保育園は毎年増えている
保育園の数が毎年どのくらい増えているか、ご存知でしょうか? 厚生労働省が発表している「平成29年社会福祉施設等調査の概況」を見ると、平成28年(2016年)から平成29年(2017年)の一年間で、保育園、幼保連携型認定こども園、保育所型認定こども園は、合計で872施設増加しています。この資料には含まれていない認可外の保育施設(認可外保育園)も含めると、さらに多くなります。そういう背景もあり、求人情報サイトや人材紹介で案内される求人に新規オープン園が多く見られるようになっています。参考:平成29年社会福祉施設等調査の概況/厚生労働省
新規オープン園の魅力は?
「新規オープン園」と聞くと、きれいな園舎や新しい備品を思い浮かべますよね。確かに、まっさらな環境でスタートできる新規開園の求人は魅力的に映ります。しかし、その点だけで転職先を決める訳にはいきません。その他にも、さまざまなチェックポイントがありますのでご紹介します。一から園を作り上げる

自分の意見が出しやすい
すでに保育ができあがっている園では、新しく入って保育内容を変える…というのはなかなか難しいですよね。「先輩のやり方に合わせなくては」「園の方針があるから」という部分もありますよ。しかし新規園なら、保育内容を組み立てていくのも自分たちです。そのため、自分の意見や提案が言いやすく、新しい挑戦もしやすいですよね。人間関係も一から
保育士の悩みのひとつとして必ずと言ってもいいほど挙がる「人間関係」。既に人間関係が出来上がっているところに入っていくプレッシャーが苦手な方もいらっしゃると思います。これも新規園なら、まったく真っ白なところからスタートになります。何より、園の立ち上げを一緒に行ったメンバーということにもなるため、団結力も期待できます。私は開園2年目の園に転職したことがありますが、オープニングメンバーの先生たちの仲良さがとてもうらやましかったです…。気になる側面も知っておこう
いいところがたくさんありそうな新規オープン園の求人。しかし「こんな面もあるんだ」ということも知っておきましょう。開園前準備がある

一からの準備
行事も、児童票も、おもちゃも、壁面も。何もないところからのスタートです。つまり、園に必要なものは全部一から作り上げていくことになります。やることは多岐にわたりますが、普段は意識していなかった細かい点まで考えながら取り組むことになるので、むしろ得難い経験が積める貴重な機会だと考えましょう。すべてが挑戦
前例がないため、すべてが探り探りの挑戦になりますよね。やり始めてみて初めて「これじゃ全然だめじゃないか!」なんてことも出てきて当然と思っておくのがいいでしょう。今までの保育士としての知識や経験も大切になってきます。だからこそ、ここぞとばかりに過去の経験上で気になることを反映する機会。新しい環境で自分の力を試したい、ステップアップしたいと考えている方にはうってつけですね。チャレンジしたい人におすすめ
新規オープン園での勤務は、さまざまなことに一から取り組まなくてはいけないので、チャレンジ精神にあふれている方におすすめです。自分たちでひとつの保育園を作り上げるという素敵な機会に、飛び込んでみるのもいいですね。【関連記事】