園庭がない…でも栽培したい!
食育活動の一環として植物栽培を取り入れている園はたくさんありますよね。子どもたちにとっては、普段口にしている食物の由来を知ったり、作ってくれる人がいることへの感謝の気持ちを育てるなど、メリットの多い活動です。
私が担任していたクラスでは、ピーマン栽培が大人気。みんな一番大きいピーマン探しに夢中になっていました(笑)。
しかし中には「でも園庭がないからうちの園では難しい…」など、十分な環境が整っていないところもあります。確かに栽培って園庭や畑など土地が必要なイメージありますよね。でも諦めるのはまだ早い! 実は栽培って、工夫次第でどこでもできるんです。
実際に園庭の無い保育園で行われている取り組みを見てみましょう。
園での食育の実践例については、こちらの動画でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
バケツで稲⁉
限られた場所の栽培でまず思いつくのはプランターだと思いますが、今回ご紹介するのは、バケツとプラスチック容器を使った事例です。簡単そうですね。
バケツで稲栽培
最初にご紹介するのはバケツを使った稲栽培。本当にできるの? と思うのも無理はありません。しかし、手順さえきちんと踏めば、実はそれほど難しくないのです。ベランダの一角や日当たりの良い窓際など、バケツが置けるちょっとしたスペースがあれば栽培可能です(JAグループのホームページでも方法が紹介されていますよ)。
もちろん、みんなで食べるだけの量は作れませんが、栽培や収穫など、普段食べている白米になるまでの一通りの段階が体験できる立派な食育活動になります。大人でも稲栽培を体験したことがあるという人は少ないと思います。ぜひ子どもたちと一緒に楽しみながら体験してみてはいかがでしょうか?
気になる方はこちらで作り方をチェック!
『「JAグループ公式HP お米づくりに挑戦(やってみよう!バケツ稲づくり)」より』
プラ容器で豆苗栽培
自宅でも手軽に行える豆苗栽培ですが、保育園で取り入れてみるのもおすすめです。プラスチック容器を一つ用意するだけで簡単に栽培できるだけでなく、ぐんぐん育つ様子が目に見えるので、子どもたちも楽しめます。
また、収穫しても次から次へと伸びてくるのが豆苗のすごいところ。繰返し何度も楽しめるので、ちょっと得した気分になりますね。小スペースで始めやすく、栽培も難しくないので、オススメですよ。
いいことづくめの室内栽培
栽培活動、外でやった方がいいのでは…? と疑問も生まれるかもしれません。確かに日の自然な光を浴びて育ったほうがいい気もします。しかし、室内栽培には保育園だからこそのこんないい点もあるんですよ。
園庭がなくてもOK
何度もお伝えしたように、園庭がなくて栽培活動を諦める…もったいないです! 窓際などでもできる室内栽培は、園庭を持たない保育園の強い味方ですね。
天候に左右されづらい
室内なので、雨や風、台風、雪など、天気の影響を受けにくいのもいいですよね。私は保育士当時、畑で育てていた野菜が休日明けになると暑さでぐったりしていて、悲しい思いをしました(涙)。そして梅雨の時期は、せっかく植えた野菜も雨で見に行けず…子どもたちも残念がっていました。そんな心配も減りそうですね! もちろん全く影響がないわけではないので、お世話やお手入れは忘れずに!
成長がすぐそばに
栽培活動の目的として、食物の育ちを目で見て肌で感じることも取り入れたいものです。毎日目に入るところにあることで、少しずつでも確実に成長している様子を子どもたちは知ることができ、「食育」としての意味をしっかり果たせそうですね。
園庭がなくてもOK!栽培を楽しもう
いかがでしたか? 園庭がなくても、栽培活動を諦めずに挑戦できそうですよね。食物栽培は子どもの育ちにいいことがたくさんあります。ぜひ、食育の一環として取り入れてみてくださいね。
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