ゆうびんやさんの落とし物(縄跳び遊び)とは
長縄を使った縄跳び遊びの中でも定番と言って良い「ゆうびんやさんの落とし物」。わらべうたとして知られている「郵便屋さん(ゆうびんやさん)」の歌に合わせて楽しみます。郵便屋さんが落としたハガキを数えながら拾ってあげて、最後に「ありがとう」と言われるというストーリーが基本。細かいアレンジを加えることもできるので、参考にしてみてください。歌詞は地域によって少しずつ異なるようですので、園のある地域の歌詞を調べてやってみるのも良いですね。
難易度
★★★★☆対象年齢
4歳児(後半)/5歳児用意する物・道具
- 長縄
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 繰り返し取り組むことで「できた」という喜びを味わう
- 体の動かし方やリズミカルに跳ぶ感覚を掴むことを楽しむ
- 満足感や達成感を味わう
期待される姿
- 持久力と忍耐力が身に付く
- 諦めずにやり遂げることで自信が付く
- バランス・体幹が良くなる
保育士の配慮と援助
- 縄跳びに入る前に、「郵便屋さん」の歌を歌いながらその場で跳んでみて、リズム遊びとして始めるのがおすすめです。子どもは跳んでいるうちにどんどんリズムが早く崩れていってしまうということが多かったので、歌を歌ってあげることで一定のリズムをキープすることができやすくなります。
- 途中で失敗してしまっても「次は〇枚までひろえるようにがんばろう」などと目標を伝えると、次への意欲に繋がるかもしれませんね。
ゆうびんやさんの落とし物の遊び方・ルール
1.縄を回す2人と、それ以外に分かれます ※初めは保育者が回しましょう2.縄が止まった状態から始めます。跳ぶ子は縄の近くに立ちます
3.縄を回す人は歌に合わせて回し、中の子は引っかからないように跳び続けます。歌に合わせた動きは以下の通りです
4.回す人は「♪ゆうびんやさーんの おとしもの ひろーってあげましょ」と歌いながら縄を地面の上で左右に揺らし、中の子はその場で縄を跳びます
5.回す人は「♪1枚 2枚 3枚 4枚 5枚…10枚」と歌いながら大きく縄を回し、中の子は引っかからないように跳びます
- 初めての子や慣れていない子…普通のジャンプで大丈夫
- 慣れている子…着地の際に片方の手でハガキを拾う動きを入れる
6.回す人は「♪ありがとう」の「う」のタイミングで縄を止め、中の子は縄をまたいで止めます。足の間に縄を挟むことができたら成功! 途中で引っかかってしまった場合は、回している子と代わりながら遊びましょう
「郵便屋さん」の歌詞
郵便屋さんの 落とし物 拾ってあげましょ1枚 2枚 3枚 4枚 5枚 6枚 7枚 8枚 9枚 10枚
ありがとう
ポイント
遊びに取り組む上で、工夫をしたり配慮が必要だったりするポイントをまとめました。歌やルールを説明する
準備として、「郵便屋さん」の歌や動きを子どもたちに伝える必要があります。活動前の導入として、郵便屋さんやハガキの意味を伝えながら歌ってみましょう。また、「左右に振った縄を跳ぶ」「回した縄を10回跳ぶ」「最後に両足で挟んで止める」と、段階があり、慣れない子には難しいこともあるので、最初は先生が見本を見せても良いでしょう。
中の子の動きを調整する
縄を回して10回跳ぶ際は、ハガキを拾う動きを入れるのが基本です。ただし、初めての子や、慣れない子については、普通に跳ぶだけでも良いことにするなど、子どもによってルールを調整しましょう。上手くできる子は、拾う動きのときにしゃがむなど、チャレンジしていってもらっても良いですね。
アレンジ例
遊びをさらに発展させるアレンジ例をご紹介します。ハガキを拾う回数を増やす
上手くできる子がいる場合は、難易度を少しずつ上げてみましょう。まずは「ハガキを20枚にしてみようか」など、縄を回す数を増やすのも良いでしょう。中に入る人数を増やす
上手く跳べる子が増えてきたら、今度は、中に入る人数を2人にしてみましょう。タイミングを合わせる必要があるので難易度は高くなりますが、その分、上手くいった時の子どもたちの達成感は大きくなりますよ。歌詞や掛け声を変える
わらべうた「郵便屋さん」の歌詞は、地域によって少しずつ異なっていることが知られています。例えば、出だしのフレーズの部分が「郵便屋さん ハガキが10枚落ちました 拾ってあげましょ」となっていたり、最後を「ありがとさん」と歌ったりする例もあります。先生方の中でも、出身地によって記憶している歌詞が異なるかもしれませんね。ご紹介した歌詞だけでなく、地元で歌い継がれている歌詞を調べてみるのも良いですね。また、最後の掛け声など、子どもたちと決めてみるのもおすすめです。
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