部分・責任実習の当日をイメージしながら1日1日を有意義に過ごしてくださいね。
未来の先生、がんばって!応援しています。
<あさこ先生のベトナムだより>
2歳おめでとう!ささやかな誕生日会。数分のことですが、仲間との打ち合わせは欠かせません。先生たちとしっかり連携を図ることが成功の秘訣です。
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