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鬼ごっこ図鑑|定番からアレンジまで種類別に解説【35選】

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これをみれば完璧!鬼ごっこ図鑑
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない遊びアイデアをイラストで解説。今回は、「鬼ごっこ」のバリエーション全35種類を種類別に分類し、図鑑形式の一覧でまとめました。ねらいとポイントを参照しながら、日常の保育に取り入れてみてください。

この記事の目次

>>「外遊び・室内遊び」の一覧

「鬼ごっこ」遊びのねらい

園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びや運動をさせるだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。

【鬼ごっこのねらいの例】
  • 身体全体を全力で動かして遊び、全身の使い方を覚える
  • お友だちと競い合って遊ぶ楽しさを学ぶ
  • さまざまな種類の鬼ごっこ遊びを経験して、新しい遊び方やルールを自分たちで考える
  • ルールのある遊びを楽しみながら、友だちと協力し合うことを学ぶ


基本の「鬼ごっこ」

鬼ごっこをしている子どものイラスト
定番で基本の鬼ごっこからご紹介しましょう。オニ役の子どもが他の子どもを追いかけてタッチするシンプルなルールで、道具なしで遊べて小さいお友だちから大きいお友だちまでみんなで楽しめます。

他のゲームと違って、時間制限を設けなければずっと遊んでいられるのも嬉しいポイントですね。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

用意する物・道具

  • なし

遊び方・ルール

  1. オニ役を1人決めます。(大人数で行う場合は、オニを複数人にしてもOKです)
  2. オニは10秒数えます。オニ以外の子どもたちは、その間に逃げます
  3. 10秒経ったら、オニが他の子を追いかけてタッチします
  4. タッチされたらオニを交代して、また10秒数えてから追いかけて繰り返していきます

ポイント・アレンジ例

鬼ごっこ遊びを広げるためには、「オニの人数を増やす」「時間制限を設ける」などが基本です。オニ役になった子が負担になり過ぎないように、逆に逃げている子や待っている子が退屈をしないように保育者が人数に合わせてコントロールしてあげると、みんなが楽しく遊ぶことが出来ます。
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安全地帯ルールがある鬼ごっこ

ここからは、アレンジ鬼ごっこを種類別に分類して解説していきます。

最初に紹介するのは、オニがタッチできない『安全地帯』のルールがあるタイプの鬼ごっこです。この要素が一つ加わるだけで、ちょっとした駆け引きが生まれて、ゲーム性が増します。

高鬼(たかおに)

鬼が遊具から降りた子を捕まえているところ
「高鬼(たかおに)」は、安全地帯ルールがある鬼ごっこの中でも定番の遊び方ですね。地面よりも高いところに居ればオニにタッチされない、というルールなので、ある程度遊具や段差があるような場所を選んで遊びましょう。

難易度

★★★★★

対象年齢

5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

低鬼(ひくおに)

「低鬼(ひくおに)」は、「高鬼(たかおに)」の反対のルールで行う遊びです。オニは、子どもたちが木の下や遊具の下など、何かの下にいる間はタッチすることができません。

低い場所から出てくるのを待ち伏せしてしまうと面白くないので、「オニは待ち伏せをしてはいけない」というルールにしたり、避難できる秒数を減らしたりして調整すると良いですよ。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

5歳児

用意する物・道具

  • 遊具、木など下に隠れることができるもの

遊び方・ルール

  1. じゃんけんでオニを1人決めます
  2. オニは10秒数えます。オニ以外の子どもたちは、その間に逃げます
  3. 10秒経ったら、オニは他の子を追いかけます
  4. 逃げる子どもたちは、木の下、遊具の下などに入りながら逃げます。避難してから10秒の間は、オニからタッチされません
  5. 子どもたちが何かの下に入っていないときに、オニがその子をタッチ出来たら、オニを交代して繰り返し遊びます

島鬼(しまおに)

鬼ごっこのバリエーション「島鬼(しまおに)」の遊び方手順②
「島鬼(しまおに)」は、地面に、安全地帯である島(円など)を描いて、その島を行ったり来たりしながら逃げる鬼ごっこです。オニは島の中には入れません。

あまり大きな島を作ってしまうとオニがタッチするのが難しくなってしまうので、保育者は島の形をいびつにしたり、オニが手を伸ばしたらぎりぎり届くくらいの大きさにしたりと工夫して作るようにしましょう。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

ひょうたん鬼

「ひょうたん鬼」の遊び方イラスト解説③
「ひょうたん鬼」は、安全地帯を区切るという点では「島鬼(しまおに)」や「引っ越し鬼」などと似ているアレンジ鬼ごっこです。グラウンドに描く形が「ひょうたん」になっているところが特徴的です。ひょうたんの中を逃げ回る子どもたちを、オニが外側から追いかけます。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

引っ越し鬼(ひっこしおに)

円から円に移動する子どもたちのイラスト
「引っ越し鬼(ひっこしおに)」は、子どもたちが鬼に捕まらないように円から円に移動しながら逃げていくアレンジ鬼ごっこです。比較的シンプルなルールなので、ルールのある遊びや集団で行う遊びを少しずつ取り入れていきたい時期におすすめです。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

宿鬼(やどおに)/宿替え鬼(やどかえおに)

アレンジ鬼ごっこ「宿鬼(やどおに)」の遊び方②
「宿鬼(やどおに)」は、予め決めた2か所の宿(安全地帯)を行ったり来たりしながら逃げる鬼ごっこです。地域によっては「宿替え鬼(やどかえおに)」と呼ぶこともあります。「島鬼」や「引っ越し鬼」「ひょうたん鬼」と同じく、安全地帯を行き来するタイプのアレンジ鬼ごっこです。

オニが「宿かえ!」と叫んだら、逃げる子はもう一方の宿に移動する必要があるので、双方の駆け引きが生まれます。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

線鬼(せんおに)

鬼ごっこのバリエーション「線鬼」の遊び方解説イラスト②
「線鬼(せんおに)」は、線の上を落ちないように気を付けながら逃げ回る鬼ごっこです。逃げられるルートが決まっているので、逃げ道を考えながら走れるようになると、子どもたちもより楽しめますよ。保育者が線を引くときには、なるべくたくさん線が交差するようにして、逃げ道が多くなるように工夫しておきましょう。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

十字鬼(じゅうじおに)

アレンジ鬼ごっこ「十字鬼」の遊び方②
「十字鬼(じゅうじおに)」は、地面(床)に漢字の「田」のような線を引き、その中で遊ぶアレンジ鬼ごっこです。オニは十字の通り道の部分だけ移動することができます。逃げる役の子は、十字で区切られた四角の各部屋を一つひとつ移動しながら、予め決めた方向に周回していきます。逃げる側は、オニにタッチされずに決められた周回数を回ることができれば勝ちとなります。

ルールが複雑なので、5歳児クラス・年長さん向けの遊びです。単純な鬼ごっこでは物足りなくなってきた時に試してみましょう。

難易度

★★★★★

対象年齢

4歳後半/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説



仲間が助けるルールがある鬼ごっこ

続いて紹介するのは、オニにタッチされたら退場ではなく、逃げている仲間に助けてもらうことができるルールがあるタイプの鬼ごっこです。安全地帯タイプの鬼ごっこと並んでバリエーションが多い、定番で親しまれているルールです。

助け鬼(たすけおに)

アレンジ鬼ごっこ「助け鬼(たすけおに)」の遊び方③
「助け鬼(たすけおに)」は、一度オニにタッチされても、仲間がタッチして助けることで復活できるアレンジ鬼ごっこの一種。「オニにタッチされるとその場から動けなくなる」という基本ルールは、同じタイプの鬼ごっこと共通です。

逃げる子が復活をするルールのため、オニが1人だと全員を捕まえるのが難しくなります。なるべくオニは複数にすることをおすすめします。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

氷鬼(こおりおに)

氷鬼をしている子どもたちのイラスト
「氷鬼(こおりおに)」は、タッチされると氷のように動けなくなってしまうルールの鬼ごっこです。逃げる子たちは、チームで協力して助け合うことが出来るところが楽しいですよ。

一方のオニはずっと追いかけ続けなければいけないので、複数にするか、時間制限を設けて遊ぶことをおすすめします。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

バナナ鬼(ばななおに)

オニにタッチされてバナナになっている子ども
「バナナ鬼(ばななおに)」は、オニに捕まると、その場でバナナになり動けなくなってしまうルールのある鬼ごっこです。基本的なルールは「助け鬼」「氷鬼」のバリエーションですが、バナナになっているときのポーズが可愛く、子どもたちにも大人気の遊びです。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

電子レンジ鬼(でんしれんじおに)

電子レンジ鬼(でんしれんじおに)の遊び方手順②
「電子レンジ鬼」は、タッチされた子とオニが交代する定番の鬼ごっことは異なり、「タッチされると凍って動けなくなってしまう」ルールと、「仲間2人が電子レンジになって解凍すれば助かる」ルールを加えたアレンジ鬼ごっこです。「レンジでチン!」や「レンジ鬼」と呼ばれることもあります。

「氷鬼(こおりおに)」のルールをさらにアレンジしたものなので、氷鬼に慣れてきた子どもたちへの展開アイデアとしておすすめです。

難易度

★★★★☆

対象年齢

4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

地蔵鬼(じぞうおに)

地蔵鬼(じぞうおに)遊び方②
「地蔵鬼(じぞうおに)」は、タッチされた子とオニが交代する定番の鬼ごっことは異なり、オニにタッチされるとお地蔵さまのポーズで固まってしまうルールの鬼ごっこです。オニにタッチされていない子が凍ってしまった子にタッチすると、再び動けるようになる点では、「助け鬼」や「氷鬼」「バナナ鬼」と同じタイプの鬼ごっこと言えるでしょう。

お地蔵さまのポーズは、子どもたちと相談して決めましょう。ユニークなポーズのほか、「なむなむ~」と拝む真似をするのも楽しいですね。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説



オニが増えるルールがある鬼ごっこ

続いて紹介するのは、オニにタッチされた子がオニの仲間に加わって、どんどん増えていくルールがあるタイプの鬼ごっこです。アレンジ鬼ごっこの中でも比較的ルールが簡単なので、基本の鬼ごっこから展開する時の第一弾としてもおすすめです。

増え鬼(ふえおに)

2人のオニが子どもを追いかけているところ
「増え鬼(ふえおに)」は、オニにタッチされた子が、オニの仲間に加わっていくことでどんどん増えていく鬼ごっこです。オニの数が増えてくると、挟み撃ちなどチームプレーでいろいろ工夫できるのが特徴です。大人数でわいわい遊ぶのも楽しいですよ。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

手つなぎ鬼(てつなぎおに)

「手つなぎ鬼」の遊び方イラスト解説②
「手つなぎ鬼(てつなぎおに)」は、捕まった子がどんどんオニになっていく点は「増え鬼」と似ていますが、オニ同士が手をつないでいくところが異なるアレンジ鬼ごっこです。

他のお友だちと手をつないで走ることになるので、異年齢保育の活動として取り入れて、上の子が下の子を手伝ってあげられるような環境を作るのもおすすめです。

難易度

★★☆☆☆

難易度

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

ゾンビ鬼(ぞんびおに)

ゾンビが増えて他の子を追いかけているところ
「ゾンビ鬼(ぞんびおに)」は、ゾンビ(オニ)にタッチされると自分もゾンビになってしまう、ちょっぴりスリルのある鬼ごっこです。ゾンビ役がどんどん増えていく「増え鬼」に似た遊びです。

ゾンビになりきると、スピードを出して全力で走るのが難しいので、普通の鬼ごっこより少し狭い範囲で遊ぶと、臨場感が増してより楽しいですよ。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

チーム対戦型のルールがある鬼ごっこ

続いて紹介するのは、個人ではなく、チームに分かれて対戦する形式のルールがあるタイプの鬼ごっこです。ルールはちょっと複雑になるので、できるクラスは限られますが、みんなで協力し合う要素が加わるため盛り上がること間違いなしです。

ドロケイ/ケイドロ

ドロケイのチーム分けをしているところ
「ケイドロ/ドロケイ」は、泥棒と警察の2チームに分かれて行う団体版の鬼ごっこで、定番の外遊びの1つ。警察が泥棒を捕まえるというストーリー性が面白く、子どもたちも役になりきってスリルを楽しむことができますよね。

呼び名は地域によってさまざまで、「どろじゅん(泥棒と巡査)」「たんてい(探偵)」「ぬすたん(盗人と探偵)」「ドロジュー」「ドロッケ」「助け鬼」などがあります。

難易度

★★★★★

対象年齢

5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

三色鬼(さんしょくおに)

アレンジ鬼ごっこ「三色鬼」の遊び方①
「三色鬼(さんしょくおに)」は、オニと逃げる役の関係性がそれぞれ異なる3つのグループで行う、団体戦の鬼ごっこです。オニ役になる一方で逃げる役にもなるため、子どもたちは頭を使いながら忙しく動き回ります。

通常の鬼ごっこの場合、運動があまり得意ではない子は「なかなかお友だちを捕まえられない…」となりがちですが、このルールなら、他の子を追いかけるのに夢中な子を「思いがけず簡単にタッチ出来た!」ということもあります。足の速さなどに関係なく楽しむことができるのも魅力です。

5~10人ずつのグループを作って、大人数でわいわいと遊ぶのが楽しいですよ。

難易度

★★★★★

対象年齢

5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

ねことねずみ

ねこチームがねずみチームを追いかけているところ
「ねことねずみ」は、「ねこチーム」と「ねずみチーム」の二つに分かれる団体戦の鬼ごっこで、直前の保育者の発声で攻守が決まります。走り出す直前までどちらが追いかける側になるか分からないので、緊張感を楽しめます。

保育者の話をよく聞いていないと出遅れてしまうので、先生やお友だちの話に注意を向けて聞く力を身に着けることにも繋がります。

「追いかける」「逃げる」の2つの役割がコロコロと変わって複雑なので、難しいルールも理解できるようになる幼児クラスから取り入れると良いでしょう。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

オニがタッチしない鬼ごっこ

続いて紹介するのは、オニがタッチする代わりに別のアクションをするルールがあるタイプの鬼ごっこです。鬼ごっことしてのルールは同じなので、いつものルールにちょっと変化をつけたい時におすすめですよ。

影踏み(かげふみ)

オニがお友だちの影を踏んでいるところ
「影踏み(かげふみ)」は、オニがタッチするのではなく、みんなの影を踏みに行くアレンジ鬼ごっこの一つです。太陽が出ている、よく晴れた日におすすめの遊びです。

「影踏み(かげふみ)」の他に、「影踏み鬼(かげふみおに)」「影おに(かげおに)」と呼ぶこともあります。4~5歳の子どもたちが行うときは、自分の影の向きを計算するなどの工夫を促すヒントを伝えるのも良いですね。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

しっぽ取り

しっぽ取りをする子どもたち
「しっぽ取り」は、各自がおしりに「しっぽ」になるものを付けて、お互いにそれを取ろうと追いかけるアレンジ鬼ごっこです。みんながオニであると同時に、逃げる必要もあるので、スリルたっぷりですよ。

お友だち同士で触れ合う可能性があるので、保育者は子どもたちが無理やり押したり引っ張ったりしないように見守りましょう。自分のしっぽを取られないように押さえるのも禁止です。

難易度

★★★★☆

対象年齢

4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

ボール鬼(ぼーるおに)

ボール鬼をしている子どもたち
「ボール鬼(ぼーるおに)」は、タッチではなく、オニが投げたボールが当たったら交代する鬼ごっこです。「追いかける」「逃げる」「ボールを投げる」「避ける」「取る」と、さまざまな動きが必要とされるため、4歳~5歳児さんにおすすめです。

慣れてきたら、オニの人数とボールを増やしてみると、より面白くなりますよ。

難易度

★★★★★

対象年齢

4歳児/5歳児

用意する物・道具

  • ボール(柔らかいもの)

遊び方・ルール

  1. じゃんけんでオニを1人決めます。オニはボールを持ちます
  2. オニは10秒数えます。オニ以外の子どもたちは、その間に逃げます
  3. 10秒経ったら、オニは他の子を追いかけてボールを当てます
  4. ボールを当てられた子は、オニを交代します。キャッチした場合は、交代しなくてOKです。キャッチしたボールは、遠くに投げてオニが捕まえるのを邪魔します

お題を探す鬼ごっこ

続いて紹介するのは、オニのタッチから逃れる条件(お題)を探す要素がルールとして加わるタイプの鬼ごっこです。子どもたちは、逃げる前にまず自分で考えてから動く必要があります。

色鬼(いろおに)

鬼ごっこのバリエーション「色鬼」の遊び方解説イラスト③
「色鬼(いろおに)」は、オニが言った色を触っていればタッチされないというルールが加わった鬼ごっこです。子どもたちは、色を探しながら逃げます。

色の名前を覚える要素が加わるため、例えば「色に興味を持ってもらえるように」と考えている保育士さんには、遊びの中にさりげなく取り入れられるのでおすすめです。

1回毎に区切りがあるので、短時間で遊ぶことができるのも魅力。広いスペースが確保出来れば、室内でも遊べます。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

物鬼(ものおに)

アレンジ鬼ごっこ「物鬼(ものおに)」の遊び方②
「物鬼(ものおに)」は、オニが出題した「モノ」に触れば、タッチから逃れられるアレンジ鬼ごっこです。「色鬼」の色が物に代わったルールとなります。オニがお題を出題する度に毎回区切りがあるので、子どもたちの体力や集中力に合わせて遊べます。

オニが指定するものはその場にある物なら何でも良いので、例えば「○○先生!」「○○ちゃん!」のように、先生やお友だちを指定すると盛り上がりますよ。触れ合い遊びにも展開出来そうです。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

動きに決まりがある鬼ごっこ

続いて紹介するのは、オニや逃げる側の動きに決まりがあるタイプの鬼ごっこです。ルール自体は基本的な鬼ごっこですが、動きにルールが加わるだけで、がらっと様相が変わります。いつもの鬼ごっこに変化をつけたい時におすすめですよ。

クモ鬼(くもおに)

クモ鬼(くもおに)の遊び方③
「クモ鬼(くもおに)」は、オニがうつ伏せの四つん這いになり、逆に逃げる側は仰向けのままで四つ足になった状態で行うアレンジ鬼ごっこです。クモのような動きになることからこの名前で呼ばれています。

普段はなかなかしないポーズで移動をするので、体力や筋力を高めることが期待できますね。膝や手を床につけて遊ぶので、室内がおすすめです。

逃げる時にずっとお尻を浮かせているのは大変なので、「止まっているときはお尻をついてもいい」「この場所に居る時は休憩してもいい」など追加ルールを決めても良いですね。

難易度

★★★★★

対象年齢

5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

ことろことろ/いもむし鬼

鬼が列の後ろの子をタッチしているところ
「ことろことろ/いもむし鬼」は、逃げる側の子どもたちが一列になり、一番後ろの子がオニにタッチされないように逃げるアレンジ鬼ごっこです。変わった名前の遊びですが、起源は古く、平安時代から遊ばれていたと言われています。

逃げる子どもたちはお互いに協力することがポイントになるので、遊びを通じて自然とお互いのコミュニケーションが取れて、協調性や社会性を育むことが期待できます。

難易度

★★★★★

対象年齢

5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

おしり鬼ごっこ

鬼が子にタッチするところ
「おしり鬼ごっこ」は、座った状態(床におしりを付けた状態)で行う「走らない鬼ごっこ」。室内でも安全に楽しめる運動遊びの一つです。

移動の速度が遅いため、一見するとあまり身体を使わない遊びのように見えますが、実際は汗をかくほどの運動量になります。足やおしりの力を使って動くので、脚力をつけることもできます。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

タッチされたら決まりがある鬼ごっこ

続いて紹介するのは、オニにタッチされた時にルールやアクションが追加されるタイプの鬼ごっこです。ルール自体は基本的な鬼ごっこですが、面白いルールが加わることにより、子どもたちも盛り上がりますよ。

魔法鬼(まほうおに)

アレンジ鬼ごっこ「魔法鬼(まほうおに)」の遊び方③
「魔法鬼(まほうおに)」は、タッチされた子が、「オニに魔法をかけられて動物に変身してしまう」という表現ルールが加わったアレンジ鬼ごっこです。「逃げる」「追う」の単純な運動に、動物をイメージしてなりきる表現遊びの要素が加わります。

動物だけでなく、子どもたちの好きなアニメキャラクターに変身してみても面白いですよ。通常の鬼ごっこと違い、捕まった子がただ待つだけにならず、オニに捕まった後もみんなで楽しむことができるのがポイントです。

難易度

★★★★☆

対象年齢

4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

傷鬼(きずおに)

傷鬼(きずおに)の遊び方手順③
「傷鬼(きずおに)」は、「オニにタッチされたらその場所に傷ができてしまうので、新しいオニはその傷を手で押さえながら追いかける」というルールが加わったアレンジ鬼ごっこです。

タッチされた場所が腕や腰なら押さえるのも簡単ですが、足をタッチされるととても走りにくい…そんなユニークな走り方や動きを楽しむ遊びです。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

低年齢児におすすめの鬼ごっこ

続いて紹介するのは、まだ小さい子でも楽しめるようアレンジしたタイプの鬼ごっこです。未満児クラスの遊びネタの引き出しとしておすすめです。

ハイハイ鬼(はいはいおに)

「ハイハイ鬼(はいはいおに)」は、保育者がオニ役となってハイハイで追いかけて、「ハイハイで移動すること」や「保育者から逃げること」を楽しんで遊べるアレンジ鬼ごっこ。0~1歳児クラスでおすすめの運動遊びです。

よろけたり身体を支えきれず転んだりする場合があるので、必ず柔らかいマットの上などで行いましょう。

難易度

★☆☆☆☆

対象年齢

0歳児/1歳児

用意する物・道具

  • マットなど

遊び方・ルール

  1. 保育者が、ハイハイをしている子どもを「まてまて~」と声かけしながら追いかけます。保育者もハイハイで移動します
  2. 子どもたちのスピードに合わせて追いかけてみたり、速いスピードで追いついてみたり、時には「捕まえた~!」とだっこしてみたりと、緩急をつけて楽しみましょう
  3. 保育者がおもちゃを持って逃げて、子どもたちがそれを追いかけてみても楽しいです

くすぐり鬼(くすぐりおに)

くすぐられる女の子
「くすぐり鬼(くすぐりおに)」は、オニが子どもを捕まえたら「こちょこちょ」とくすぐるルールの鬼ごっこ。保育者と子どもとで楽しむ、低年齢児向けの運動遊びです。

追いかけっこが理解できるようになってきたら、子ども同士でも遊べますよ。室内での触れ合い遊びとしてもおすすめです。

難易度

★☆☆☆☆

対象年齢

1歳児/2歳児

用意する物・道具

  • なし

遊び方・ルール

  1. 保育者は、オニになって「まてまて~」と子どもたちを追いかけます
  2. 子どもたちを捕まえたら、「こちょこちょこちょ~」と言いながらくすぐります。子どもとの触れ合いを楽しみましょう

ドキドキルールがある鬼ごっこ

最後に紹介するのは、ちょっとドキドキするルールが加わったタイプの鬼ごっこです。子どもたちがちょっと普通の鬼ごっこに飽きてきたと感じたら、試してみるのも良いでしょう。

隠れ鬼(かくれおに)

オニが子どもを見つけて追いかけているところ
「隠れ鬼(かくれおに)」は、「かくれんぼ」と「鬼ごっこ」の要素をかけ合わせた遊びです。通常のかくれんぼと違うのは、見つかっただけでは捕まったことにはならないという点。オニに見付からないよう様子をうかがう駆け引きがドキドキですね。

外遊びとして行う場合は、隠れて良い範囲・逃げて良い範囲をあらかじめ決めておき、子どもたちを見失ったり、ケガをしてしまったりしないように注意しましょう。

難易度

★★☆☆☆

対象年齢

2歳児/3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

ドキドキ鬼ごっこ

先生が1人の子どもの方を叩いているところ
「ドキドキ鬼ごっこ」は、保育者が指名したオニが誰なのか分からない状態からスタートするアレンジ鬼ごっこです。鬼ごっこのルールをしっかりと理解して、子どもたち同士で協力して遊べるようになってくる5歳児さんにおすすめの遊びです。

難易度

★★★★★

対象年齢

5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

あぶくたった

鬼役の子が他の子どもを追いかけるイラスト
「あぶくたった」は、わらべうたと鬼ごっこの要素を合わせた伝承遊びの一つです。

オニ役の子のまわりを他の子が囲んでわっかをつくって歌を歌う、「かごめ」のような場面と、オニの言う言葉に合わせて他の子が逃げだす「鬼ごっこ」の場面が分かれているのが特徴です。

難易度

★★★☆☆

対象年齢

3歳児/4歳児/5歳児

遊び方・ルール・ねらい解説

アレンジ鬼ごっこで遊びを広げよう

いかがでしたか? 簡単なルールを一つ加えるだけでも、普通の鬼ごっこがいろいろなゲームや運動遊びに変化することが分かったと思います。参加者の数や環境に合わせて、いろいろなバリエーションの鬼ごっこを楽しんでみてくださいね。

※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。

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この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

<公式Instagram>
https://www.instagram.com/hoiku_is/

<公式YouTubeチャンネル>
https://youtube.com/@hoiku-is

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