それでは【はらぺこめがね】いただきます!
はらぺこめがね氏とワークショップ開催
俺の所属する「鳥取市男性保育士会じゃんぐる☆じむ」主催ではらぺこめがね氏をお迎えし、ワークショップ『はらぺこめしをつくろう!―食のみやこ鳥取編―』を開催いたしました。 イベントの内容は、ちぎり絵、アクリル絵の具を使用して、好きなご飯、昨日食べたご飯、地元飯など何でもの良いので美味しいご飯を作ろう(描こう)!でした。テーマを大きく持ち自由度の高いイベントに設定しました。事前準備からイベント終了後までのはらぺこめがね氏の様子をお伝えすることで魅力を再発見することができるでしょう。
保育士としても見習いたい準備の様子
はらぺこめがね氏に講師依頼をしてからオンラインやアトリエにお邪魔させていただき、何度も打ち合わせを重ねました。はらぺこめがねのお二人は、参加者の読書推進に繋がるためには、心が満腹になって帰ってもらうためには、どのような形にすれば良いのか熟考を重ねられていました。
メモを取りながらラフを描き描き…。また、それが実現可能なのかどうなのかも考慮しながらの話し合い。保育士として見習いたい姿です。
熟考を形にするお二人
前日に会場入りしてからは現地の雰囲気に合わせて最終調整。二人で更に熟考を形にする段階へ。 会場作りの全体指示を終えた後、原田しんやさんはイベント当日に参加者が使用する材料と同じものを使ってはらぺこめし作り。 前日に食べた鳥取の美味しかった焼きそばの感動を制作に込めていきました。関かおりさんは会場を「はらぺこめがねの世界」にしていくために段ボール人形作り。 はらぺこめがね氏のいつものスタイルは、食べ物をしんやさんが描き、かおりさんが人や物を描いています。この事前準備がすごく大切だったということを後々実感いたしました。
いよいよイベント当日
いよいよイベントが始まり、ワークショップの内容を伝え「レッツ!はらぺこめし~!」と大量の画材の前に放り出された参加者…。テーマが広くて手が止まっています。特に大人は悩んでいる様子でした。 ここで大きな意味を持ったのが、しんやさんが事前準備で制作していた焼きそばたち。見本をちょこっとだけ提示することで、誇張しすぎていない調度良い道しるべを示すことができていました。まず筆やハサミを手に取ったのは子ども!全く臆することなく色を塗り、紙をちぎり、自由に制作していきます。しかし見本があるため、きちんと大きなテーマは保たれている様子でした。
会場に大きな食卓があらわる!
その子どもたちの制作意欲に刺激をもらった大人たちも段々と熱を帯び始めていきました。1時間の制作時間の40分程過ぎた頃、子どもは作り終え「二つ目のはらぺこめしを作ろうか」大人は「もう少しで完成だ」というタイミングで大きな仕掛けを入れました。会場をぐるりと囲む形で鎮座していた段ボール人形が、ギミックを使って大きな食卓に座り(設置し)始め、会場が更に活気づき歓声が上がりました!
仕上げまでの残り20分、更に熱が入ります。はらぺこめがね氏もイベント内で、はらぺこめし制作を本気で楽しみいくつか作っておられました。最後は大人の方が「時間が足りない」と、子どもよりも本気モード。 総勢150名の『はらぺこめし―食のみやこ鳥取編―』が完成。どれも美味しいご飯への愛情が込められた作品となり、それが食卓に並ぶことでひとつのアート作品となっています。
はらぺこめがね氏から学ぶ保育との共通点
イベントを通してのはらぺこめがね氏の姿をまとめました。- 事前準備から想定される参加者の姿のことを具体的に考える。
- 参加者がひとつのテーマに沿ってその中で自由に取り組む。
- 見本を提示して一定のティーチングを行う。〔導入〕
- 自分たちも一緒になってイベントを楽しむ。
- 段ボール人形が食卓につく仕掛けを準備する。〔展開〕
- 個人制作が共作になる。〔まとめ〕
- イベント後「もう少しあそこを上手く伝えられればより良くなった」と振り返る。
絵本の美味そうな食べ物の絵、世界観を作る人物、愉快なお話と軽快で読み心地の良い文章。その原点を知ることが出来ました。 自分と子どもの心、読者のこころを捉えて離さない【はらぺこめがね】。ごちそうさまでした!