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保育園の種類で働き方は違う?保育施設の種類と特徴を整理しよう

保育園の種類で働き方は違う?保育施設の種類と特徴を整理しよう
保育所を始めとする保育施設にはさまざまな種類や形態がありますが、それぞれ働き方にも違いがあります。設置母体や規模、対象年齢、開園時間、立地、保育内容などが異なってきますが、これから就職・転職活動をする人は求人情報を確認するためにも知っておいた方が良いでしょう。今回は、さまざまな保育施設別の特徴と働き方の違いについて解説します。

認可保育園

施設の広さや配置人数、給食設備など、国が定めた設置基準をクリアして自治体の認可を受けた保育施設が認可保育園(認可保育所)です。児童福祉法に基づき、都道府県や政令指定都市、中核市が設置を認可します。その中でも、市区町村などの自治体が運営する公立と、民間が運営する私立に分けられますが、それぞれ働き方も異なります。

公立園の特徴

  • 公務員なので安定したお給料制度
  • 福利厚生が充実している
  • 異動の可能性がある

私立園の特徴

  • さまざまな方針の園がある
  • 新しい保育園も多い
  • 行事が多いところがある
公立保育園の保育士は公務員となるため、雇用が安定していることがメリットと言えるでしょう。しかし一方で、異動があり保育園以外の児童福祉施設に勤務となる可能性もあります。また、公立保育園の中には民間に運営を委託している「公設民営保育園」という形態もあるので、気になる方はチェックしておきましょう。

私立保育園は、運営母体が社会福祉法人や学校法人、企業、NPO法人など多様です。そのため、園独自の特徴ある教育方針を持っていたり活動を行っているところも多く、行事が多い施設も。最近では新規開園も増えており、オープニングスタッフの募集が多くあります。

 

認証保育園・認定保育園

働く人たちの保育ニーズに応える目的でつくられた、東京都独自の設置基準で運営されている施設が認証保育園(認証保育所)です。
  • 少人数のところが多い
  • 通勤に便利な立地が多い
  • 開園時間が長い
認証保育園は、全施設で13時間以上の開園が原則です。そのため場所によっては開園時間が長く、シフトも幅広くなります。駅から徒歩5分前後の立地にある園が多いため、通勤しやすいところが多いのが特長です。また、0歳児から預かりを行います。

施設形態の分類としては認可外保育園に含まれますが、各自治体が独自に設けた基準をクリアして、運営費用の一部補助や優遇措置が取られています。東京都の制度である認証保育園のほかにも、川崎市の「認定保育園」、さいたま市の「ナーサリールーム」など、地域独自の基準を設けている自治体があります。

認可外保育園

認可保育園に対して、児童福祉法に基づいた設置の認可を受けていない保育施設のことを認可外保育園(認可外保育所)、もしくは無認可保育園と言います。
  • オリジナルのカリキュラムがあるところも
  • アットホームな雰囲気
  • 保護者との距離感が近い
保育園独自のカリキュラムを用意しているところもあるので、他の園にはない経験ができることも。基本的に小規模保育園が多いため、園庭が無いところもあるなど設備面では認可保育園に比べて限られている一方で、保護者との距離が近くアットホームな雰囲気の園が多いのが特長です。

企業内保育園・院内保育園

会社の従業員を預かる保育施設を企業内保育園(企業内保育所)、また病院で働いている医師・看護師などの医療従事者や職員の子どもを預かる施設を院内保育園(院内保育所)と呼びます。
  • 行事が少ない
  • アットホームな雰囲気
  • 24時間保育や夜間保育も
認可保育園などに比べて行事が少なく、ゆったりとした保育を行うところが多いのが特長です。保護者同士も同じ職場の顔なじみなので、アットホームな雰囲気になりますね。中には企業や病院の運営時間に合わせて24時間対応の保育や夜間保育を実施していて、夜勤がある施設もあります。

認定こども園

幼稚園と保育園の両方の機能を持ち合わせた新しいタイプの施設で、2006年(平成18年)から制度が開始されました。保護者の就労の有無にかかわらず就学前の保育が受けられるのが特徴で、地域の実情や保護者のニーズに応じて選択が可能となるよう、幼稚園型・保育園型・幼保連携型・地方裁量型の4つのタイプがあります。既存の幼稚園や保育園から転換するケースも多くあります。
  • 幼稚園、保育園両方の経験が積める
  • 行事が充実している
  • 子どもにより帰る時間が異なる
幼稚園・保育園それぞれの特徴を持った運営や行事を経験でき、こども園ならではの楽しみを見つけられそうですね。また、子どもたちによって帰る時間が異なるため、同じクラスでも共通の活動をする時間帯と、別れて動く時間帯があるのが運営の特徴です。同じ認定こども園でも、例えば幼保連携型と幼稚園型では運営形態や方針が異なることもあるので、働きたいと考えている場合は、その点もチェックしてみる必要があるでしょう。

現在増えている「幼保連携型認定こども園」では、保育士と幼稚園教諭二つの資格を必要とするため、両方の資格を持つ人は活かすチャンスですね。幼保連携型以外の施設では、担当する年齢によっては片方の資格でも勤務が可能です。

参考:子ども・子育て支援新制度ハンドブック/内閣府

やりたい保育を実現するには?

いかがでしたか? それぞれの保育施設の特徴によって、働き方に違いがあることが分かったと思います。自分のやりたい保育が実現できる施設形態について、一度考えてみるのも良いかもしれません。

 
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ほいくis(ほいくいず)編集部

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