ブルッキーのひつじ
作・絵:M.B.ゴフスタイン訳:谷川俊太郎
出版社:ジー・シー・プレス [ブルッキーのひつじ (日本語) 単行本]
「愛情というものを表現するときに、どんなに言葉を尽くしたり、表情や態度でおおげさに表すよりも、もっと自然に伝わる方法があればいいのにと普段から考えていたときに出会った1冊です。
どこまでも洗練された詩、とことんシンプルな線画で、究極の“余白を生かす”技法が共感を呼んだ絵本だと思います。詩と絵との融合度合い、絵本の大きさ、手にしたときの感触、重さまですべてが愛おしい、私個人的にとってもオススメの1冊です」
こちらは谷川俊太郎さんが訳をした絵本。私も読ませていただきましたが、心が温かくなるような優しいお話でした。絵本好きな大人にもおすすめしたい一冊です。
>>本の紹介はこちら
うれないやきそばパン
文:富永まい絵:いぬんこ
作:中尾昌稔
出版社:金の星社 [うれないやきそばパン (日本語) 大型本]
「ノスタルジックで独特な絵が大人気のイラストレーター、いぬんこさん。朝のEテレなどでもおなじみの、手達者な作家さんが手がける売れないパン屋の日々。
ストーリーは、大人がふと真面目に考えるとシュールで怖い箇所もあるのですが、それはやはり物語の力。楽しくハッピーエンドを迎えるまでテンポよく読めて、子どもも大興奮、大人も笑いの中にじんわりと心温まる、そんな絵本です。
いぬんこさんが描く懐かしい雰囲気の絵とぴったり合うように、カバーの紙、印刷、そしてカバーを外したところまでこだわった装丁が憎らしいほど素敵です!」
一見どんなお話なんだろう…? と想像がつかないような絵本です。そして読んでいくと…確かに絵が少し怖いところも(笑)。しかし、パンたちの切ない想いがひしひしと伝わってくる不思議なお話。子どもたちの人気を集めそうなので、ぜひ読み聞かせに!
>>本の紹介はこちら
おじさんのかさ
作・絵:佐野洋子出版社:講談社 [おじさんのかさ (講談社の創作絵本) (日本語) 大型本 – ビッグブック]
「お気に入りの傘を濡らしたくないから雨の日に傘を差さないという、そもそもの目的を見失っているおじさん。もし身近な人だったら、よほどあきれるかツッコミをいれるかどちらかと思うのですが、子どもにもそういうことってよくありますよね(笑)。
作家の佐野洋子さんは、思わず「しょうもない!」と言ってしまいそうな場面をユーモラスに描くことにおいては右に出るものはいないと思っています。人間のしょうもない部分も「愛すべき」という言葉で収めてしまうところが、たまらない魅力です」
いつもお気に入りの傘を持ち歩いているけれど、雨が降っても傘が濡れるのが嫌でささない…私は気持ちがよくわかります(笑)。読み聞かせをする中で、「使いたくない気持ち、わかる!」「なんでささないの?」と反応の違いが生まれて楽しそうですね。
>>本の紹介はこちら
うっかりおじさん
作:エマ・ヴィルケ訳:きただいえりこ
出版社:朔北社 [うっかりおじさん 大型本]
「2019年に出版された絵本の中で、一番オススメした本かもしれません。絵柄も一目惚れ、そして内容のユニークさに即買い!読み手がアクションをおこして参加するところが斬新でした。
おじさんのうっかりさ加減に、読み手の子どもたちも「それ、ちがーう!」なんて声があがって盛り上がり、大人もこの独特のユーモアに感心すること間違いなし!」
これは確かにおもしろい! と大納得です。今までにないような楽しみ方ができる絵本なので、子どもたちの人気を集めること間違いなし。うっかりおじさんの問いかけに答えながら進んでいくストーリーに、最後まで飽きることなく楽しめます。
>>本の紹介はこちら
ユニークな絵本も勢ぞろい
ブックハウスカフェには、定番絵本から新刊絵本まで勢ぞろいです。今回ご紹介した絵本が気になった方はぜひ、足を運んでそのおもしろさを実感してみてくださいね。2017年「こどもの日」に神保町駅にオープンした、新刊の子どもの本専門店&カフェです。絵本と児童書は約12,000冊。
また、カフェでは薫り高いコーヒーから軽食やスイーツが楽しめます。そして、お酒も豊富に取り揃えていて、夜はバーとしても楽しめます。
店内にはキッズスペースや授乳室、おむつ替えスペースなども。赤ちゃんから大人まで、年齢・性別・国籍問わず、いろいろな方に居心地のよい空間を提供。絵本を通して出会える世界がたくさんあります。
>>ブックハウスカフェ
【関連記事】