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こんなときどうする?保育園や幼稚園のシチュエーション別「声かけ」

子どもたちに声をかける保育士
子どもへの声のかけ方に迷ったことはありませんか? ひとことで「声かけ」と言っても、毎日の保育の中で立ち会うさまざまな場面で最適な言葉を選ぶのは難しいですよね。できれば、シチュエーションごとに最適な、子どもの目線に立った言葉で伝えていきたいところ。今回は、保育園や幼稚園でよくあるケース別に声かけポイントをご紹介します。

ケンカのとき

おもちゃの取り合いなどでのケンカは、よくある光景です。もちろん見守ることも大切ですが、時には関わる必要があることも。そんなとき、どのように声をかけていけばいいのでしょうか?

お互いの言い分を聞く

まずは、「どうしたの?」とお互いの言い分や気持ちを聞きましょう。ケンカの背景には、子どもたちなりの言い分があり、それぞれの気持ちが隠れています。それを聞き出すのが保育者の役目。決して、状況だけで判断して「おもちゃを取った〇〇くんが悪い」などと決めてしまわないようにすることが重要です。

子どもの気持ちに共感する

話を聞いてお互いの気持ちがわかったら、共感する言葉をかけましょう。「〇〇くんは、こうしたかったんだね」「△△くんは、こう言ってほしかったんだね」と、一人ひとりに語り掛けることで、子どもたちは「気持ちをわかってもらえた」と落ち着くことができます。


解決方法は子どもたちに

最後は「どうすればいいかな?」と、子どもたちに解決方法を問いかけてみましょう。ここでも保育者が「じゃあこうしようね」と答えを出さないことが大切。子どもたちの発言を聞きながら、自分たちで主体的に解決できるようお手伝いをしましょう。

ご飯のとき


バタバタしがちなご飯の時間。特に乳児クラスでは大変ですよね。ご飯が食べ進まない、遊んでしまう、そんなときの声かけを見ていきましょう。

食べ物への興味を引き出す

まずは食べ物への興味を引き出すような声かけをしてみましょう。「食べたらどんな音がするかな?」「この間絵本で見た野菜だね!」など、楽しみながら食べ進めていける工夫をしたいですね。食べることを強要するのではなく、自主的に食べられるような声かけが大切です。

「一口」作戦

どうしても苦手なものは、無理をせず「一口」頑張ってもらうのもいいですね。「一口だけ食べてみよう!」と優しく声をかけてみましょう。食べられたら褒めることも忘れずに。少しずつ食べられる量が増えていくといいですね。

中断するのも選択肢

スプーンを投げたり、お皿をひっくり返したり、1~2歳頃の時期には遊び食べも見られますよね。これは成長過程で当たり前のことですが、何度も繰り返すときには、スプーンを片付けたり、食事を中断するのも選択肢のひとつ。次第に「遊んでいるとなくなってしまう」ということを理解してくれるようになっていきます。

トイレや着替えのとき

トイレに行きたがらない、着替えを嫌がる、そんな子もいます。毎日の生活習慣だからこそ、楽しく身に着けていきたいですね。

遊びを取り入れる

「みんなで電車になってトイレまで行ってみよう!」「〇〇くんの足はどこから出てくるかな~?」と、楽しみながらトイレや着替えを促してみましょう。「トイレに行くよ!」「早く着て!」と強制するのはNG。遊びを交えながら、楽しく生活習慣を身に着けていけるといいですね。

「やって」には手助けを

中には自分でできるのに「ボタンをとめて」「おむつ履かせて」などと言われることもあるでしょう。そんなときは、「先生はここまでやるから、その後は〇〇ちゃんやってみよう!」と手助けをしてみましょう。お願いする理由は子どもによってさまざま。受け入れることも大切です。

子どもの自主性を大切に

さまざまな場面で必要となる声かけ。それぞれの場面に合った言葉を選んでいくことが大切です。子どもの気持ちを汲み取った対応を心掛けて、自主性を育てていけるといいですね。


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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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