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子どもによく使うオノマトペは?保育者アンケート調査結果を発表

子どもによく使うオノマトペのタイトルイメージ
「ニコニコ」「キラキラ」「じゃーじゃー」など、物の様子や音を表現するオノマトペ。子どもたちへの声かけに使用している保育士さんも多いのではないでしょうか。今回はオノマトペについて、日常保育での使用状況や、よく使う場面・表現についてのアンケート調査結果をご紹介します。

オノマトペとは

タブレットに打たれたオノマトペの文字列
オノマトペとは、状態や動き、感情などを音で表した表現のことです。「ワンワン」「ざーざー」など鳴き声や音を表す擬音語と、「きらきら」「ドキドキ」など物の状態や感情を表す擬態語があります。語源は古代ギリシャ語に由来しますが、日本では専らフランス語の「オノマトペ」が使われています。

オノマトペは聞こえた音や見たイメージなど感覚から生まれた言葉なので、場合によっては言葉を尽くして詳しく説明するより相手に伝わりやすいという特徴があります。特に子どもとの会話では、文章や難しい言葉で伝えるよりも、感覚的に理解しやすいオノマトペを使う方が大人の意図がスムーズに伝わることも多いでしょう。

また語感が良いため覚えやすく、発音しやすいという特徴もあります。言葉を覚え始める1、2歳の時期にオノマトペにたくさん触れ、発音を真似ることで、言語の発達にも良い影響を与えると言われています。

このように乳幼児期の子どもたちへの語りかけに使用するメリットの多いオノマトペ。保育士さんは実際の保育の中でどのように取り入れているのでしょうか。

ほいくisの公式Instagramでは、保育者の皆さんに日常保育でのオノマトペの使用状況について尋ねるアンケートを実施しました。ここからはアンケートの結果を紹介します。

オノマトペの認知度

まずは、保育者の皆さんに「オノマトペ」という言葉を知っていたかについてお聞きしました。
保育現場におけるオノマトペの認知度に関する調査結果グラフ
【質問】「オノマトペ」という言葉を知っていましたか?
知っていた 1,460(83.9%)
知らなかった 280(16.1%)
「知っていた」と答えた方が83.9%、「知らなかった」と答えた方が16.1%でした。8割以上の保育士さんが「オノマトペ」という言葉を知っており、認知度が高いことが分かります。

保育研修の中でも「オノマトペ」という言葉はよく出てくるので、知っている保育士さんが多いと考えられます。

オノマトペの使用状況

次に、普段の保育の中でのオノマトペの使用状況についてお聞きしました。

どれくらい使っているか

保育現場におけるオノマトペの使用頻度に関する調査結果グラフ
【質問】「普段の保育の中でオノマトペをどれくらい使っていますか?」
使っている 568(42.6%)
たまに使っている 396(29.7%)
ほとんど使っていない 208(15.6%)
使っていない 160(12.0%)
「使っている」と答えた方が42.6%、「たまに使っている」と答えた方が29.7%、「ほとんど使っていない」と答えた方が15.6%、「使っていない」と答えた方が12.0%でした「使っている」「たまに使っている」を合わせると72.3%と、多くの保育士さんが保育の中でオノマトペを使用していることが分かります。

オノマトペは子どもたちにも伝わりやすい表現のため、日常的に使う保育士さんが多いと考えられます。柔らかい語感のものが多いので、乳児クラスでも使いやすいですよね。

よく使う場面

続いて、普段の保育の中でオノマトペをよく使う場面についてお聞きしました。
保育現場におけるオノマトペの場面に関する調査結果グラフ
【質問】「普段の保育の中でオノマトペを使う場面で最も多いものを一つ選んでください」
日常会話 459(48.8%)
様子を聞くとき 109(11.6%)
説明するとき 343(36.5%)
注意するとき 30(3.2%)
「日常会話」と答えた方が48.8%、「様子を聞くとき」と答えた方が11.6%、「説明するとき」と答えた方が36.5%、「注意するとき」と答えた方が3.2%でした。「日常会話」や「説明するとき」に使用する方が多く、反対に「注意するとき」にはあまり使われないようです。

オノマトペは定義が曖昧で感覚的な表現でもあるので、子どもによって受け取り方が変わることも。そのため、注意するときなど誤解を防ぎたい場面では使用されにくいのかもしれません。

場面別のオノマトペの事例

子どもたちに遊びの説明をする保育士
ここからは、実際に保育の中で使われているオノマトペの事例を、場面別にご紹介します。フリーアンサーでいただいたさまざまな回答の中からピックアップしました。

生活の場面

  • もぐもぐごっくん! →乳児クラスの給食
  • もぐもぐ、かみかみ、ごっくん →食べるとき
  • ピカピカ →給食関連 手洗いやお皿など
  • すぽーん →靴下や靴を脱ぐとき
  • あわあわごしごし →手を洗うとき
  • パッタン →布団を半分に畳む
  • しーしー(トイレ)いく? →トイトレの子に聞きます
  • ジャーってしてね →トイレ後
※原則としてコメントは原文そのまま

食事、着替え、手洗い、お昼寝、トイレなどさまざまな生活の場面でオノマトペが使用されているようです。

特に生活面での援助が必要な乳児クラスの子どもたちは、発達的にまだ言葉や指示をきちんと理解することが難しいですよね。そこで声かけにオノマトペを取り入れることで、言葉と動きが連動し、保育士の意図が伝えやすくなります。オノマトペはリズミカルな表現なので、優しく声かけをすることにも繋がりそうですね。
スヤスヤと寝ているカエルのイラスト

遊びの場面

  • ポトン、ジャラジャラ、リンリン →ぽっとん落としなど
  • サラサラ、ベタベタ、こねこね、ペラペラ、モミモミ、コロコロなど →小麦粉粘土あそびで
  • ちゃぷちゃぷ →水遊び お水ちゃぷちゃぷしようかーと言って説明します!
  • チュンチュン、わんわん、ニャンニャン →動物の鳴き声
  • ぎゅっぎゅっ →おりがみでしっかりと折り目をつけることを伝える時
  • チョキチョキ →製作をする時「今からハサミでチョキチョキするよ~!」と説明します!
  • ぴょんぴょんしよう(ジャンプしよう)、トコトコ歩こう等
  • 波線→うねうね おかげでよく使っています
  • 提灯お化けにベロを付けたら、2歳の子が指さして「お化けのペロンペロン」って言ってて可愛かった
※原則としてコメントは原文そのまま

遊びの場面でも多種多様なオノマトペが使われているようでした。次の活動を知らせる際や製作遊びでの指示のほか、おもちゃの動きや感触をオノマトペで表現し、声かけをしているとの回答もありました。

オノマトペは子どもたちとのコミュニケーションツールの一つとして、遊びや活動の中に自然と取り入れられているのですね。

体調を伝える場面

  • チクチク、ズキズキ、グルグル →調子が悪そうなときの質問で使います
  • チクチク? →お腹の痛い時様子を聞くとき
  • バタッ →転倒した時
  • 子どもから「おうちで はなぢが ポタポタでたよー」と →ドバーっとでなくて良かった
※原則としてコメントは原文そのまま

腹痛や転倒、鼻血など体に異変があった際に伝える手段として利用しているとの回答もいくつか寄せられました。

体調不良時には大人でも「頭がズキズキする」「胃がキリキリする」などオノマトペを使うことがよくあります。オノマトペを使いながらどんな風に痛いのかを尋ねることで子どもも不調を伝えやすくなるでしょう。

保育にオノマトペを取り入れてみよう

今回は、日常保育でのオノマトペの使用状況について紹介しました。オノマトペには「理解しやすい」「覚えやすい」「発音しやすい」といったメリットがあり、子どもたちの言語力や表現力を育むことにも効果的です。ぜひ本記事を参考に、普段の保育の中にさまざまなオノマトペを取り入れてみてくださいね。

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