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自分を好きになれる!自己肯定感を高める絵本5選【はじめてのおつかい】

親子で絵本を読む姿
「日本の子どもの自己肯定感が諸外国に比べて低い」という問題は、たびたび耳にすることがありますよね。自分を認めること、自分を好きになることは、保育士や周りの大人との関わりが影響する面も多くあります。そして実は、絵本にもその役割があるのではないかと、私は考えています。今回は、元保育士の筆者が独断と偏見で「自己肯定感を高める絵本」を5冊、厳選してご紹介します!

はじめてのおつかい

作:筒井頼子
絵:林明子
出版社:福音館書店
対象年齢:3歳~
[はじめてのおつかい(こどものとも傑作集) (日本語) ハードカバー]

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ままからおつかいを頼まれて、「はじめてのおつかい」に出かけるみいちゃん。百円玉をふたつ握りしめて出かけます。転んでしまったり、お店についてもおばさんに気づいてもらえなかったり…。さまざまなことに立ち向かうみいちゃんの姿を描きます。

さまざまな壁にぶつかっては乗り越えて…という姿がたくましく、子どもたちの「ひとりでできる!」という思いを強くしてくれる一冊です。私も小さいころから長く親しんでいる、大好きな絵本です!

失敗すると、どうしても後ろ向きな気持ちになってしまったり、自分には無理かも…と不安になってしまったり。大人にもある気持ちですよね。でも、乗り越えていくみいちゃんの姿が勇気をくれ、思わず子どもたちから「ひとりでおつかいしてみたい!」なんて声も聞こえるかも…⁉

ええところ

作:くすのき しげのり
絵:ふるしょう ようこ
出版社:学研
対象年齢:3~5歳

[ええところ (絵本単品) (日本語) 単行本]

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小学校1年生のあいちゃん。足も遅いし、背も低いし、声も小さいし…。「わたしって、ええところひとつもないなあ」とお友達のともちゃんに言うと、返ってきた答えは…?

毎日の生活の中で自分のいいところを見つけること、人のいいところを見つけること、どちらも簡単に見えて難しく、その分すごく大切なことですよね。

でも、誰かに自分のいいところを見つけてもらうと、うれしいもの! 「認めてもらうこと」、そして自分を「認めること」は、自己肯定感を高めるきっかけに。この本を通して、子どもたちに自分の、お友達のいいところを見つけてもらうのもいいですね。

ベストセラー『子育てハッピーアドバイス』の著者として知られる明橋大二先生の講演で、必ず朗読される1冊でもあります。



 

しげちゃん

作:室井滋
絵:長谷川義史
出版社:金の星社
対象年齢:4歳頃~
[しげちゃん (日本語) 大型本]

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「お母さん、もっとかわいい名前にかえてよ」しげちゃんは、「しげる」という自分の名前が嫌い。他の名前を考えてみたり、お母さんに名前を変えてほしいと泣いてしまったり。でも、お母さんから聞いた「しげる」という名前に込められた意味とは…。

自分の名前に込められた意味を聞いたことはありますか? ちなみに私は「すみれの花のように可憐な女の子になってほしい」と意味を込めたそうですが、違う花になったと言われました(笑)。

名前は自分と一生付き合うもの。だからこそ、自分の名前を好きになって自信を持ってほしいですよね。名前に込められた親の思いを暖かく描いたこの一冊。子どもたちに、自分の名前の意味を聞いてきてもらうのもいいですね。

すえっこおおかみ

作:ラリー・デーン・ブリマー
出版社:あすなろ書房
対象年齢:3歳~
[すえっこおおかみ 大型本]

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お兄ちゃんは、高く飛べるしまっすぐ転がれるのに…。自分にはできない、と兄弟と自分を比べて落ち込むすえっこおおかみ。そんなすえっこおおかみに、お父さんは「大きくなったらできるようになる」と優しく励ましてくれます。

できないことに悲しくなったり、イライラしたり、大人にも子どもにもある経験です。できない経験から、「自分はダメなんだ」と諦めてしまうのはもったいない! 「できなくても大丈夫。」そんな風に励まされると、なんだか元気が出ますね。

保育園の生活の中でも、子どもによってできること、できないことはさまざま。そんな中でも、一人ひとりのペースを大切にしていくことが一番必要なことですね。

まっくろネリノ

作・絵:ヘルガ=ガルラ―
訳:矢川澄子
出版社:偕成社
対象年齢:3、4歳~
[まっくろネリノ (世界の絵本) (日本語) 単行本]

>>本の紹介はこちら

お兄さんたちはみんなきれいな色をしているのに、ネリノだけはまっくろです。お兄さんたちは、そんなネリノとは遊んでくれません。まっくろなことを悩むネリノ。ある日、お兄さんたちが行方不明に! 暗闇ならば見つからない、とお兄さんたちを探しにネリノは出かけます。

人それぞれ「個性」があるということを教えてくれる一冊。これもまた、私が個人的にとってもおすすめの絵本です!

「周りと違う」というのは、もしかすると最大の不安要素かも? でも、自分を大切に、自分にできることを見つけてほしいという思いを、子どもたちに伝えるのにぴったりです!

まとめ

自分らしさを認めたり、そんな自分を好きになったり…。自己肯定感を高めることは、幸せな生活に欠かせないポイントのひとつではないでしょうか。子どもだけでなく、大人も一緒に自己肯定感の大切さを学んでいきたいですね。


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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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