1,040人が回答した理想の職場
理想の職場とはどんなものなのでしょうか? 働く施設の形態や、担当する子どもたちの年次、家からの距離や自身の立場によって変わってくるでしょう。一方で、あまり自分の勤務していた園以外のことは詳細まではわからないことも。
今回ほいくisの読者1,040人にほいくisの姉妹サイト「ほいくisお仕事探し」にある主な求人検索条件をもとに「働くならこんなところがいいな」という理想の職場を教えてもらいました。
- 運営形態
- 雇用形態
- 経験・能力
- 役職
- 福利厚生
- 園の特徴
- 勤務時間帯
では、早速結果を見てみましょう。
【調査結果の転載について】 本調査結果については、以下の2点に対応いただければ転載することが可能です。 1. 出典元として「ほいくis」を明記 2. Webサイトに掲載する場合は下記のリンクを設置 URL:https://hoiku-is.jp/ ※リンク設置ができない場合は、個別に問い合わせフォームからご相談ください。 |
保育士が選んだ人気の転職先ランキング:施設形態
保育士が選んだ人気の転職先、まずは施設形態について聞いてみました。(円グラフでは、その他以下を一括で表示)1位 | 認可保育園 | 24.9%(259件) |
2位 | 小規模保育園 | 21.7%(226件) |
3位 | 認定こども園 | 9.3%(97件) |
4位 | 児童発達支援事業所 | 6.6%(69件) |
5位 | 企業内保育 | 4.0%(42件) |
6位 | 院内保育所 | 3.7%(38件) |
7位 | 幼稚園 | 3.2%(33件) |
8位 | その他施設 | 3.1%(32件) |
9位 | 病院/クリニック | 2.8%(29件) |
10位 | 企業主導型保育園 | 2.7%(28件) |
11位 | 家庭的保育事業(保育ママ) | 2.6%(27件) |
12位 | 居宅訪問型保育(ベビーシッター) | 2.5%(26件) |
13位 | 病児保育 | 2.3%(24件) |
14位 | 放課後等デイサービス | 2.0%(21件) |
15位 | 学童保育 | 1.9%(20件) |
16位 | 児童養護施設 | 1.6%(17件) |
17位 | 幼児教室 | 1.3%(14件) |
18位 | 認可外保育園 | 1.0%(10件) |
19位 | 認証・認定保育園 | 1.0%(10件) |
20位 | ベビーホテル | 0.8%(8件) |
21位 | 障がい者施設 | 0.7%(7件) |
22位 | プリスクール | 0.3%(3件) |
施設形態ごとの特徴
人気の高かった施設形態トップ5の特徴をご紹介します。ボタンをクリックするとほいくisの姉妹サイト、ほいくisお仕事探しでの求人ページにジャンプしますので詳細を確認したい場合は、そちらをご確認ください。1位 認可保育園
認可保育園は、園庭の広さや衛生面など国が定めた厳しい設置基準で決められているので安心して保育することができます。また、保育時間や保育士の人数も決まっているため残業などでプライベートに支障がでる心配は少ないといえます。認可保育園は国からの補助金を受けることが出来るので、運営が安定しておりお給料面も安定して働くことができるでしょう。2位 小規模保育園
小規模保育園は、0歳〜2歳までの定員が19名以下の少人数での保育が行える保育施設です。少人数での保育なので、アットホームな環境で子ども一人ひとりにゆっくりと関わることができるため働きやすい環境とも言えるでしょう。また、大きな行事などのイベントが少ないため仕事量の面でも負担なく勤務が可能です。3位 認定こども園
認定こども園は、幼稚園(教育)と保育園(保育)の要素を取り入れた保育施設です。仕事内容は変わりありませんが、教育と保育のどちらの方針も学ぶことができるので、スキルアップをするのに良いでしょう。また働く時には、幼稚園教諭の免許と保育士の資格の2つが必要となります。4位 児童発達支援事業所
児童発達支援事業所は、障害を持つ小学生以下の子どもやそのご家庭の支援を行なっていく施設です。療育を必要とする子どもがスムーズに過ごすことができるように個別に対応し、成長を助ける役割をします。保育園や幼稚園とはまた違い、一人ひとりの発達に合うサポートをしていくので専門的な知識も身につくでしょう。5位 企業内保育園
企業内保育園は、その企業に勤務されている方のお子さんを企業内の場所や近隣に設置されている施設で預かる保育施設です。行事なども少ないため、働きやすい環境になっています。また企業と同じく土日祝日がお休みになることが多いのでプライベートの時間も充実できるでしょう。保育士が選んだ人気の転職先ランキング:運営形態
施設形態も色々ありますが、運営形態もそれぞれ違いがあります。どんな違いがあるのか詳しく説明していきます。1位 | 社会福祉法人運営 | 46.3%(481件) |
2位 | 株式会社運営 | 15.0%(156件) |
3位 | 地方公共団体運営 | 13.0%(135件) |
4位 | 学校法人運営 | 8.7%(90件) |
5位 | NPO法人運営 | 4.3%(45件) |
6位 | 一般社団法人・一般財団法人運営 | 3.9%(41件) |
7位 | 個人事業主運営 | 3.6%(37件) |
8位 | 宗教法人運営 | 1.0%(10件) |
9位 | 組合運営 | 0.8%(8件) |
10位 | 任意団体運営 | 0.3%(3件) |
11位 | その他の法人運営 | 3.3%(34件) |
運営形態ごとの特徴
人気の高かった運営形態トップ3の特徴をご紹介します。それぞれ大きな特徴があり働く前に知っておきたいことばかりです。1位 社会福祉法人運営
社会福祉法人が運営している保育施設は保育園や認定こども園が多いです。補助金などの面で待遇が良いので、運営も安定しています。そのため、お給料面や福利厚生の面でも安心できると言えるでしょう。また、勤続年数の長いベテラン保育士も在籍しているため長年の経験からのアドバイスや指導体制もしっかりされているように思います。2位 株式会社運営
株式会社が運営する保育施設は、2000年ごろから規制緩和により増加しました。保育士の処遇改善に積極的で、経営を続けていくために堅実な展開をする園が多い様子です。新しいカリキュラムやICTシステムなど業務改善や子どもたちが新しいことにチャレンジしやすい環境だったり、必要な研修を受けていくことで上の役職や運営側の役割を担当するなどのキャリアアップができます。3位 地方公共団体運営
地方公共団体が運営している保育施設は、公立保育園になります。中途採用をしているのは、公設民営の園が多いでしょう。公立保育園は、公務員になるのでお給料面や待遇が安定しています。ですが、経営方針を国が定めているため、なかなか方針を変えることが難しく、やりたい保育がある方にとっては働きにくい環境かもしれません。保育士が選んだ人気の転職先ランキング:雇用形態
次は雇用形態について聞いてみました。働き方も考えていきたい方にとっては、正社員なのか、パートなのか、派遣なのかなどの雇用形態も気になりますよね。転職するタイミングで知っておくと働き方の幅も広がります。どんな雇用形態があるのか詳しくみていきましょう。1位 | 正社員 | 64.5%(671件) |
2位 | パート・アルバイト | 21.7%(226件) |
3位 | 契約社員 | 4.2%(44件) |
4位 | 非常勤 | 3.1%(32件) |
5位 | 臨時職員 | 2.7%(28件) |
6位 | 派遣パート | 1.1%(11件) |
7位 | 派遣社員 | 1.0%(10件) |
8位 | 業務委託 | 0.5%(5件) |
9位 | その他 | 1.3%(13件) |
雇用形態ごとの特徴
人気の高かったトップ3の雇用形態の特徴についてご紹介します。雇用形態だけでなく、給与や責任、園での役割も変わってくる大きな要因です。1位 正社員
正社員はフルタイムでの勤務や担任・副担任業務など保育全般をしていきます。責任ややりがいも感じるでしょう。自ら退職希望することがない限り、雇用の面では不安定になることはほぼありません。またお給料面や福利厚生の面でも待遇が良いので安定した働き方と言えるでしょう。2位 パート・アルバイト
パートやアルバイトは、正社員の補助的な役割を任されることが多いです。また、短時間や長時間勤務などの勤務時間の融通が効くので希望するライフスタイルに合わせることができます。時給になりますので働く時間によってお給料面は不安定になりがちです。その点を頭に入れておきましょう。3位 契約社員
契約社員は、保育の業務としては正社員とあまり変わりません。その分時短での契約が可能だったり、責任の範囲が変わったりします。雇用期間が決まっているため更新しない場合は、他の保育施設に転職することができます。保育士が選んだ人気の転職先ランキング:経験・能力
次は経験・能力面について聞いてみました。転職先を探す時は、自分の経験や能力が活躍できる場所であると働きやすい面もありますよね。また保育施設の即戦力にもなります。経験を活かせる場所も探してみましょう。
1位 | 中途活躍 | 30.3%(315件) |
2位 | 経験3年以上 | 16.0%(166件) |
3位 | 週2日から勤務OK | 15.2%(158件) |
4位 | 未経験OK | 10.0%(104件) |
5位 | 一般 | 7.9%(82件) |
6位 | 4月入職 | 7.0%(73件) |
7位 | ブランクあり | 5.6%(58件) |
8位 | 扶養内控除OK | 3.3%(34件) |
9位 | 無資格OK | 2.5%(26件) |
10位 | 上京者歓迎 | 0.9%(9件) |
11位 | 障がいOK | 0.8%(8件) |
12位 | 新卒OK | 0.7%(7件) |
経験・能力ごとの特徴
1位 中途活躍
中途採用の保育士が活躍している現場だと、経験が豊富な保育者とともに働くことが出来て、新しい保育観を知ったり、対応力で学びあうことも。採用の際に、経験者は優遇されやすい保育施設もあります。また経験年数によってはお給料面のアップや、上の役職に就くということもできるかもしれません。2位 経験3年以上
保育経験3年以上になると、一つの保育施設で学んできた保育の流れや指導など、ある程度の経験をしてきていると思います。そのため、次の保育施設でも柔軟に対応ができるでしょう。また、経験が3年以上あると研修を受けることでキャリアアップもできるので処遇改善の対象にもなります。3位 週2日から勤務OK
週2日から勤務OKというのは、雇用形態がパートやアルバイト、派遣社員としての働き方が多いでしょう。保育施設によってはシフト制や固定時間での勤務になるので、家庭の都合や自分のスケジュールに合った働き方ができます。保育士が選んだ人気の転職先ランキング:役職
転職先での役職も大きなポイントの1つです。役職によって待遇が変わってきます。保育士としてのスキルアップを目指している方やキャリアアップを目指す方など希望する役職で転職先を探す人も少なくありません。一つ一つの役職について詳しくお伝えしていきます。1位 | 一般 | 77.4%(805件) |
2位 | リーダー | 8.3%(86件) |
3位 | 主任 | 6.9%(72件) |
4位 | 園長 | 3.3%(34件) |
5位 | 副主任 | 2.8%(29件) |
6位 | 副園長 | 1.3%(14件) |
役職ごとの特徴
1位 一般(保育士)
一般保育士とは、その名前の通り一般的な保育士のことを言います。リーダーや主任などの上の役職ではなく、保育士としてクラスに入り毎日の保育を行なっていきます。園の中では一番子どもたちと触れ合う機会の多い役職です。2位 リーダー
乳児クラス全体をまとめるリーダーや幼児クラス全体をまとめるリーダーなど、専門的な分野の知識を活かし、一般保育士のサポートやアドバイスをしていきます。また保育の現場にも入りながら、リーダーの役割を行なっていくので頼れる存在になるでしょう。3位 主任
主任は、保育士全体をまとめる立場にあり、園長と保育士の間に立ちよりよい保育を目指す調整役です。新人保育士への指導やクラス担任の保育士のサポートなど、保育園の運営に必要な立場になります。クラスは持たずに、園長のサポートやシフト管理などの事務作業、窓口対応などの管理職もこなしていくので専門的な知識と技術・責任感が必要になってくるでしょう。保育士が選んだ人気の転職先ランキング:福利厚生
次は福利厚生について聞いてみました。福利厚生の面も転職するにあたって大事なポイントになりますよね。賞与や退職金が出るのかなど求人を見る時に確認しておきましょう。福利厚生の面で多くの方が選択している結果はこちらになります。(複数回答可)転職時に求める福利厚生の条件を3つまで選んでください
1位 | 賞与あり | 70.0%(728件) |
2位 | 退職金 | 45.8%(476件) |
3位 | 高額給与 | 42.7%(444件) |
4位 | 社会保険完備 | 41.3%(429件) |
5位 | 昇給あり | 35.7%(371件) |
6位 | 職員給食あり | 25.2%(262件) |
7位 | 研修充実 | 21.4%(223件) |
8位 | 家賃補助あり | 17.0%(177件) |
9位 | 資格支援 | 16.3%(169件) |
10位 | 副業OK | 13.3%(138件) |
11位 | 借り上げ住宅 | 5.0%(52件) |
12位 | 引越し手当あり | 3.5%(36件) |
13位 | 託児付き | 1.5%(16件) |
14位 | 上京サポートあり | 0.9%(9件) |
賞与あり、退職金あり、高額給与が人気のトップ3を占めました。次の新しい職場でのライフワークバランスやお給料面での安定さがしっかり確保できる保育施設が理想的な職場と言えることがアンケートの結果を通して分かりますね。
他にもどんな理想的な働き方があるのか見てみましょう。
保育士が選んだ人気の転職先ランキング:園の特徴
保育士は仕事量が多く、勤務時間以外で残業をして仕事を終わらせることもあります。またシフト制で土曜日出勤など任される保育施設もありますよね。園の特徴ではどんな面が理想的なのか聞いてみました。(複数選択可)1位 | 土日休み | 51.9%(540件) |
2位 | 週休2日 | 43.9%(457件) |
3位 | 残業なし | 41.7%(434件) |
4位 | アットホーム | 36.0%(374件) |
5位 | 残業ほぼなし(10時間以下) | 31.1%(323件) |
6位 | 低離職率 | 30.4%(316件) |
7位 | 乳児保育 | 18.0%(187件) |
8位 | エプロン自由 | 15.1%(157件) |
9位 | 保育園見学OK | 11.6%(121件) |
10位 | 産休育休とりやすい | 11.4%(119件) |
11位 | オープン3年以内・新規 | 7.6%(79件) |
12位 | モンテッソーリ | 6.2%(64件) |
13位 | リトミック | 4.0%(42件) |
14位 | web面接可 | 1.8%(19件) |
15位 | ピアノ重視 | 1.4%(15件) |
16位 | 英語が活かせる | 1.3%(14件) |
17位 | 書き仕事あり | 1.1%(11件) |
認可保育園は、配置基準はもちろん、給与や待遇が守られているため、安定した転職先の一つとして人気があるでしょう。
保育士が選んだ人気の転職先ランキング:勤務時間帯
最後に勤務時間帯についても聞いてみました。家庭の事情やプライベートとの両立を望んでいる方にとってはシフト制の勤務になると時間が決められてしまいます。どんな勤務時間帯があるのかアンケート結果を見ながら参考にしてみてくださいね。
1位 | 時間固定 | 27.9%(290件) |
2位 | 日勤のみ | 24.8%(258件) |
3位 | 即日勤務 | 22.5%(234件) |
4位 | 時短勤務可 | 13.4%(139件) |
5位 | その他 | 11.4%(119件) |
結論:1,040人のリアルな「理想の職場」とは?
転職をするとしたらどんなところで働きたいか理想の転職先についてアンケート結果を元にお伝えしていきました。社会福祉法人が運営している認可保育園で、正社員で働くという条件が一番人気のようでした。
個人の状況や働く環境によっても、理想の園というのは変わってくるでしょう。あくまでも参考にということでとらえていただければと思います。
自分らしく働ける環境を見付けよう
すぐに転職しようと思っている人も、いつかは転職と思っている人も、理想の園を探すには、自分自身が決めた条件の組み合わせによって変わってくるものです。しかし、その条件を決めるというのもなかなか一苦労。今回の条件を自分なりに検索できるのが、ほいくisの姉妹サイト「ほいくisお仕事探し」。希望の条件に沿って自分で転職先を決めるもよし! まだまだ検討中という人は自分に合う園はどんな条件なのかをプロのアドバイザーに相談しながら決められるおすすめの転職エージェントを紹介されるもよし!
あなたに合った働き方を保育士業界に特化したプロのアドバイザーが相談に乗ったうえでご紹介します。もちろん利用は無料。こちらもぜひ利用してみてくださいね。
調査期間:2024年8月6日~8月31日/調査方法:ほいくisでアンケートを実施/調査対象:ほいくisメンバー(会員)/有効回答数:1問目「もし今から転職するとしたらどんなところがいいですか?まずは、「施設形態」を1つ選んでください。」1040件、2問目「次に「運営形態」を1つ選んでください」1040件、3問目「次に「雇用形態」を1つ選んでください」1040件、4問目「次に「経験・能力」を1つ選んでください」1040件、5問目「次に「役職」を1つ選んでください」1040件、6問目「次に「福利厚生」を当てはまるものを3つ以内で選んでください」1040件、7問目「次に「園の特徴」をあてはまるものを3つ以内で選んでください」1040件、8問目「次に「勤務時間帯」を1つ選んでください」1040件