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『お泊まり保育』のレクリエーションはどうしてる?【保育者モニター調査結果】

「お泊まり会レクリエーション」タイトルイメージ
保育園の一大イベントとも言える「お泊まり保育」。せっかくの機会なので、子どもたちが楽しめる企画を用意したいですよね。他の園ではどのような活動をしているのかも気になるところです。今回は、保育者モニターへのアンケート調査で分かった「お泊まり保育」のレクリエーション事情についてご紹介します。
【調査結果の転載について】
本調査結果については、以下の2点に対応いただければ転載することが可能です。
1. 出典元として「ほいくis」を明記
2. Webサイトに掲載する場合は下記のリンクを設置
URL:https://hoiku-is.jp/
※リンク設置ができない場合は、個別に問い合わせフォームからご相談ください。

お泊まり保育とは

ベッドに寝そべっている3人の子ども
友だちや保育士と一緒に、保育園や宿泊施設で一晩を過ごす「お泊まり保育」。いつもとは異なる雰囲気の中で特別感やワクワク感を味わうことができるイベントです。

年長児クラスで行われることが多く、ねらいは次のようなものが挙げられます。

【お泊まり保育のねらい】
  • 行事を通して他児や保育者との親睦を深める
  • 他児と協力して物事に取り組み、協調性を育む
  • 保護者のもとを離れて過ごすことで自立した生活を送り、自信をつける
  • 規則正しい生活を習慣付ける
お泊まり保育ならではの体験を通して、子どもたちの力を育んでいきたいですね。

お泊まり保育の実施状況

ここからは、アンケートの結果を見ていきましょう。

最初に、お泊まり保育の実施状況についてお聞きしました。

2024年度の実施予定

2024年度のお泊り保育の実施状況を示した円グラフ
質問1:お勤めの園では、2024年度にお泊まり保育を実施する予定はありますか?
ある 19.4%(72件)
ない 73.4%(273件)
分からない 7.3%(27件)
2024年度(令和6年度)にお泊まり保育を実施する予定が「ある」という回答は、全体の2割弱に留まりました。逆に「ない」は7割を超える回答があり、お泊まり保育を実施する園の方が少数だということが分かりました。

準備や一晩を通した保育など、保育士の負担も大きいお泊まり保育。保護者と離れて過ごす夜に不安を感じて泣き出す子がいる場合も。さまざまなことを考慮して、お泊まり保育を取り入れない選択をしている園が多いのかもしれません。

お泊まり保育の実施時期

お泊り保育の実施時期を示した棒グラフ
質問2:質問1で「ある」と回答いただいた方にお聞きします。お泊まり保育はいつ頃実施予定ですか?
4月・5月 5.6%(4件)
6月・7月 55.6%(40件)
8月・9月 31.9%(23件)
10月・11月 5.6%(4件)
2月・3月 1.4%(1件)
お泊まり保育の実施時期として1番多かったのが、6月・7月(55.6%)でした。次に多かったのは8月・9月(31.9%)で、夏に近い時期に実施している園が多いことが分かりました。

気温や日照時間などを考慮に入れると、冬より夏の方が活動を考えやすいですね。屋外での活動も積極的に取り入れることができそうです。

お泊まり保育を実施していない理由

お泊り保育を実施しない理由を示した円グラフ
質問3:質問1で「ない」と回答いただいた方にお聞きします。お泊まり保育を実施していない理由について、当てはまるものを教えてください。
もともと実施していない 74.7%(204件)
感染症リスクを考慮 4.8%(13件)
その他の理由 9.9%(27件)
理由はわからない 9.2%(25件 )
お泊まり保育を実施していない理由として1番多かったのは「もともと実施していない」(74.7%)でした。「感染症リスクを考慮」(4.8%)という回答は比較的少なく、新型コロナウイルスの流行以前から、お泊まり保育自体を実施していない園が多く存在していたことが分かりました。

現在は実施していない園でも、何年も前に理由があって取り止めた園も多いのかもしれません。時代の流れと共に、お泊まり保育への考え方が変化してきているのではないかと感じました。
 

お泊まり保育のレクリエーション内容

ここからは、お泊まり保育を実践している方にお聞きしたレクリエーションの内容をご紹介します。
お泊り保育で実施するレクリエーションの内容について示した棒グラフ
質問4:お泊まり保育で実施する活動について、当てはまるものを教えてください(複数選択可)。
ゲーム・クイズ 59.2%(74件)
クッキング体験 58.4%(73件)
スタンプラリー 36.8%(46件)
保育者の出し物 31.2%(39件)
その他 35.2%(44件)
お泊まり保育のレクリエーションとして「ゲーム・クイズ」(59.2%)や「クッキング体験」(58.4%)が多く取り入れられていることがわかりました。

「スタンプラリー」(36.8%)や「保育者の出し物」(31.2%)という回答も少なくありません。

クラスの仲間と一緒に盛り上がれるような活動が用意されていることが分かります。子どもたちが特別な体験ができるよう、保育者が頭をひねりながら計画を練っていることでしょう。

お泊まり保育の活動事例

最後に、アンケートで寄せられたお泊まり保育の活動事例をご紹介します。

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佐野 きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野 きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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