「おせんべやけたかな」とは
「おせんべやけたかな」は、わらべうた(童謡)を使った触れ合い遊びの一つです。昔からの定番の遊びなので、小さいころに遊んだことがあるという方は多いのではないでしょうか。この遊びでは、「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」という軽快なリズムに合わせて子どもたちの手に触れていき、次々に手をひっくり返します。繰り返しを楽しむ遊びなので、簡単な言葉を覚え始め、大人の真似をしながら少しずつ身体の動かし方を覚えていく、1歳頃から取り入れるといいですよ。
導入におすすめの絵本
この遊びの導入には、こが ようこさんの『おせんべ やけたかな』という本を読むのがおすすめです。「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」のリズムを楽しみながらページをめくると、いろいろな表情をしたおせんべいが焼けていきます。子どもたちと一緒に声を合わせながらおせんべいを一つずつ指さしてみたり、焼きあがったおせんべいを食べるまねをしてみたりと、自然とわらべうたに親しみを持てる絵本です。保育者が読み聞かせをする場合は、赤ちゃん(0歳児)から楽しめますよ。
『おせんべ やけたかな』
構成・文: こが ようこ
絵:降矢 なな
出版社: 童心社 >>本の紹介はこちら
難易度
★☆☆☆☆対象年齢
1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児用意する物・道具
- なし
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 繰り返しのリズムを楽しむ
- 保育者の動きを目で追い、よく観察する
- 保育者や他児とのふれあいを通じて、指先の感覚を養う
- 繰り返す遊びを模倣する楽しさを味わう
遊び方・ルール
①集まって円になります②おせんべいを焼く人を一人決めます。焼く人は片手を、それ以外の人は両手を、手の甲を上にして前に出します
※初めは保育者が焼く人になりましょう ③②で決まった1人が、「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」のリズムで、みんなの手を順番に触っていきます
⑤最後に裏返したおせんべいの次から、③④を繰り返します
ポイント
おせんべいが焼けて食べる動作をするときには、本当におせんべいを食べているかのようになりきって遊びましょう。子どもたちの想像力や、表現力を育むきっかけになりますよ。また、遊びに慣れてきて子どもたちがおせんべいを焼く役をするときは、他の子を勢いよく叩いたりすることが無いように見守りましょう。「やさしくタッチしてあげてね」などと声かけができるといいですね。
手をおせんべいに見立てて何人かで遊べるので簡単です。体力も必要ないので、お年寄りと子どもが一緒に楽しめます。敬老の日などの交流会にもおすすめですよ。
アレンジ例
声色やスピードに変化をつける
一定のトーンで遊んで子どもたちが安心感を持てるようになってきたら、高い声で歌ってみたり、低い声で歌ってみたりと、声のトーンに変化をつけてみましょう。新しい刺激が加わることによって、より「保育者の声を聞く」ということに集中することができます。また、歌うスピードを速くしたり、逆に遅くしてみるのもいいでしょう。子どもたちはリズムの変化を楽しむことができますよ。
地域の歌い方で遊ぶ
地域によって、歌い方が少しずつ異なるようです。ペアの先生とどんな歌い方をするか確認して、合わせられるといいでしょう。次のような例がありますので、参考にしてみてください。- おせんべ おせんべ やけたかな
- おせんべい やけたかな
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