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保育に取り入れたい「伝承遊び」15選。子どもと楽しめるおすすめをタイプ別に紹介

伝承遊びの道具
昔から日本で親しまれている「伝承遊び」。保育園や幼稚園、認定こども園でも、鬼ごっこや折り紙など、昔からある遊びを楽しんでいるところも多いのではないでしょうか。それ以外にも、日本にはたくさんの伝承遊びが伝わっています。今回は、古くから伝わる伝統文化を感じながら、園で子どもたちと楽しめる遊びをご紹介します。

伝承遊びとは

あやとりをする男の子
日本で古くから親しまれている遊びのことを「伝承遊び」といいます。例えば、普段から楽しんでいる鬼ごっこや折り紙はもちろん、季節の遊びとして取り入れる園も多いけん玉やコマ回しもそのひとつです。どれくらい古くから伝わってきているかと言うと、例えばコマ回しは、平安時代より前に中国から朝鮮半島を経由した伝わったことが文献に残っています。民間で遊ばれている姿が南北朝時代(西暦420年~589年)の文献に記述されていますので、1600年以上も前から親しまれてきた伝承遊びということが分かりますね。

今回は、伝承遊びの良い点やおすすめを紹介していきます。ぜひ日々の遊びのレパートリーに、取り入れてみてくださいね。

伝承遊びを取り入れるメリット

まずは、伝承遊びの良いところをまとめてみました。保育に取り入れると、どんなメリットがあるのでしょうか?

幅広い年代で楽しめる

女の子とおばあさん
伝承遊びは古くから親しまれているため、世代を超えて楽しむことができます。中には、園におじいちゃんおばあちゃんを招き、伝承遊びを通して世代間交流をするところもあります。年配の方に遊び方を教わったり、それを通して触れ合ったりと、普段の遊びとはまた違った楽しみ方ができそうですね。

コミュニケーションが取れる

伝承遊びはお友だちと一緒に遊ぶものも多く、保育者や他児とのコミュニケーションが取れることも良い点です。さまざまな遊びがあるので月齢に合わせて選び、他児との関わりを増やしたり、一緒に遊ぶ楽しさを感じられるように活動に取り入れていくと良いですね。

地域ごとに違いを楽しめる

伝承遊びは、地域によって違いがあるのをご存知でしょうか。例えば二手に別れて遊ぶ「はないちもんめ」。遊び方は同じでも、地域によって歌詞が少しずつ違っています。さまざまな地域の違いを調べてみたり、実際に他地域の遊び方で楽しんでみたりと、自分が住む場所とは違ったところの文化に触れられます。

遊びが展開できる

伝承遊びの中には、時代の流れと共に少しずつ新しいルールや遊び方が加わって変化しているものもあります。例えば伝承遊びのひとつで、わらべうたとして知られる「お寺の和尚さん」。これにも地域差や時代での違いがあるようですが、なんと最近では歌詞の中に“東京タワー”や“スカイツリー”などが登場するところもあるそうですよ。

子どもたちが持っている想像力や興味・関心によって、徐々にその時代に合ったものに変わっていくのも魅力ですね。


園で楽しめる伝承遊び・タイプ別15選

鬼ごっこをする女の子
伝承遊びにはたくさんの種類がありますが、その中でもぜひ子どもたちと園で楽しみたいものをご紹介します。

乳児や低年齢児も楽しめる遊び

0~2歳児クラスでも楽しめる遊びです。「いっぽんばしこちょこちょ」はその場ですぐにできる触れ合い遊びのひとつなので、赤ちゃんとのスキンシップにもぴったり。この時期は、触れ合いながら遊べるものや、ルールが簡単なものから取り入れてみてくださいね。

●いつぽんばしこちょこちょ
わらべうたを歌いながら、子どもたちと保育者のふれあい・スキンシップを楽しむことができる定番の遊びです。簡単なので、慣れてきたら子どもたち同士で遊んでも楽しいですよ。室内ででき、雨の日の活動にもおすすめです。 ●あぶくたった
わらべうたと鬼ごっこの要素を合わせた伝承遊びです。オニ役の子のまわりを他の子が囲んでわっかをつくって歌を歌う、「かごめ」のような場面と、オニの言う言葉に合わせて他の子が逃げだす「鬼ごっこ」の場面が分かれているのが特徴です。
  • ずいずいずっころばし
  • 大根抜き ※腕を引っ張ると亜脱臼することがあるので、身体などを引っ張りましょう。

身体を使って楽しめる遊び

全身を使って楽しめる遊びです。鬼ごっこひとつをとっても、色おにや氷おになど、さまざまな展開ができます。筆者のおすすめは「いろはにこんぺいとう」。地域によって違いはあるようですが、縄跳びやゴム跳びのゴムなどを2本使う遊びです。「くぐる」「跳ぶ」などの動作が必要になるので少し難易度は高いですが、とても楽しい伝承遊びです。

●いろはにこんぺいとう
日本に昔から伝わる伝承遊びの一つ。ゴムひもを使って、ひもに触れないようにまたいだり、くぐったりしながら反対側まで行けるかを競う遊びです。跳ぶような動きはなく簡単にでき、全身運動にもなるので、縄跳びが苦手な子にもおすすめです。 ●鬼ごっこ
定番で基本の鬼ごっこ以外にも、さまざまなバリエーションの鬼ごっこがあります。その中から、園での遊びで使えそうなものをピックアップしました。遊びの引き出しとして知っておくと便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ●ハンカチ落とし
ハンカチを使って、1対1で鬼ごっこが始まる遊びです。動き回る子が限られる遊びなので、雨の日の室内でのレクリエーションゲームとして人気です。ルールも簡単なので、梅雨の時期の活動として取り入れるのはいかがでしょうか。
  • だるまさんが転んだ

お友だちと楽しめる遊び

お友だちや保育者と一緒に楽しめる遊びです。「はないちもんめ」や「かごめ」は集団遊びになるので、クラスのみんなで楽しんでも良いですね。

また「あんたがたどこさ」は、実は楽しみ方がとても広いのです。「ボールをついて歌う」「2人で向かい合って手をたたく」「大勢で並んで横の人の手をたたく」など遊び方が多くあります。その中でも筆者のおすすめは、地面に自分が立って入れるくらいの大きさの正方形を4つ描いて大きなひとつの正方形にして(ちょうど漢字の「田」の字ですね)、その中を2人で向かい合って移動する遊び方です。少し難しいですが、頭と身体を使って楽しめますよ。

●はないちもんめ
お友だちと手をつないで、わらべうたを歌いながら身体を動かす遊びです。2グループに分かれるので、お互いに「負けるもんか!」と、とても大きな声で歌う様子がかわいいですよね。大人数で遊べるので、異年齢保育のレクリエーションとして取り入れるのもおすすめです。 ●かごめかごめ
昔から伝わる、わらべ歌を使った遊びです。「かごめ」とは、漢字で「籠目」、つまり竹で編まれたカゴの網目を表すと言われています。江戸時代から伝わる遊びのため、歌詞の意味は所説ありますが、すこし難しいので、遊びとして取り入れる際は「昔の人がよくやっていた遊びだよ」と子どもたちが分かりやすいように説明しましょう。 ●あんたがたどこさ
昔から伝わる童歌(わらべ歌)の一つです。ボールを使って遊ぶ場合、道具を何も使わないで遊ぶ場合など、数通りの遊び方があります。いずれもわらべうたの歌詞に合わせて身体を動かすルールなので、自然とリズム感覚が身につきやすい遊びですよ。

手先を使って楽しめる遊び

手先が器用になってきたら、ぜひ取り入れたい遊びです。折り紙は普段から楽しんでいる園も多いかと思いますが、懐かしいあやとりやお手玉にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。「ちゃちゃつぼ」は、シンプルながら意外と難しく頭を使います。わらべうたと手遊びをひとつにして楽しめますよ。

●ちゃちゃつぼ
ちゃつぼ(茶壷)とは、お茶の葉を入れて保存しておく壺のことです。茶壷は、和紙を使って上から覆うため蓋がありません。「ちゃちゃつぼ」は、その茶壷の形を真似し、歌いながら手を動かす伝承遊びです。
  • お手玉
  • あやとり
  • 折り紙


昔ながらの遊びで伝統文化に触れよう

伝承遊びは、子どもにとって良い点が多くあり、保育園や幼稚園でぜひ取り入れてもらいたい遊びのひとつです。保育士さんが子どもの頃に楽しんだものや、自分の出身地で流行ったものなどを、子どもに伝えてみてはいかがでしょうか。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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