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「こども誰でも通園制度」をどう受け止める?現役保育者モニター調査結果を発表

手をつないでいる子どもと保護者
早ければ2023年度中にも予定されている「こども誰でも通園制度」の試験的な導入を見据えて、全国でモデル事業が開始されています。制度の導入について、保育者はどのように受け止めているのでしょうか。今回は、保育者モニターへのアンケート調査結果をご紹介します。
【調査結果の転載について】
本調査結果については、以下の2点に対応いただければ転載することが可能です。
1. 出典元として「ほいくis」を明記
2. Webサイトに掲載する場合は下記のリンクを設置
URL:https://hoiku-is.jp/
※リンク設置ができない場合は、個別に問い合わせフォームからご相談ください。

「こども誰でも通園制度」とは

時計の飾りと園児の服
「こども誰でも通園制度」とは、親の就労を問わず保育園を利用できる制度で、国は早ければ2023年度中から試験的な導入を検討しています。対象は0歳6ヶ月から2歳の乳幼児で、利用は無料。1人あたりの利用時間は「月10時間」を上限としてスタートする予定です。

試験的事業に先駆けて、2023年度は全国各地(31自治体50施設)でモデル事業が実施されています。保育園側は定員を上回る申し込みに保護者のニーズを感じてはいますが、人員不足や業務増加などの課題が浮き彫りになり、受け入れ態勢を整える難しさを痛感しているようです。

参考:​​​​就労問わず保育所など利用 こども誰でも通園制度とは 対象や条件 議論のポイントは​​/NHK首都圏ナビ

モニターのプロフィールについて

最初に、アンケート調査に回答していただいたモニターのお立場と経験年数について確認しておきましょう。

どんな立場で働いている?

●質問1:ご自身が該当するお立場を回答ください(複数選択可)
保育士・幼稚園教諭(有資格・現職) 41件(87.2%)
保育士・幼稚園教諭(有資格・非現職) 2件(4.3%)
小学校教諭・学童保育職員・放課後等デイサービス職員 1件(2.1%)
看護師・調理師・栄養士 1件(2.1%)
その他 2件(4.3%)
今回のアンケート調査では、44名の方に回答していただきました。回答者の多くは現職の保育士・幼稚園教諭で、全体の87.2%となっています。その他に、現職ではないが資格を保有している方、他職種の方からも回答が寄せられました。

これまでの経験年数は?

経験年数に関するアンケート結果の円グラフ
⚫︎質問2:これまでのお仕事の経験年数を回答ください
1年未満 0件(0.0%)
1年以上~3年未満 1件(2.3%)
3年以上~5年未満 5件(11.4%)
5年以上~10年未満 6件(13.6%)
10年以上~ 32件(72.7%)
アンケートに回答いただいた方の経験年数は、10年以上の方が約7割。経験年数の長い中堅職員の方に多く答えていただきました。残りの約3割は経験年数10年未満の方に回答をいただいています。

「こども誰でも通園制度」の認知度

それではアンケート調査の結果をご紹介しましょう。まずは「こども誰でも通園制度」の認知度について調べてみました。
こども誰でも通園制度の認知度に関するアンケート結果の円グラフ
⚫︎質問3:「こども誰でも通園制度(仮称)」という制度を知っていましたか?
知っている 30件(68.2%)
知らなかった 4件(9.1%)
言葉だけは聞いたことがある 10件(22.7%)
「こども誰でも通園制度を知っている」と答えた人は全体の約7割にのぼり、「言葉だけは聞いたことがある」という人も合わせると、約9割の人が知っていることがわかりました。試験導入を前に、保育者の中での認知度の高さが窺えます。

導入の可否とその理由

続いて「こども誰でも通園制度」の導入について、どのように感じているのかお聞きしました。

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佐野 きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野 きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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