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子どもたちを見守り続けた布絵本との再会

うさぎの布おもちゃとてんとうむしが描かれた布絵本
人気の布おもちゃ作家で元保育士“ゆっこせんせい”によるコラム。今回は、布絵本にまつわる心温まるエピソードです。

私は布おもちゃ作家になる前の十数年間、私立保育園で保育士として働いていました。先日、久しぶりにかつての勤務園(J保育園)を訪れる機会がありました。

要件が済んだ頃、先輩保育士が

「ゆっこ先生に見せたいものがあるの。」

と持ってきてくれたのが、こちらの古い布絵本。

『おさるさん』と『さわってごらん』
おさるさんとさわってごらんの布絵本

「これ、ゆっこ先生が作ってくれたのでしょう?」

そうです、そうです。

J保育園を退職し、布おもちゃ作家としての活動を始めて間もない頃、完成した布おもちゃや布絵本をJ保育園で使ってもらっていたのです。かれこれ15年ほど前になります。

フェルトがちょっと毛玉っぽくなったり、一部無くなっているパーツもありますが、本体はしっかりしています。
おさるさんとさわってごらんの布絵本の中身

「これ、0歳児のお部屋で今もずっと使ってるのよ。
 本当に、よーく見てる。
 紙の絵本はどうしても破れちゃったりするけれど、この布絵本はずーっとこのままあるのよ。」





同僚保育士も

「そうそう、お洗濯もしながらね。
このへん、ちょっと直したりしながら、ずっと使ってるよ。
布絵本は、直せるのがいいよね。」

と、話してくれました。

まだ布おもちゃを作り始めたばかりの頃の作品。今見ると、本当に恥ずかしくなるくらい、未熟な出来栄えです。

それでもこの15年、J保育園の0歳児ひよこ組の保育室で毎年毎年、子どもたちを遊んでくれていたのかと思うと、じーんとしてしまいました。

確かに布おもちゃや布絵本を作るのには、手間や時間がかかります。忙しい日々の中で取り組むのは、ちょっとハードルが高いと感じるかもしれません。

でも、一度作ってしまえば、こんなにも丈夫で長く愛されるものになります。

「お裁縫は苦手で…」
「家庭科の成績、悪かったし…」

そんな方でも大丈夫!

子どもは縫い目をチェックしたりしないし、成績をつけたりもしない。ただそこに、楽しそうな布絵本・布おもちゃがあれば、喜んで楽しく遊ぶだけ。

私のヘタッピな刺繍やアップリケでも全然大丈夫でしたからね!

ぜひぜひ、一度、布絵本作りにチャレンジしてみてくださいね。

ちなみに『布絵本・さわってごらん』は現在リニューアルを重ねて、こんな感じになっています。
リニューアルされた布絵本・さわってごらん
 
表紙の渦巻きは、かたつむりになりました。

『さわってごらん』は、その名の通り、手触りを楽しむ絵本です。

「ぽつぽつ いちご」…ビーズ
「ざらざら ぞうさん」…ナイロンタオル
「ふわふわ うさぎ」…フリース
「ぴかぴか おほしさま」 …サテン
「てんてん てんとうむし」 …ボタン

のように、各ページにさまざまな素材がアップリケされています。
うさぎの布おもちゃとてんとうむしが描かれた布絵本

実は、現在は手作りキットとしても販売しています。
興味のある方は、こちらからどうぞ!
>>『布おもちゃ&手作りキットのお店<ゆっこ*とい>』


>>おもちゃ作りを通して見える保育の気付きとは?
>>「好きなモノ」を見つける!子どもが新しい園生活に慣れる工夫とは
ゆっこせんせい

この記事を書いた人

ゆっこせんせい

布おもちゃ作家。一般社団法人 布育普及協会 代表理事。静岡市清水区在住。十数年の保育士勤務と育児経験を経て、小さな頃から大好きだった手芸を生かし創作活動を始める。作家歴15年。
「“おもちゃ”は、子どもにとって、単なる暇つぶしの道具ではなく、成長・発達にとってかけがえのないもの」という考えのもと、育児や保育に役立つ布おもちゃを提案している。
保育雑誌「ピコロ」「ひろば」「ポット」で連載。「ラポム」「幼児と保育」などで執筆。清水区の「ぬのいく協会アトリエ」にて「布おもちゃのお部屋」運営中。
<ぬのいく協会HP>
http://nunoiku.com
<ブログ>
http://ameblo.jp/yukkotoy

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