こいのぼりの製作
0歳~2歳の低年齢児クラスの子どもたちとこいのぼり製作を楽しむ際、アイデアに困っている方はいませんか。せっかくの製作なのできれいに仕上げたいと思っている方も多いはずです。そこで、乳児クラスでも取り組みやすいこいのぼり製作のアイデアを紹介します。こどもの日とは
こどもの日とは、5月5日の端午の節句に、子どもの健やかな成長を願う行事です。 端午の節句で飾るこいのぼりやかぶとなどは男の子の物とされますが、こどもの日は男女関係なく健やかな成長を願います。実は、端午の節句とこどもの日は意味合いが異なるのを知っているでしょうか。 端午の節句は、もともと中国の文化です。中国では鯉は出世の象徴とされてきました。 中国の黄河にある川を鯉だけが登れたため、その後竜になったという話が残っているそうです。 そのことから、こいのぼりを飾ることで子どもの健やかな成長や出世を願う行事となったのです。
一方、こどもの日は国が定めた祝日です。 子どもの成長を願い、人権を尊重するとともに、お母さんへ感謝する日(※)として定められています。
出典:「国民の祝日」について/内閣府 >>詳細はこちら
こいのぼり製作のねらい
乳児クラスのこいのぼり製作では次のようなねらいを想定してみましょう- こいのぼりのモチーフを楽しみ、親しみを持つ
- 製作を通して新しい素材や表現に触れる
- 製作を楽しみ、自由に表現する
また、本物のこいのぼりを飾っている園や近所に飾っている家がある園は、本物を観察して大きさや空を泳ぐ様子を子どもたちに感じてもらいましょう。
完成したものを玄関に飾ったりおうちへ持って帰ったりと、保護者の方も一緒に楽しめるよう工夫してくださいね。
ビニールを使ったこいのぼり製作
お花紙のカラフルこいのぼり
用意するもの
- ビニール袋
- ハサミ
- お花紙
- 色画用紙
- 接着剤
対象年齢
0歳児、1歳児
子どもたちがお花紙を思う存分ちぎれるように、広めの場所を確保しておきましょう。0歳や1歳の子どもたちはまだ力が弱いので、保育者が一緒にちぎるとスムーズです。また、少人数で取り組むと、子どもたちが満足するまで製作できるのでおすすめですよ。
指スタンプを使ったこいのぼり製作
指スタンプのこいのぼり
用意するもの
- 色画用紙
- 割り箸
- ビニールテープ
- コピー用紙
- 接着剤
対象年齢
0歳児、1歳児
指スタンプは小さめの容器に絵の具を溶くと、絵の具で遊びだすことが減るのでおすすめです。保育者が見本を見せてあげると、子どももどのように作業すればよいかわかりやすいでしょう。指スタンプに集中し始めたら、保育者はそっと見守れるようにします。
手形、足型スタンプを使ったこいのぼり製作
手形や足型で作るこいのぼり
用意するもの
- 画用紙
- 折り紙
- 絵の具
- スタンプパッド
- トイレットペーパー芯
- ハサミ
- のり
- 紙テープ
対象年齢
0歳児、1歳児
手形や足型は、絵の具やスタンプをつけるので苦手な子どもが一定数います。スムーズにおこなえるように環境や人員を整えましょう。子ども1人に対し、保育者が2人で取り組めるとスムーズです。濡らした布巾を用意しておいて、スタンプをしたらすぐに絵の具を拭えるようにしておきましょう。
紙皿を使ったこいのぼり製作
ゆらゆら動く紙皿こいのぼり
用意するもの
- ビニール袋
- ハサミ
- お花紙
- 色画用紙
- 接着剤
対象年齢
2歳児
パーツはすべて用意して、2歳児さんにはのりの練習をしてもらいましょう。指先でのりを伸ばし、繰り返しパーツを貼っていきます。パーツの配置をある程度整えたい場合は目印を書いておくのがおすすめです。実際に遊べるアイデアなので、ゆらゆら動かすことや、どのように揺れるのかを子どもたちと一緒に体験して楽しむ時間も作りましょう。
折り紙を使ったこいのぼり製作
立体うろこのこいのぼり
用意するもの
- 折り紙
- 色画用紙
- のり
- ハサミ
- カラーペン
対象年齢
2歳児
のりの練習にぴったりな、立体うろこのこいのぼりはパーツをすべて用意してから製作に取りかかりましょう。のりで折り紙を立体にする作業は手先の発達を促します。同時に、少し難しさを感じる作業かもしれません。 保育者がその子に合った援助をするといいですね。
にじみ絵の技法を使ったこいのぼり製作
にじみ絵で作るこいのぼり
用意するもの
- コーヒーフィルター
- ストロー
- 丸シール
- 水性ペン
- 霧吹き
- 両面テープ
- ハサミ
対象年齢
2歳児
こいのぼりを色分けしたい場合は、あらかじめトレーなどに水性ペンをわけておくとスムーズでしょう。霧吹きは力が必要なため、携帯用の化粧水ボトルで代用するのもおすすめです。色がにじんでいく様子がきれいなので、じっくり観察できるように環境を整えましょう。
年齢に合わせた製作でたのしくこいのぼりづくり
乳児クラスでの製作活動は、子どもたちが楽しめる内容であることが1番大切です。言葉かけや環境設定、作業の内容をクラスに合わせて工夫して、無理なく自由に表現できるといいですね。【関連記事】