歯磨きを遊びに取り入れるねらい
歯磨きを習慣化するためには、子どもたち自身が虫歯予防を意識することが大切です。遊びの中で歯磨きを取り入れるねらいとして次のようなことが挙げられます。- 口の健康について興味関心を広げる
- 虫歯の危険と歯の大切さを知る
- 正しい歯磨きの仕方を習慣化する
歯磨きを遊びに取り入れるときのポイント
手遊び・歌・体操
①ハブラシ電車
歯ブラシを電車に見立てた楽しい歌です。手遊びのように指を使って磨く真似から始めると、実際に歯ブラシを持たなくても、無理なく歯を磨くことへの興味が高まるのではないでしょうか。途中からテンポが変わるので、たっぷり時間をかけて歯磨きの練習ができそうです。
対象:乳児クラスから
②はみがきのうた
自我がはっきりしてくる1歳、2歳頃。はみがきイヤイヤ期に突入している子どもに悩んでいるご家庭も多いと思います。こうした楽しい歌を園で取り入れていることを、保護者にも紹介してはいかがでしょうか。周囲の大人たちみんなで子どもたちの歯の健康を守るという意識を持つことが大切ですね。
対象:乳児クラスから
③虫歯建設株式会社
アップテンポの楽しい歌なので、子どもたちにも人気がありますね。よく聴いてみると「歯をドリルとシャベルでほりおこす」や、「ペンチでひっこぬく」などの歌詞があり、虫歯の怖さも伝えられます。チョコレートやビスケットなど、美味しいお菓子や料理の名前も出てくるので、そこを子どもが食べたいものに替えて歌うのも楽しいですね。「虫歯建設に負けるな!」と応援しながら歌えば、子どもも意欲的に歯磨きをしてくれるはずです。
対象:幼児クラス
④ムシバイキンたいそう
自分たちがムシバイキンになって、楽しく身体を動かします。この体操を通じてごっこ遊びを楽しんだり、戸外での鬼ごっこにも発展したりできるのではないでしょうか。子どもの想像力や発想力を保育者が引き出し、さまざまな活動へ繋げていきたいですね。
対象:幼児クラス
乳児クラスからの歯磨き指導におすすめの遊び
⑤ペープサート「かばみと一緒に歯を磨こう」
歯磨き指導の導入にペープサートを使って、歯磨きの大切さについて楽しく知る機会を作りましょう。歯についた汚れを歯ブラシで落としていく様子は見ていて楽しいですね。子どもたちは楽しいものは何度でも見たくなるものなので、繰り返し取り入れてみましょう。動画のように話の後半で歌を取り入れると、乳児クラスの子どもたちも飽きることなく楽しむことができます。
⑥カバのおもちゃで歯磨き遊び
カバの手作りおもちゃを用意し、ペープサートの話に出てきた「かばみちゃん」に見立てて、子どもたちに歯磨きに挑戦してもらってはいかがでしょうか。乳児期はまだ自分で歯磨きをする習慣がありません。この遊びを保護者にもお知らせして、親子で楽しく歯磨き習慣を身につけるきっかけにしてもらうのもいいですね。
幼児クラスの歯磨き指導におすすめの遊び
⑦パネルシアター「歯ブラシ三兄弟」
キュッキュとシュッシュとゴッシーの歯ブラシ三兄弟が、食べ物が歯に詰まってしまった動物たちを助けるお話です。子どもたちに問いかけたり一緒に歌ったりと、かけ合いが楽しいパネルシアターです。歌と手遊び、動物たちの表情の変化を楽しみながら、歯磨き指導ができます。
⑧折り紙で作る歯の製作アイデア
幼児クラスの歯磨き指導に折り紙を取り入れてみてはいかがですか。いろいろな色・顔のかわいい歯、しっかり磨けた歯と、虫歯になった歯など、子どもたちの想像力を活かし、様々なバリエーションを作って楽しんでみましょう。歯と口の健康週間の壁面装飾にしたり、画用紙に貼って飾ったりするのもおすすめです。
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楽しみながら正しい歯磨きの習慣をつけよう
虫歯予防や歯磨きの習慣は子どもたちの一生に関わること。周囲の大人たちみんなが子どもたちの歯の健康を守るという意識を持つことが大切です。保育者ならではのアイデアで、子どもたち自身が楽しみながら歯と口の健康を意識しできるよう、日々の保育を工夫していきましょう。【関連記事】