初めまして“あさこせんせい”です
こんにちは、初めまして! 米田麻子と申します。保育現場では“あさこせんせい”と呼ばれていたので、そう呼んでいただけると嬉しいです。まずは簡単に自己紹介をさせてください。現在は、縁あって2019年より在住しているベトナムのホーチミンで子育て支援に取り組んでいます。それまでは、日本で幼稚園教諭として、保育士として、また長年、保育士養成校講師として、多くの幼児教育に携わる現場を経験してきました。さまざまな体験から、少しでも皆さんのお役に立てる話ができたらと考えていますで、これからどうぞ宜しくお願いします。
仕事の「モットー」は何ですか?
突然ですが、皆さんは仕事に対するモットー(方針)はありますか?園の保育方針のことではありません。社会人として仕事をする上での、自分自身に対する方針ですよ。「初回からややこしい事を言うな…」と思った方、本当にごめんなさいね。ぜひ最後までお付き合い下さいませ。
皆さんが学生だった頃、夢と理想を描きながら多くの努力をして、保育や幼稚園の先生の資格を取得しましたよね。保育士試験を受けた方も同じだと思います。けれど、実際に働き始めると、理想と現実には少なからずギャップがあり、子どものこと以外にも悩む事がたくさんありますよね。また、全てが必要で、大切で、優先順位が分からなくなる事もあるでしょう。
そんな時に自分を助けてくれるのが、「あなた自身のモットー」なのです。もし「そんなこと考えたことない」という方は、これからご紹介する私のモットーの話を参考にして、ぜひ考えてみてくださいね。
3つのモットーその①『今できることは全部する』
私が長年意識しているモットーが3つあります。そのお陰で、これまで多くの方と良好な信頼関係を築き、納得のいく仕事を続けることができたと感じています。まずは一つ目から紹介しますね。モットーその1・『今できることは全部する』
これは基本的な心の持ち方です。いろいろな場面の例を出しましたが、「今できること」を意識することがとても大切です。●例えば楽しいとき。
大きな声で「アッハッハー!」と、心から気持ちよく笑いましょう。仕事中に大きな声で笑うのが許されているのは、保育者の特権です♪
●例えば悩みがあるとき。
私はひとりで考えたいの? 誰かに話を聞いて欲しいの? 自分自身に問いかけてみましょう。モヤモヤし続けるより、先に進める実感がありますよ♪
●例えば疲れているとき。
あなたは体が疲れているの? 心が疲れているの? 自分の内側をチェックしましょう。どんな休息の取り方が良いのかが分かってきます♪
●例えば保育現場で。
遠くから大きな声で子どもの名前を呼ぶのではなく、今、あなたが近くまで行って穏やかな声で呼びかけてみましょう。近くまで行くことで会話が生まれ、丁寧な関わりをすることができます。
“近くまで行く”このひと手間。
特に、私のように長く生きている人にとっては、小さな労力を重ねることは億劫でもあります。でも、だからこそ、自分自身への約束事としてモットーの中に入れておきたいことなのです。
●例えば保育準備で。
子どもたちがきっと楽しく取り組むだろうと思ったことは、今、保育計画に組み込みましょう。計画に入れてしまえば、あとは実行あるのみです♪
●例えば事務仕事で。
“後でしよう”よりも、今しましょう。チリも積もれば山となる…です。小さな事こそサクッと終わらせちゃいましょう♪
●例えば人間関係で。
感謝を伝えたい人には、今伝えましょう。言い直した方が良いことは、今言い直しましょう。
少し恥ずかしい時もあるけれど、言えた後の清々しさが私は好きです♪
3つのモットーその②『出来そうな事はやってみる』
続いてはこちら。何事もチャレンジ精神ですね。モットーその2・『出来そうな事はやってみる』
●例えば初めて何かを行うとき。誰にだって“初めて”はあります。チャレンジすれば、きっとみんなも応援してくれますよ。勇気を出してやってみましょう!
●例えば何かを実行することに漠然とした不安があるとき。
できそうな事だけを選んで、小さく始めてみましょう。きっと次の課題が見えてきますよ!
●例えば失敗するのが怖いとき。
子どもの頑張りをあなたが「がんばったね♡」と言うように。また、子どもが諦めそうになった時に「きっと次は出来るよ。もう1回やってみよう!」と、あなたが言うように。
皆はあなたのチャレンジを見守り、応援してくれます。子どもたちの頑張る力を見本にして、チャレンジする勇気をもらいましょう!
3つのモットーその③『今出来ない事は準備をする』
後はこちら。たとえ今できないことでも、前向きな行動をとっておくことで、先々に繋がります。モットーその3・『今出来ない事は準備をする』
●例えばそれが“今日”ではないとき。発表会や運動会、保護者との面談、外部との打ち合わせなど。「早くその日になって終わってくれればスッキリするのにー!!」と、その気持ち、よく分かります。そんな時はイメージトレーニングで乗り越えましょう。
声に出してシミュレーションするのがおすすめですよ。当日は“練習したから大丈夫!”と自分に言い聞かせてあげましょうね♪
●例えば丁寧に考える心や時間の余裕がないとき。
心と時間の余裕が出来たらすぐに取り掛かれるように、物品だけは揃えておきましょう。購入が必要なもの、回収するものなど、簡単な下準備を少しずつ進めることが出来ます。物品が揃ってくると全体のイメージが付きやすくなり、考えやすくなります。
●例えば今は力不足なとき。
いつか力が付いたらどんな風に行いたいか、具体的に書き残しておきましょう。数年後、叶っている事がきっとありますよ♪
まずは“仕事のヒント”から考えよう
いかがでしたか?今回は“保育のヒント”というよりも、“仕事のヒント”のお話しだったかもしれません。初回から壮大なテーマになってしまいました(笑)。次回は、もう少し直接的な保育のヒントをお届けしますね。
ディズニーシーが開園した頃(気になった方はお調べください…)には、中堅保育者として働いていた私です。今までの経験が、少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
これからどうぞ宜しくお願いいたします☆
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