子どもたちにプールの約束事を伝えるねらい

プール遊びは夏の季節を感じられる楽しい活動ですが、事故や怪我などさまざまな危険も潜んでいます。安全にプール遊びを楽しむには、保育者が気を付けるだけでなく、子どもたちにも水の危険について伝えて理解してもらうことが大切。「どんなことに気を付けたら良いのか」「約束事を守らないとどんな危険があるのか」をきちんと説明することで、子どもたち一人ひとりが安全を意識できるようになります。また子どもたちに伝えることで、保育者自身が改めてプール遊びのリスクを認識したり、危機管理の意識を高めたりすることにも繋がるでしょう。
水遊び・プールの事故を防ぐガイドラインについてはこちらの記事もチェックしてみてください。
イラストや絵本を用いて視覚的に伝える
約束事を伝える際はイラストや絵本を使うと良いでしょう。視覚的に伝えることができるので、子どもたちが理解しやすくなります。イラストを描いたカードやポスターは説明時に使うだけでなく、プール遊びをする期間中、保育室や廊下など目につく場所に掲示しておくのもおすすめです。プール遊びの導入におすすめの絵本はこちらの記事でも紹介しています。
クイズを通して理解を深める
約束事を説明した後はクイズ遊びを通して、子どもたちが理解できているか確認しましょう。○×形式のクイズにしたり、「どうしてプールに飛び込んではいけないの?」と約束事の理由を問いかけたりと、子どもたちとやり取りしながら確認することで理解が深まります。プール遊びの前には必ずクイズで約束事を確認する習慣をつけておくと良いですよ。子どもたちに伝えたい10の約束と説明例
プール開きやプール遊びで子どもたちに約束事を伝えたいけど、具体的にどんな風に伝えれば良いか分からないとお悩みの保育者さんもいるかもしれません。ここでは子どもたちに伝えたい10の約束とその理由、それぞれ子どもたちに伝える際の例文を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。①朝ご飯をしっかり食べてくる

【子どもたちへの伝え方】
朝ごはんは、みんなが楽しくプールで遊ぶ元気のもと。プールの日には朝ごはんをしっかり食べてきましょう。
②元気がないときは先生に伝える(プールに入る前)

【子どもたちへの伝え方】
元気がないときにプールに入ると、プールの中で気分が悪くなるかもしれません。だからプールに入る前に「お腹が痛いなぁ」とか「気持ちが悪いなぁ」と思ったときはすぐに先生に教えてね。
③プールの前にトイレへ行く

【子どもたちへの伝え方】
冷たい水に入るとトイレに行きたくなるかもしれないから、プールに入る前には必ずトイレに行きましょう。
④先生の話をよく聞く

【子どもたちへの伝え方】
安全に遊ぶためにも、先生のお話はよく聞きましょう。遊んでいる途中でも、先生のお話が始まったらすぐにお口を閉じて先生の方を向いてね。
⑤準備体操をする

【子どもたちへの伝え方】
プールの中で転んだり怪我をしたりしないように、プールに入る前には必ず準備体操をしましょう。
⑥プールサイドはゆっくり歩く

【子どもたちへの伝え方】
プールサイドはお水で滑りやすくなっています。転んでしまうと危ないので、ゆっくり歩きましょう。
⑦水に飛び込まない

【子どもたちへの伝え方】
お水に飛び込むとプールの底に頭をぶつけたり、水の中で息が苦しくなったりするかもしれません。だからプールに入るときは足からゆっくり入ってね。
⑧友だちにぶつからないよう気を付けて遊ぶ

【子どもたちへの伝え方】
お友だちとぶつからないように気を付けて遊びましょう。ふざけてお友だちを押したり引っ張ったりも絶対にしません。
⑨おもちゃは仲良く使う

【子どもたちへの伝え方】
うきわやボールはお友だちと仲良く順番に使いましょう。
⑩具合が悪くなったら先生に伝える(プールに入っている最中)

【子どもたちへの伝え方】
プールに入っているときに、気分が悪いときやどこか痛いところがあるときはすぐに先生に知らせてね。
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プール遊びを安全に楽しもう
プールに入るときの約束事と伝え方について紹介しました。安全に遊ぶためにも、プール遊びの前には、毎回必ず子どもたちと一緒に約束事を確認する習慣をつけましょう。紹介した内容を参考に、安全第一で楽しいプール遊びを行ってくださいね。【関連記事】
