歌うコツってなんだろう?
保育士をしていると毎日歌ったり、子どもたち全員に大声で呼びかけたり。喉を使う場面がたくさんありますよね。「歌に自信がないなぁ…」と不安になったり、喉を傷めてツライ思いをしたりしている先生も多いのではないでしょうか?そこで今回は、私もお世話になっているボイストレーナーの玉置彩音先生(オンライン歌唱指導Marsy所属)に、「よくある歌の悩み」を相談! 今すぐ試せるボイストレーニングのアドバイスをいただきました。
「伴奏なしで音程をとるのが難しい!」どうしたらいい?
<質問>
普段の手遊びでピアノ伴奏なしのアカペラで歌うとき、音程を外しているかもしれない…高い音程が出てくると、音程が合っているか分からず、迷子になります。どういう練習をしたら良いですか?<ボイストレーナーの解決策!>
音程を取るのが難しい原因は何通りか考えられます。例えば下記の(ケース1)と(ケース2)の場合、どちらのタイプに近いでしょうか?(ケース1)そもそも出すべき音が分からない場合
音程を取る訓練を地道にすることが必要となります。練習方法としては、歌詞を無くして口ずさむなど(ラララで歌う)、ハミングで歌い、音程だけに集中して歌うと良いです。また、自分の声を聞きやすくなるので、片耳を押さえながら歌う練習もオススメです。
(ケース2)出すべき音が分かっているのに思い通りに出せない場合
「腹式呼吸を使った正しい発声と呼吸法」を身につけ、声を出す能力を高めることで改善が見込めます。
実際に「音程をとる」練習をしてみました!
まずは(ケース1)出すべき音がわからない方に、おすすめのハミング。「ラララ」のみで歌ってみます。片耳を押さえることで、自分の声が聞こえやすくなりました! ときどき正しい音楽を聞きながら、毎日練習してみるとよさそうです。
次に(ケース2)出したい音が出せない方におすすめの「腹式呼吸を使った正しい発声と呼吸法」。
少し前屈をしてお腹に手を当てながら歌ってみると、腹式呼吸が出来ているかが分かりやすい! 発声をしたときに、しっかりとお腹がへこむように意識します。
「大きい声を出して喉に負担が…」どうしたらいい?
<質問>
声の悩みなのですが…大勢の子どもたちに呼び掛ける際、大声を出して喉から血が出るほど傷めてしまいました。喉に負担をかけず、大声を出せる方法はありますか?<ボイストレーナーの解決策!>
保育園や幼稚園の先生はとても声を酷使するお仕事です。喉に負担をかけず、大きな声を出すために1番大切なことは、やはり腹式呼吸です。腹式呼吸をすることで体の筋肉を調整しながら声を出すことができ、発声器官への負担が軽くなります。その上で、もうひとつ大切になることは、声を共鳴させるポジションを見つけることです。
実際に体験!「声を共鳴させる」ってどんなこと?
“声を共鳴させるポジション”の見つけ方は、「口を軽く閉じて高音の“ラ”でハミング」したときに「眉間の間がビリビリ振動している感覚があれば良い」といいます。眉間の間に指を添えてみると、感覚がつかみやすくなりますね。 ボイストレーナーの玉置先生によると「鼻腔と口腔の奥に共鳴腔(きょうめいくう)と呼ばれる場所があります。ボイストレーニングを通して声を響かせる場所を覚えていくことで、声帯の負担も少なく自然に大きくて良く通る声が出るようになります」とのこと。眉間に軽く指をあてながら、ハミング♪ これなら簡単に練習できそうですね。
どのボイストレーニングも、成果は一日にしてならず。空いた時間や気分転換に、毎日少しずつ続けてみることが大切です。
本格的にボイストレーニングをするなら、教室に通うほか今のご時世に合ったオンライン教室などもあります。通学0分でコロナ対策も心配なし、趣味としても楽しめるので気分転換にもなるので、おすすめです。
次回は、卒園ソングの歌い方&子どもたちへの教え方をご紹介します!