子どもたちとの関わり編
■お悩み①:Q.積極的な子に「先生あそぼう!」と誘われると断れず、色々な子と関われない。どう断ったら良いか分からない
<あさこ先生のアドバイス>遊びに誘われるのは、子どもたちがあなたの存在を受け入れた証です。ぜひ自信にしましょう。受け入れてくれて嬉しい反面、関わる子どもが限定的になり「これで良いのかな?」と不安にもなる事もあります。
そんな時は「先生は〇〇ちゃんや△△君とも遊びたいの。どうしたら良いかな?」「誘っても良い?」と、子どもたちに相談しましょう。
子どもたちは “たくさんのお友達と遊びたい。だってみんなのことが大好きだから” というあなたの気持ちを受け止め、相談に乗ってくれると思いますよ。
お悩み②:Q.担任の先生と同じ言葉を言っても、私の言うことは聞いてくれない
<あさこ先生のアドバイス>「先生」と呼ばれる中で言葉が届かない時、無力感や寂しさを感じる瞬間ですよね。あなたのその気持ち、よく分かります。
数週間という短い期間で、担任の先生と同じ関係性を築くことは出来ません。けれど”真似をして同じように言ってみる”という、その方法は間違っていません。
折角ですから、ぜひ先生の心(込められたメッセージ)も真似をしてみましょう。心が込められた言葉は伝わりやすくなります。真似をしながら、あなたらしい言い方や伝え方に辿り着けると良いですね。
保育実習日誌編
悩み①:Q.保育実習日誌が毎日同じような内容になってしまう
A. 園の生活リズムは年齢に合わせて適切にプログラムされています。そのため行動やそれにかかった時間だけを記入していくと、毎日似たような内容になります。子どもたちは安定した生活リズムの中でこそ情緒が安定し、生活の見通しが出来るようになります。
私たちも、安定した生活リズムだからこそポイントを絞って観察し、行動し、考察をしましょう。ポイントの立て方はお悩み②で説明しますね。
お悩み②:Q.日誌に何を書いたら良いか分からない
A. 保育中は無我夢中で、いざ書こうとしたら頭が真っ白になって何も出てこない、ということもよくあります。実習日誌はメインとなる場面を決めて記入するのがおすすめです。そのための方法を2つご紹介しますね。<方法①>
保育をしながら「今日はこれを書こう」と決める方法。
突発的なトラブルや、遊びながら遊びが変化・発展した時などに向いています。
<方法②>
事前に「今日は〇〇から△△までをメインにしよう」と決める方法。
ポイントは時間で区切るのではなく、生活の節目で区切ることです。
(例)
登園の受け入れから、朝の会が終わるまで
散歩の準備から、帰園して次の活動に入るまで
昼食の準備から、ごちそうさまの挨拶をするまで など
環境設定・子どもの様子・先生方の言動などをいつも以上に集中して観察し、丁寧な関わりを意識します。とてもおすすめな方法なので、是非取り入れてみてください。
お悩み③:Q.考察を考えるのが難しいです
新しい経験が続く中で自分なりに考えを持ち、毎日記入するのはとても難しいことです。難しいからこそ、試行錯誤しながら取り組むことに価値がありますよ。頑張りましょうね。考察は大きな視点ではなく、ピンポイントな視点で考えるのがおすすめです。
(例)
・今日は ”自分達で生活の場を整えながら見通しを持って行動すること” の場面を考えよう
・今日は ”喜びや悲しみを共に共感し合うこと” の場面を考えよう
・今日は ”自分なりに表現して楽しむこと" の場面を考えよう など
それらの場面での保育者や子どもたちの様子をよく思い出し、心の育ち・友達と関わり・経緯やその理由など、多方面から考えるのです。
例文の言葉をどこかで読んだことがありませんか?
そうです。実は、保育所保育指針・幼稚園教育要領の五領域(健康・人間関係・表現)の「ねらい」と「内容」にある言葉です。
五領域に書かれていることを今日の保育と照らし合わせて考える。これは立派な考察です。
理論と実践が一致する、実りある実習となると良いですね。未来の先生、がんばって!応援しています。
部分実習、責任実習については、次回のコラムでご紹介します
<あさこ先生のベトナムだより>
※ホーチミンの地下鉄作りには日本企業が参画しています。まだ開通していませんが、地下道に不審者が入らないように、ガードマンがハンモックで昼寝をしながらしっかり(?)守ってくれていますよ!どんどん開発が進むホーチミンで、こんなのんびりした光景に出会うと思わず笑ってしまいます。