絵本専門士のうっちー先生です
初めまして。絵本専門士の「うっちー先生」と申します。本名は内田大樹ですが、絵本仲間からはとりわけ、そう呼ばれています。記念すべき1回目は、自己紹介も兼ねて俺が保育園で読んでいる中でいちばん好きな絵本を紹介します。
1982年鳥取生まれ、鳥取育ち、鳥取在住の生粋の田舎者。野山を駆け回り、近所のガキ大将として大きくなり、そのまま今でも同じような状況が続いています(笑) 中学生の時に、自治体内に男性保育士(当時は保父さん)が誕生し、俺も目指すことに…ただいま保育士17年目に突入しています。
絵本は、物心ついたときから側にたくさんありました。母親がおはなしサークルに所属しており、団地内で家庭文庫もあったため、絵本にまみれてすくすく育ったというわけです。そして34年が経ち…「保育士×絵本専門士うっちー先生」が誕生し、3年が経過しました。
このコラムでは、保育園現場での絵本のこと、絵本の世界を広げる「えほんばなし」を中心に綴っていきたいと思います。
それでは挨拶代わりに一発目の絵本紹介です。
ダンプえんちょうやっつけた
作:ふるたたるひ たばたせいいち
出版社:童心社
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実在した保育園の園長先生をモデルに、わらしこ保育園へ通う子どもたちが地域の中で遊びを通して成長する物語。シリーズに『おしいれのぼうけん』(童心社 1974年)があります。
保育園の子ども一人ひとりがキャラ立ちしていますが、中でも「こわいことは しないんだもーん」と言っている引っ込み思案で気弱な女の子さくらの成長が目覚ましく、ひとつのチャレンジをきっかけに大きく成長します。
さくらのチャレンジ部分を読むと、俺も子どもたちも感情移入してしまって、いつも涙が溢れてきます。実際の保育園で働いていると、こういったエピソードが山ほどあります。
- 保育士の援助を受けながら、苦手なことに挑戦してみたら案外簡単で、むしろおもしろかったので繰り返し楽しむ
- きっかけは友だち。怖いなぁと思っていたこと(例えばすべり台)も、友だちに着いて行ってみたらめちゃおもしろかった
- 得意なことを披露すると、周りから賞賛を浴びた。うれしくて更にどんどん新しいことにチャレンジしていく
すべての保育士、子どもがそうなるわけではありませんが、少なくとも俺が子どもの時も、保育士になってからも読むたびにドキドキ・ワクワクしていました。子どもの時には、近くの山や公園で、本に出てくる遊びの真似をしていた思い出もあります。
憧れのダンプ園長
いつかは、この作品のモデルになった本物のダンプ園長に会って「俺のあこがれの人です!」とお伝えしたいと思っていました。しかし石巻が舞台のため、鳥取に住んでいる若輩者の俺は、ついに行くことが出来ず、数年前に訃報を知るという結末となりました。いつか俺も「あこがれています」と言われるような保育士になりたいです!
う~ん…なれたらいいなぁ。ぐらいにしときます(笑)
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