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部分・責任実習を徹底解説!立案内容、こんな時どうする!?【保育のヒント】

部分・責任実習を徹底解説!立案内容、こんな時どうする!?【保育のヒント】
元保育士養成校講師&保育者の“あさこせんせい”による「保育のヒント」コラム。今回は、部分・責任実習についてです。>>連載一覧はこちら  
保育実習で子どもたちの前に立つと、憧れだった保育者に一歩近づけた気分になります。今回は部分・責任実習の指導案のよくあるお悩みについて、私なりのアドバイスをお届けしますね。

お悩み1・主活動に何を選べば良いか分からない 

保育実習に悩む学生
季節や年齢にあった遊びは、SNSを検索すればたくさん出来てきます。その中でクラスの子どもたちにピッタリな内容はどれなのか、選ぶのに悩みますよね。分からないとき・ことへのヒントは、子どもたちの中にすべて隠れていますよ。

1.目指すのは”いつもと同じなのだけど〇〇が違う”

部分・責任実習で斬新なことをする必要はありません。子どももあなたもその手順に慣れておらず、楽しむ余裕がないまま終わる可能性があります。

子どもたちにとって、いつもと同じは見通しを持って生活する上で大切なことです。

そこで実習中では、「いつもと同じ手順・ルールなのだけど、〇〇が違って面白い」、そんな保育をイメージしましょう。

少しの違いだからこそ、発見したり工夫したりする心の余裕が生まれ、楽しく充実した時間となるでしょう。これは保育のバリエーションを広げる方法でもあります。

2.子どもたちの好きをヒントに方向性を決める

主活動の大まかな方向性を決めるために、クラスのみんなが楽しく取り組んでいるあそび、絵本、歌、ゲーム、出来事など。子どもたちの“好き”をザザッと書き出してみましょう。

もし思い浮かばなくても大丈夫!

明日のねらいを「子どもたちの“好き”を見つける」にして、クラス全体をよく観察・考察しましょう。部分・責任実習に直接繋がる、学びある1日となるでしょう。

その中からあなたが発展・展開しやすいと感じることを1つ選んで、大まかな方向性を決めましょう。

例えば「みんなが好きな歌の歌詞に関連した何かをしよう」「みんなが好きな絵本の場面を何かに展開させたい」という感じです。日々の遊びの延長線上に、あなたの保育が見えてきますよ。

3.素材や材料を変えてみる

感覚遊びをする保育園児
 いつもの工作を違う道具や手法で取り組んでみるのはどうでしょうか?

例えば、
  • いつものお絵描きを筆ではなく「風船スタンプ」で描いてみる、
  • 絵の具を溶かした氷の塊を筆にした「フローズンペイント」を取り入れてみる、
  • シャボン玉をする際、ストローではなく「段ボール 」で吹いてみる
  • ドッドマーカーの代わりに「綿棒スタンプ」を使ってみる
  • お絵描きの紙を平面から「立体」にしてみる
  • 画用紙を「障子紙」にしてみる
  • 水を食紅で色付けする… など
大まかな手順はいつもと同じでも、使うものを変える事で楽しい保育になる予感がしませんか?

「部分・責任実習で何をしようかな?」そこから一歩踏み込んで、「子どもたちは何が好きかな?何を使おうかな?」と考えるのがお勧めです。

好き×素材・材料」この組み合わせをヒントに保育のイメージを膨らませましょう。


お悩み2.「前の実習生が行ったものに似ているから別の内容にして欲しい」と言われた

 
粘土遊びをする保育園児
思い切り別のことを提案するなら、断然、感触あそびがお勧めです。氷・水・泡・寒天やゼリーなど、SNSで検索するとたくさん出てきます。

環境だけしっかり整えて、あとは子どもたちの感性のままにその瞬間を存分に楽しむ感触あそび。年齢問わず楽しめるのも良いですよね。ぜひチャンジして欲しい事柄です。

お悩み3.指導案をどうしても書き進めることができず、期日に間に合いそうもない 

保育実習する学生
指導案を作成するにあたって、提出日の何日前に取り掛かっていますか?また、あなたの一回の集中力はどれ位ですか?

私はベトナムで保育イベントなどを行っていますが、今でも10日前くらいから立案し始めます。私の一回の集中力は2時間程度ですし、立案以外にも色々な仕事があります。それらを踏まえ3日に分けて立案しています。

1日目:試作を行い、それを元に大まかな流れをメモする日
2日目:材料と手順を確認しながら、書き整える日
3日目:環境設定や留意点を考えながら、清書する日


2日前:イメージを高めながら最終的な修正をする日
前日:物品の準備と、手順の確認に専念する日

少しずつ進めるからこそ修正と熟慮を重ねて完成させることができてお勧めです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ベトナムで感覚遊びをする子どもたち
私も、今でも何度も保育計画を練り直します。

ベトナムで主宰しているMama Kids SALONにて感触遊びを行いました。1・2歳児が約1時間も集中して遊び込み、とても盛り上がりました。保育計画を何度も練り直した甲斐がありました!

日本中の保育者が乗り越えてきた部分・責任実習です。大丈夫、きっとあなたも乗り越えることが出来ますよ。保育計画、一緒にがんばりましょう!!

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米田 麻子(よねだ あさこ)

この記事を書いた人

米田 麻子(よねだ あさこ)

幼稚園教諭、保育士養成校の講師、保育士を経て、現在はベトナムのホーチミンで子育て支援活動『Mama Kids SALON』を立ち上げて活動中。「#子育てはみんなでしよう」をテーマに、豊富な経験を生かして日々奮闘している。
週末はホーチミンの太陽の下でテニスを楽しむ。モットーは“人のため世のため”

<Instagram>
https://www.instagram.com/mama_kids_salon/?hl=ja

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