保育士は楽しさと苦労がつきもの
保育士をしていると、「他の職業では味わえないのではないか」と思うような、楽しくて幸せなことがあるように感じます。子どもが初めて名前を呼んでくれたとき、保護者の方に信頼されたとき、行事をやり終えた達成感…きっと皆さんにも心に残る良い思い出がたくさんあると思います。しかし、これはどの仕事にも言えますが、楽しいことばかりではありませんよね。中には大変だったことや辛かったこともあります。今回は、元保育士の私が大変だったことを3つご紹介します。保育士あるあるにも挙がりそうなことなので、共感してくれる方もいるかもしれません(笑)。
大変だったことベスト3
それでは、大変だったことベスト3をご紹介します。3位 子どもと親が一致しない
私が勤務していた園は夕方以降は合同保育で、自分が担任していないクラスの子どものお迎え対応も行います。園が大規模園だったのでその分対応する保護者も多く、遅番のときは「分かるかな…」とドキドキしていました。
きっと新卒あるあるだと思いますが、こういう場合はしっかりと素直に聞いてしまいましょう。分からなくて保護者が子どもを呼ぶまで見ないふり…なんてことは避けてくださいね(笑)。新しい先生だということは保護者も分かっているので、快く答えてくれるはずです!
2位 先輩との人間関係の難しさ
2位は保育士の悩みにつきものの人間関係です。ペアになった先輩との関係性を築くことが大変でした。もちろん仲が悪いわけでもなく、雑談をしたり一緒に食事をすることもありました。しかし当時は、「どう思われているんだろう」と不安になったり、コミュニケーションがうまくいかず…ということもありました。良い関係性を築くためには、“相手と仲良くなれば良い”ということでもないと私は思っています。必ずしも仲良くなれる相手とペアを組めるとは限りません。
しかし子どもたちの育ちを支えるプロとして、そして一社会人として、相手の意見に耳を傾けたりホウレンソウを徹底するなど、細やかなコミュニケーションが良い関係性を築いていくポイントではないでしょうか。
1位 自分の保育への自信のなさ
これが保育士時代に一番大変だったことでもあり、一番辛かったことでもあります。特に新卒の頃は、この問題に悩みすぎて毎日仕事終わりに泣いていたこともあるくらいです(笑)。失敗をしてしまったり、うまく子どもたちをまとめることができなかったり…。保育をしていると、そんな小さなことでも不安になってしまう時期がありますよね。そしてどうしたら良いのか考え、試して、また失敗をしての繰り返しで参ってしまうこともあるはず。
ただ、私も経験したからこそ言えることですが、あまり深く考えすぎない方が良いと思います。心から保育を楽しむこと、目の前の子どもたちを「まとめよう」と思うのではなく、「寄り添ってみよう」と思うことで、気持ちは大きく変わります!
新卒であればなおさら、失敗は当然なので気にしすぎないでくださいね。失敗なくして良い保育はできない! そう思っています。
幸せだったこともたくさんある!
じゃあ楽しかったことや嬉しかったことは何だったかな? と、書きながら思い返してみました。保育士の幸せ体験ベスト3もおまけでご紹介します。
1位 出勤したときのお出迎え
2位 保護者の方からの「先生に会いたかった」という言葉
3位 園長先生の「先生の保育が好きです」という言葉
1位はやっぱり、子どもたちに囲まれる幸せです! 遅番で出勤したとき、保育室に入ると子どもたちがみんな駆け寄ってきて、「まゆか先生遅いよ!」「待ってたんだよ~」「先生聞いて!」と口々に話し始める様子は、今でも鮮明に思い浮かびます。可愛いですよね…。
2位と3位は保護者と園長先生からいただいた言葉です。
新卒のとき、保護者面談で初めてお会いしたお母さんから「いつも〇〇(子ども)が、まゆか先生の話をしているんです。ずっとお会いできるのを楽しみにしていました!」と言っていただけたときは、泣きそうになりました(笑)。
また園長先生からは、職員の個別面談をした際に「先生の保育は、子ども目線で楽しくて好きです」と評価をしていただきました。保育に自信がなかった私にとっては、前向きになれる心強い言葉でした。
皆さんにもきっと、このような心に残る言葉や体験があるのではないでしょうか。ぜひ何かの機会に、聞かせていただけたらと思っています。
苦労もあるけど、やっぱり楽しい
今回は大変だったことをぶっちゃけトークでお伝えしましたが、やっぱり保育は楽しいお仕事です。ぜひ皆さんも、大変さや苦労に打ち勝つような、自分なりの楽しさや幸せを見つけてみてくださいね。▼その他おすすめ記事はこちら