保育園の職員会議とは?
保育園の職員が集まって、今後の保育や行事などについて話し合う会議を「職員会議」と言います。全職員が集まって行うものもあれば、幼児クラスの先生だけ、乳児クラスの先生だけなどの会議もあります。園によっても異なりますが、保育園で行われる職員会議は大きく分けると以下の3つです。
会議名 | 参加者 | 開催頻度・時間 | 内容 |
---|---|---|---|
全体職員会議 | 全職員 | ・月に1〜2回 ・1〜2時間 |
保育園全体に関わること |
幼児クラス会議 | ・幼児クラス担任 ・園長やフリー職員 ・栄養士や保健師 |
・月に1回 ・1〜2時間 |
幼児クラスに関わること |
乳児クラス会議 | ・乳児クラス担任 ・園長やフリー職員 ・栄養士や保健師 |
・月に1回 ・1〜2時間 |
乳児クラスに関わること |
職員会議はいつどこでやるのか
職員会議を行う時間帯は保育園によって異なり、主に以下のように分かれます。- 平日の日中
- 平日の17時以降(超過勤務)
- 土曜日の日中
会議を開催する場所は職員室や一番広い保育室などが多いです。保育園によっては子どもたちが寝ている横で会議を行う場合もあり、施設によって異なります。
職員会議では何をするのか
保育園の職員会議では、これからの保育や行事の進め方、クラスの子どもたちの様子や成長、園長などからの伝達、情報共有などを職員同士で行います。全体職員会議で話し合う内容の具体例は以下の通りです。- 保育や行事の打ち合わせ
- 各クラスの保育や子どもの報告
- 月案や期の反省などの発表
- 保護者会や懇談会の打ち合わせ
- 研修報告
- 各種連絡事項など
保育園の職員会議の進め方
職員会議の開催前に議題が挙げられて、その内容に沿って会議を進行します。会議には「司会」などの役割があり、園長やリーダー層の職員だけでなく中堅や若手職員も会議の役割を担うことも多いです。職員会議の主な役割
- 司会:議題に沿って会議を進行し議論をまとめる。
- 書記:会議の内容を記録して議事録を作る。
- タイムキーパー:発表時間が過ぎてしまった場合に知らせる。
- ホワイトボード: 会議で話された重要な部分をホワイトボードに書き出して、情報を見える化したりまとめていく。
- ファシリテーター:参加者の発言を引き出す声かけをしたり、話しやすい雰囲気作りのためにアイスブレイクも行う。
保育園の職員会議を効率良く進める4つの方法
「会議をもっと効率良くできないか?」というのは、どの保育園でも悩みの1つとなっています。ここでは4つの方法をご紹介します。
①事前確認を行う
「次の会議でどんな内容を話し合うか」を事前に書き出して、全職員で共有することが重要です。議題やテーマが決まっていればレジュメ作りや話す準備などもしやすいからです。会議の場で初めて考えるのではなく、会議の前から考えたり情報共有することで効率的に会議を進めることができますし、より良い提案も生まれやすくなります。
②持ち時間を決めておく
会議内容を事前に書き出した段階で、それぞれの内容にどのくらい時間をかけるのか決めておきましょう。そうすればその議題を担当する人も「10分でこの内容を話そう」と意識できますし、会議全体の時間管理もしやすくなるからです。「会議に時間がかかっていつも終わるのが遅い…」という課題の改善にもつながる方法ですよ。
③話す内容を準備しておく
これは当たり前の話ですが、会議の場で話す内容を初めて考えるのではなく、どんなことを話すか事前に準備をしておきましょう。特に重要なのは「結論を先に伝えること」です。
- 結論を最初に話す
- 理由を伝える
- 具体的な話をする
- 結論や主張を改めて伝える
④ICTツールを使用する
保育園のネット環境やセキュリティなどの規定にもよりますが、すでに導入されているのであれば、保育ICTシステムやGoogleドキュメントなどのネットツールを使用して職員間で情報共有を効率化するのもおすすめです。
保育園は常に子どもたちがいるので、職員の話し合いの時間を取るのがとても難しい環境です。ネット上で情報共有できるツールなどをうまく活用すると、会議前の情報共有やアイディア出しなどがスムーズになります。
保育園の職員会議を効率的に進めて保育を充実させよう
職員会議の内容と効率的な進め方をご紹介しました。時間を意識して話したりわかりやすく伝えることは会議以外でも必要なスキルです。これから保育士になる人や新人・若手職員は、まずここから練習をしていきましょう。
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