こいのぼりの製作
5月5日はこどもの日であり端午の節句。子どもたちと季節の行事を楽しみながら、製作にも力を入れたいですね。幼児クラスの子どもたちはぐんぐんとできることが増える時期です。そんな幼児クラス向けのこいのぼり製作アイデアを紹介します。こどもの日とは
こどもの日とは、国が定めた祝日です。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」と規定されており、子どもの健やかな成長を願ったり、お母さんに感謝したりする日とされています。端午の節句も同じ5月5日ですが、こどもの日とは意味合いが異なる点は覚えておきましょう。
端午の節句は中国に起源があり、こいのぼりや柏餅、ちまきなどの行事の文化は端午の節句に由来したものです。中国では、鯉が滝をのぼって竜になった、という話が残っています。このことから、鯉は立身出世の象徴とされ、子どもたちの健やかな成長を願う象徴として鯉のぼりを揚げる風習が生まれました。
こいのぼり製作のねらい
幼児クラスのこいのぼりの製作では、次のようなねらいを意識しましょう。- 鯉のぼり製作を通して、端午の節句の風習を学ぶ
- 自由にのびのびと表現する
- 自分なりの発想を形にする
幼児クラスでは子どもの発想を大切にし、うまく形になるように材料や環境を用意することも大切です。子どもたちが製作に集中し、仕上がりに満足できるよう工夫しましょう。
コーヒーフィルターを使ったこいのぼり製作
にじみ絵うろこのこいのぼり
用意するもの
画用紙
コーヒーフィルター
絵の具
対象年齢
3歳児、4歳児
コーヒーフィルターを折る作業は、保育者がゆっくりと見本を見せておこないましょう。3歳はまだ折る力が弱いかもしれません。見守りながら援助できるといいですね。コーヒーフィルターを乾かす工程もあるので、2日に分けて製作するとよいでしょう。
紙皿を使ったこいのぼり製作
紙皿のはじき絵こいのぼり
用意するもの
紙皿
絵の具
クレヨン
のり
ハサミ
目のパーツ
対象年齢
3歳児、4歳児
紙皿は多少の凹凸があるため、3歳児と取り組む際は画用紙を使ったようがスムーズです。絵の具でのはじき絵は絵筆の使い方や筆洗いの方法を伝え、少人数で取り組むと色が混ざらずきれいに仕上がります。
こいのぼりの紙皿リース
用意するもの
紙皿
ハサミ
絵の具
色画用紙
のり
綿棒
カラーペン
対象年齢
4歳児、5歳児
紙皿の真ん中を切り出す作業は保育者がおこなったほうがスムーズです。4歳児さんは綿棒での模様づけ、色画用紙のパーツづけなどの細かな作業が大変かもしれません。焦らず取り組めるよう配慮し、必要であれば保育者が援助しましょう。
ビニールを使ったこいのぼり製作
ビニール袋で作る立体こいのぼり
用意するもの
ビニール袋
ハサミ
両面テープ
折り紙
油性マーカー
穴あけパンチ
ストロー
対象年齢
5歳児
ビニール袋はやわらかく、切ったり貼ったりする作業は5歳でも難しさを感じるかもしれません。時間をかけてじっくり取り組めるようにしましょう。油性ペンでのお絵描きは集中できるように、2人につき1セットほど用意しておくと安心です。
トイレットペーパーの芯を使ったこいのぼり製作
矢車つきトイレットペーパー芯の立体こいのぼり
用意するもの
トイレットペーパー芯
折り紙
のり(両面テープ)
ストロー
セロハンテープ
丸シール
対象年齢
4歳児、5歳児
トイレットペーパーに折り紙を貼りつける作業は、4歳児は両面テープ、5歳児はのりを使うとよいでしょう。矢車を組み立てる際は完成図をイメージするために、見本を用意しておきます。
カラーセロファンをつかったステンドグラス風こいのぼり製作
ステンドグラス風こいのぼり
用意するもの
黒の画用紙
カラーセロファン
のり
ハサミ
定規
対象年齢
5歳児
折った画用紙をハサミで切るのは力が必要なので、薄手でやわらかい画用紙を用意するとよいでしょう。5歳児さんは自分なりに完成イメージを持って作業するため、カラーセロファンは自由に選べるように多めに用意しておきましょう。
障子紙を使ったこいのぼり製作
障子紙で作る合作こいのぼり
用意するもの
障子紙
カッター
色画用紙
折り紙
絵の具
刷毛
対象年齢
3歳児、4歳児、5歳児
3歳児であれば手形を押す作業を中心に、4歳や5歳は目のパーツをくっつけたり、組み立てに参加したりと作業内容を工夫してみましょう。さらに5歳では、うろこの模様になるようなアイデアを子どもたちに出してもらうのもおすすめです。
成長に応じた製作でこいのぼりづくりを楽しもう
幼児クラスのこいのぼり製作では、子どもたちの自主性や発想を活かせるアイデアを用意するといいですね。子どもたちの個性が表れた、のびのびと自由な作品に仕上げましょう。【関連記事】