素話とは
保育士試験の言語分野である素話。指定のお話の中からひとつを選び、自分であらすじを3分程度にまとめて何もない状態で話す試験です。試験概要をホームページで見ると、「3歳児クラスの子どもに話す」「子どもは15人程度がいることを想定する」などの細かい指定もあるので、必ず確認しましょう。保育士試験受験者の私も素話を経験しましたが、これは想像以上に緊張します。そこで今回は、経験から考えるアドバイスをいくつかさせていただきます!
素話のコツ
3分のお話を時間内にまとめて話す、という条件を見ただけでも緊張ですよね。そこで、素話のコツをまとめてみました。「先生」になりきる
試験概要にもあるように、「子どもが目の前にいることを想定して」話さなければなりません。実際に目の前にいるのは大人の試験官数名ですが、ここで重要なのは先生になりきることです。保育補助経験や子育て経験の中で、子どもたちに向けて絵本の読み聞かせをしたことがある方はそのときを思い出してください。堅苦しくなくてOK。子どもたちに楽しくお話をしてあげる感覚を身につけましょう。
ゆっくりはっきり
人間どうしても緊張すると早口になるもの。しかし、素話の試験は3分間絶対に部屋から退出できません。2分で終わってしまっても、その場に3分間いなければいけません。時間が余ると…とにかく空気に耐えられないと思います(笑)。時間の大幅な余りを避けるためにも、ゆっくりはっきり話す練習をしましょう。口をしっかり開けて話すことを意識すると、自然とゆっくり話すことができますよ。子どもたちが聞いている想定なので、時間内に終わったとしても早口では不合格になってしまう可能性もあるので要注意です。
時間が余ったときのトークを考えておく
いくら練習しておいても、緊張は仕方ありません。そして練習通りにいかないのも当然だと思っておきましょう。つまり、「絶対に予定より早く終わってしまう」と最初から割り切っておくのがおすすめです(笑)。そんなときのために、余った時間に話すことを考えておいてください。例えば、「みんなどうだったかな?いろんな動物が出てきたね」「今度一緒にお話に出てきたご飯を食べてみようね!」など、お話の内容に関することならOK。私も素話+トークで3分を乗り切りました!
抑揚をつける
素話の試験は、ただ3分にお話しがまとまっているだけではいけません。あくまで子どもに話している想定なので、しっかり抑揚をつけて話に盛り上がりをつけましょう。声を小さくしてみたり、身振り手振りで表現したり、”恥ずかしい”という感覚は捨ててお話に入り込んでくださいね。また、無表情も絶対にNGです! お話に合わせて表情を変えてみると、自然と声にも抑揚がつき、話しやすくなりますよ。
一番のコツは楽しむこと
ひとりきりでお話をすることは、誰でも緊張するものです。私が考えるさまざまなコツをお伝えしましたが、一番のコツは楽しんで話すことです。「試験だ」という感覚よりも、子どもたちと一緒に絵本を楽しんでいる気持ちで臨んでみてくださいね。【関連記事】