保育実習にもおすすめの“歌絵本(うたえほん)”とは?
「子どもにどう教えたらいい?新しい保育の歌に挑戦するワザ3選」でご紹介した“歌絵本(うたえほん)”について、「もっと詳しく知りたい」というお声をいただきました。 そこで! 今回は図解付きで“歌絵本”を解説していきます。物語性のある歌や、長い歌詞の歌におすすめの導入方法です。文字に興味を持ち始める4~5歳児クラスを想定しています。
歌がもっと好きになる “歌絵本”の作り方
用意するもの
- 白画用紙(A3ぐらい)5枚ほどあればOK
- マジックペン
- 色鉛筆
- のり
- マスキングテープ
作り方
- 画用紙を縦半分に折り、下半分にマジックペンで歌詞を書きます。
- 上半分は子どもがイラストを描くスペースとして、あけておきましょう。
今回の曲目は「そうだったらいいのにな♪」。楽しい曲を選んでみました。
歌のタイトルと、歌詞を書いたものがこちら。画用紙の下半分に、歌詞を小分けにしたものが書かれています。
今回は“歌絵本”のデモンストレーションのため、私のピアノ教室の生徒さん姉妹(小4、小1)に、イラストをお願いしてみました。どんなイラストが誕生するのでしょうか…!?
ちなみに「子どもたちが絵を考えているとき、保育者はどう接したらいいでしょうか?」と聞かれることがあります。
私は歌詞を音読してみたり、実体験を思い出す・想像を膨らます言葉がけをしたり…ということを心掛けています。
例えば「ジャングルってどんなところ?」や「サンタクロースってどんな服着てるの?」など、注意すべき点は“大人の解釈や正解”を言わないこと。
そして、完成したイラストはこちら!!
じゃんっ! 歌詞に合わせてかわいい絵が誕生しました!
ディズニーの隠れキャラクターもいるそうです。どこにいるか分かりますか?(ヒントはジャングルに、ラプンツェルのお友達が…)
サンタの場面には、おいしそうなごはんがいっぱい!! テーブルの上に描いたメニューを、細かく解説してくれました。子どもたちの描くイラストには、物語がたくさん隠されていました。想像力がすごいですね。
そして、これをのりづけしていきます。
スケッチブックではなく画用紙を使うことで「ジャングルは〇〇ちゃん、サンタは〇〇ちゃん」などと分担して、好きな時に好きな場所で思い思いに描くことができます。また、マジックペンの裏写りも防ぐことができます。
完成した“歌絵本”で歌ってみましょう
私が保育士のときは、朝の会などで当番が前に出て、歌絵本を持つ係を担当していました。
クラスのお友達が絵がいた絵や、歌詞をみながら歌うことで、歌の楽しみ方が広がります。また本棚に入れておくことで、自由保育の時間に見て歌っている子もいました。
世の中には、童謡や「おかあさんといっしょ」の最新曲、日本のポップスなど、たくさんの歌があふれているので、ネタにはまったく困りません! なかには5番まである長い物語性のある曲、サンバやタンゴのような民族的な歌もありますね。
ぜひ“歌絵本”を活用して歌の世界をより楽しみ、世界観を広げてみてはいかがでしょうか?
保育実習に向けて準備中の学生さんにもおすすめ
今回は、“歌絵本”の作り方と活用方法をご紹介しました。“歌絵本”のいいところは、世界に1つだけのものを作れること。実習を控えている学生さんなら、実習前に見本品として歌絵本を1冊作っておくことをおすすめします!
実習中に「なにしよう…」と悩んだ時の引き出しとして、きっと役立つはずです♪
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