複数担任、どんな印象?
複数の保育士で担任を持った経験がある先生は、どのような印象を抱いているのでしょうか。ほいくisで「複数担任」についてアンケートをとった結果、以下のような回答が得られました。
「業務・責任を分担できる」というプラスの面を感じている先生も多い反面、「情報共有が難しい」「ペアに遠慮してやり辛い」などの悩みを感じている先生も半数を占める結果となりました。
複数担任で起こりやすい悩み

保育観が合わない
複数人で保育をしていくうえで、同じ方向性を持つということはとても大切です。目指している保育が異なると、日々の保育内容にも差が出てくるため疲れてしまうということも。そんな中で、誰かひとりの意見で進めてしまうと大きなトラブルの元になってしまいます。【解決策】
- お互いの話を聞く
- 意見交換をする
- 何かするときはまず声かけを行う
人目が気になる
これは、経験が浅かったり、後輩の立場になる保育士さんにありがちな悩みのひとつです。良くも悪くも常に人の目があるということにプレッシャーを感じて、なかなか自分の思う保育ができないということも。「ダメ出しされたらどうしよう」「上手くできているか分からない」という不安が悩みの種となってしまいます。【解決策】
- 先輩にアドバイスをもらう
- 自信を持って保育をする
「ホウレンソウ」がうまくできない
人数が多いほど、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)は難しくなります。しかし、保育をしていくうえでホウレンソウが出来ていないと、大きなミスにつながることがあります。クラスだけでなく園や保護者にも影響が出ることがあるため、ホウレンソウの徹底は必須です。【解決策】
- 話す時間をとる
- 何か行う前、行った後には声をかける
- ひとりで決めない
複数担任で大切なこと
複数担任を持ったとき、理解しておきたいポイントについて見てみましょう。コミュニケーションをこまめにとる

些細な情報共有はもちろん、普段の保育の進め方や考え方、クラスの子どもたちの姿などをしっかり担任全員で把握しましょう。自分が後輩にあたるときは、分からないことなどがあれば遠慮せず先輩に聞くことも大切ですよ。
役割を決める
複数担任を持つ際は、主担任、副担任などで分けられることがほとんどだと思います。しかし「主担任だから全部やらなきゃ!」などと抱え込まず、みんなで業務を分担しましょう。担任である以上、すべての先生に責任があります。アンケート結果からも見られたように、協力して業務を進めることで一人ひとりの負担軽減に繋がりますよ。助け合う
助け合いの気持ちは必ず必要です。もしかすると、体調不良で急にペアの先生がお休みになることもあるかもしれません。経験が浅い先生にとっては分からないことばかりで不安を抱えているかもしれません。相手の気持ちに寄り添いながら支え合うことは、結果的に保育の質の向上にもつながります。複数担任はコミュニケーションが鍵
複数の大人が一緒に仕事をするということは、コミュニケーションが何より大切になってきます。まずは声を掛け合いながら、お互いを理解し合う姿勢をとってみましょう。【関連記事】