はじめてのおつかい
作:筒井頼子絵:林明子
出版社:福音館書店
対象年齢:3歳~

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ままからおつかいを頼まれて、「はじめてのおつかい」に出かけるみいちゃん。百円玉をふたつ握りしめて出かけます。転んでしまったり、お店についてもおばさんに気づいてもらえなかったり…。さまざまなことに立ち向かうみいちゃんの姿を描きます。
さまざまな壁にぶつかっては乗り越えて…という姿がたくましく、子どもたちの「ひとりでできる!」という思いを強くしてくれる一冊です。私も小さいころから長く親しんでいる、大好きな絵本です!
失敗すると、どうしても後ろ向きな気持ちになってしまったり、自分には無理かも…と不安になってしまったり。大人にもある気持ちですよね。でも、乗り越えていくみいちゃんの姿が勇気をくれ、思わず子どもたちから「ひとりでおつかいしてみたい!」なんて声も聞こえるかも…⁉
ええところ
作:くすのき しげのり絵:ふるしょう ようこ
出版社:学研
対象年齢:3~5歳

[ええところ (絵本単品) (日本語) 単行本]
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小学校1年生のあいちゃん。足も遅いし、背も低いし、声も小さいし…。「わたしって、ええところひとつもないなあ」とお友達のともちゃんに言うと、返ってきた答えは…?
毎日の生活の中で自分のいいところを見つけること、人のいいところを見つけること、どちらも簡単に見えて難しく、その分すごく大切なことですよね。
でも、誰かに自分のいいところを見つけてもらうと、うれしいもの! 「認めてもらうこと」、そして自分を「認めること」は、自己肯定感を高めるきっかけに。この本を通して、子どもたちに自分の、お友達のいいところを見つけてもらうのもいいですね。
ベストセラー『子育てハッピーアドバイス』の著者として知られる明橋大二先生の講演で、必ず朗読される1冊でもあります。
しげちゃん
作:室井滋絵:長谷川義史
出版社:金の星社
対象年齢:4歳頃~

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「お母さん、もっとかわいい名前にかえてよ」しげちゃんは、「しげる」という自分の名前が嫌い。他の名前を考えてみたり、お母さんに名前を変えてほしいと泣いてしまったり。でも、お母さんから聞いた「しげる」という名前に込められた意味とは…。
自分の名前に込められた意味を聞いたことはありますか? ちなみに私は「すみれの花のように可憐な女の子になってほしい」と意味を込めたそうですが、違う花になったと言われました(笑)。
名前は自分と一生付き合うもの。だからこそ、自分の名前を好きになって自信を持ってほしいですよね。名前に込められた親の思いを暖かく描いたこの一冊。子どもたちに、自分の名前の意味を聞いてきてもらうのもいいですね。
すえっこおおかみ
作:ラリー・デーン・ブリマー出版社:あすなろ書房
対象年齢:3歳~

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お兄ちゃんは、高く飛べるしまっすぐ転がれるのに…。自分にはできない、と兄弟と自分を比べて落ち込むすえっこおおかみ。そんなすえっこおおかみに、お父さんは「大きくなったらできるようになる」と優しく励ましてくれます。
できないことに悲しくなったり、イライラしたり、大人にも子どもにもある経験です。できない経験から、「自分はダメなんだ」と諦めてしまうのはもったいない! 「できなくても大丈夫。」そんな風に励まされると、なんだか元気が出ますね。
保育園の生活の中でも、子どもによってできること、できないことはさまざま。そんな中でも、一人ひとりのペースを大切にしていくことが一番必要なことですね。
まっくろネリノ
作・絵:ヘルガ=ガルラ―訳:矢川澄子
出版社:偕成社
対象年齢:3、4歳~

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お兄さんたちはみんなきれいな色をしているのに、ネリノだけはまっくろです。お兄さんたちは、そんなネリノとは遊んでくれません。まっくろなことを悩むネリノ。ある日、お兄さんたちが行方不明に! 暗闇ならば見つからない、とお兄さんたちを探しにネリノは出かけます。
人それぞれ「個性」があるということを教えてくれる一冊。これもまた、私が個人的にとってもおすすめの絵本です!
「周りと違う」というのは、もしかすると最大の不安要素かも? でも、自分を大切に、自分にできることを見つけてほしいという思いを、子どもたちに伝えるのにぴったりです!
まとめ
自分らしさを認めたり、そんな自分を好きになったり…。自己肯定感を高めることは、幸せな生活に欠かせないポイントのひとつではないでしょうか。子どもだけでなく、大人も一緒に自己肯定感の大切さを学んでいきたいですね。
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