動物愛護について考える
動物愛護管理法では、9月20日から26日を動物愛護週間としています。まずはこの週間がどのようなものなのか見てみましょう。動物愛護週間とは
動物愛護週間とは、動物の愛護と適性な飼養について国民が理解を深めるために動物愛護管理法により定められたものです。国や地方自治体、動物に関わる団体などが協力してポスターを作成したり、動物愛護ふれあいフェスティバルの開催などを行いながら、普及啓発活動をしています。テレビCMなども放送しているので、注目して見てみてくださいね。
参考:動物の愛護と適切な管理 人と動物の共生をめざして「動物愛護週間」/環境省ホームページ >>詳細はこちら
年度別の殺処分数
保健所で引き取られたり捨てられてしまった動物の中には、その後殺処分となってしまうケースもあります。このことについては耳にすることも多いと思います。その数は以前に比べれば減ってはいるものの、まだまだ多いようです。 子どもたちにとって犬や猫は動物の中でも特に身近な存在ではないでしょうか。だからこそ、この愛護週間を通してそのいのちの大切さと現状について考えることは良い機会になります。人だけでなく、さまざまな生き物のいのちについて伝えていきたいですね。参考:動物の愛護と適切な管理 人と動物の共生をめざして「犬・猫の引き取り及び不詳動物等の収容並びに処分の状況」/環境省ホームページ >>詳細はこちら
今読んでほしい「いのち」を学ぶ絵本
動物愛護週間をきっかけに、さまざまな「いのち」について考えてみるのも良いのではないでしょうか。今回はいのちをテーマにした絵本をご紹介します。ハルの日
[ハルの日 (日本語) 単行本」文:渡辺 眞子
絵:どい かや
出版社:復刊ドットコム 捨てられていたところを男の子に拾われ、「ハル」と名づけられた子犬。新しい家族ができて幸せに暮らし、元気に大きく成長していきます。そんなある日、お母さんに連れていかれた場所とは…
動物のいのちの大切さを伝える「いのちの教室」。ここで流されていたアニメーションをもとに作られました。動物目線で描かれたこの一冊は、殺処分の現実がしっかりと表現されています。とても悲しいストーリーですが、動物のいのちについて考えるには一度読んでほしい絵本になっています。
だいじょうぶだよ、ゾウさん
[だいじょうぶだよ、ゾウさん (日本語) 大型本]作:ローレンス・ブルギニョン
絵:ヴァレリー・ダール
訳:柳田 邦男
出版社:文溪堂
年老いたゾウさんと幼いネズミくんはいつでも一緒。毎日楽しく暮らしていく中で自分の死期を悟るゾウさんとそれを受け入れられないネズミくん。月日が経って、体も心も成長したネズミくんがゾウさんのためにとった行動とは…?
直接生死に関わる内容ではありませんが、“大切な人にもう会えなくなってしまう”という悲しみとそのときまでの心の成長をやさしく描いた絵本です。命に向き合う大切さを教えてくれる穏やかな一冊になっているので、保育士さんも一緒に何かを感じ取れるのではないでしょうか。
いのちの学びは幼児期から
生死を学ぶことや死に向き合うことは、「子どもには早い」と感じるかもしれません。しかし子どもの感性はとても豊かで、大人が思っている以上に深く物事を感じ取ります。ぜひ幼児期から、いのちの学びの機会を取り入れてみてはいかがでしょうか。【関連記事】