寝かしつけ方法の正解はない

その答えは、「寝かしつけの方法は十人十色」。子どもたちは、午睡時間になればスッと眠る子、まったく寝付けない子、保育士が隣にいると寝られる子、などさまざまです。
また睡眠の時間やタイミングにも個人差があります。目の前の子どもに合わせた寝かしつけ方を探ってみてくださいね。
保育士直伝!寝かしつけのコツ
実際に保育士が行っている寝かしつけのコツをご紹介します。迷ったらぜひ、実践してみてください。トントン

おでこを撫でる
おでこから眉間のあたりを撫でることで安心して眠る子もいます。実際に私が働いていた園では、乳児クラスはこの寝かしつけで眠る子が多くいました。優しく触れる程度の力で撫でてあげましょう。マッサージ
中には身体をマッサージすると寝付く子も。好むマッサージの場所はそれぞれ。足や指、手など、試しにやってみるのもいいかもしれません。子守歌、オルゴール

添い寝
添い寝で温もりを与えるのもひとつの手。撫でたりトントンしながら寄り添ってみましょう。ついつい保育士さんも眠くなってしまいそうですが、寝ないように要注意です(笑)。抱っこ、おんぶ、おくるみ

また抱っこやおんぶで寝る癖がついてしまうと、布団で寝られなくなってしまうことがあります。頻度や時間に注意しながら、少しずつ布団に慣れていけるようにしましょう。
絵本、お話
寝る前に絵本を読んだり、お話をするのもおすすめです。「みんなでひとつ絵本を読んだら寝ようね」と約束をしたり、お昼寝に関する内容のものを読むといいでしょう。寝やすい環境作り
寝付けない子の中には、午睡の環境が合っていない子もいます。一度保育室の環境を見直してみるのもいいかもしれません。明るさ

場所
隅の方が好きな子、先生のそばが好きな子など、布団が敷かれた場所にこだわりがある子もいます。また、中には別のクラスだと寝られるという子も。「お兄さんお姉さんと寝たい」「あそこにお布団を敷いてほしい」などと要望があった場合は、出来る範囲で受け止めて対応するのもいいかもしれません。寝かしつけのNG行動

イライラした様子で寝かしつけをする
子どもがなかなか寝付かないと焦ったりイライラしてしまうこともあるかと思います。しかしイライラした様子で寝かしつけをしたり、強い力でトントンするのはNG。大人の感情は子どもに伝わっています。落ち着いた優しい気持ちで行えるといいですね。「寝なさい」と強制する
「寝なさい」と怒ったり、無理に身体を押さえたりして寝ることを強制するのもNGです。また、寝るまで横で見張るようにじっと見るのも避けましょう。そのような状況では大人でも寝られませんよね。一人ひとりの生活リズムを考慮して対応を考えていきましょう。どうしても寝られない子はどうする?
中には「どんな寝かしつけでもなかなか寝付けない…」という子もいるのではないでしょうか。そんなときは、無理をしないことが大切です。とはいえ、みんなが寝ている中で元気に遊び始めたり、走り回ったりしているのでは困ってしまいますね。クラスや子どもの状況に合わせながら、以下のような対応をしてみるのもいいかもしれません。
- 「お布団にゴロンしていようね。眠くなったら寝よう」と声をかける
- 「静かに読む」ことを約束に、絵本を読んでもらう(別の部屋を用意するのも手です)
- 園内を少し散歩する
個々にあった寝かしつけ方法を
寝かしつけに大切なのは「個々に合わせた方法をとること」そして、「信頼関係を築いて穏やかな気持ちで行うこと」です。安心できる保育士さんのもとで、ゆっくりと午睡時間を過ごせるようさまざまな方法を試してみてくださいね。【関連記事】