高鬼(たかおに)
「高鬼」は、鬼ごっこのアレンジ遊びです。鬼ごっこをアレンジする遊びはたくさんありますが、その中でも定番の遊び方ですね。地面よりも高いところに居ればオニにタッチされない、というルールなので、ある程度遊具や段差があるような場所を選んで遊びましょう。▼いろいろな鬼ごっこの一覧はこちら
難易度
★★★★★対象年齢
5歳用意する物・道具
- なし
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 全体を見渡しながら高いところを探す、予測するなど判断力を養う
- ルールのある遊びを楽しみながら、友だちと協力し合う
- 友だちと一緒に体を動かして遊ぶことを喜び楽しむ
遊び方・ルール
①じゃんけんでオニを1人決めます。②オニが10秒数えているうちに、子どもたちはオニから逃げます。
③オニは10秒数え終えたら、子どもたちをタッチしようと追いかけます。
④オニは、子どもたちが木の上、段差の上、遊具の上など、地面よりも高いところに居る間は捕まえることができません。
⑤子どもたちが地面の上に居る時にタッチすることができたら、オニを交代します。
⑥繰り返して遊びます。
ポイント
高いところに居られる時間を決めておく
オニから逃げる子どもたちは高いところに居れば掴まらないルールですが、だんだんと「高いところからずっと降りない」という子も出てくるでしょう。そんなときは、「同じところに居られるのは10秒まで」などのルールを追加するといいでしょう。オニと逃げる子どもたちが公平になりますよ。また、そうすると今度は「オニが待ち伏せして、高いところから降りた瞬間にタッチする」ということもあるでしょう。その場合は、オニに「お友だちが降りて3秒待ってから追いかける」というルールをさらに追加しても良いかもしれません。少し複雑になるので、5歳児向けのルールです。
逃げられる範囲を決めておく
高鬼は、子どもたちがいろいろな場所を走り回る遊びです。保育者の見守りの範囲から離れないように、事前に遊んでもよい範囲を決めておきましょう。特に高低差がある場所で遊ぶ遊びなので、上ってもよい場所、だめな場所を区別してケガや事故を防ぐことが大切です。アレンジ例
オニの人数を増やす
オニがお友だちをなかなか捕まえられない場合には、オニの人数を増やすといいでしょう。高いところから降りてくるお友だちを待ち伏せしたり挟み込んだりと、1人のときよりもオニが捕まえやすくなるでしょう。手が届けばタッチしてOKというルールにする
5歳児向けのアレンジルールとして、「手が届く範囲ならタッチしてOK」というルールにするのも良いでしょう。段差の上ならより奥の方に逃げ込んだり、遊具の上ならより上の方に逃げたりする必要が出てくるルールです。安全地帯の範囲が減ることに加え、上るのに少し時間がかかるので、よりハラハラ度が増しますね。低鬼(ひくおに)にアレンジする
高鬼とは反対の遊びである「低鬼」にアレンジするのもおすすめです。子どもたちが木の下や遊具の下など、何かの下に居る間はオニはタッチすることができません。ルールはほぼ同じですが、段差に登ることがない分より安全に遊べますよ。異年齢で遊ぶ
比較的ルールが簡単な遊びなので、異年齢での遊びとして取り入れるのもおすすめです。オニを3歳児が一人でやるのは少し難しいので、5歳児が鬼になったり、3歳児と5歳児(または4歳児)でペアを組んでオニをやるのもいいでしょう。
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