「食物アレルギーへの対応方法」を詳しく解説
食物アレルギーは、蕁麻疹や咳、下痢といった症状から、「アナフィラキシーショック※」といった重篤な状態にもつながる場合があります。みなさんの園でも除去食を用意したり、色分けした食器で管理したりと、さまざまな注意を払って対応しているケースが多いのではないでしょうか。 一方で、乳幼児期の食物アレルギーは成長とともに改善するケースも多く、鶏卵・牛乳・小麦などのアレルギーは小学校就学までに7〜8割が改善するとされています。しかし、自己判断で除去を続けて、子どもが食事を楽しむ経験を必要以上に減らしている可能性もあります。食物アレルギーについて、保育者として正しい理解をしておくことで、子どもが安全に楽しく生活するために必要な対応方法が見えてくるのではないでしょうか。
今回は、「食物アレルギーの食事と管理」として、食品ごとの特徴から、アレルギーの診断、園での食物アレルギーの対応方法について解説したセミナーをご用意しました。
※アナフィラキシーショックとは 蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、咳や喘鳴(ぜんめい)などの呼吸器症状が同時にかつ急激に強く出現した状態をアナフィラキシーと言います。さらに意識レベルの低下や気道が腫れて窒息するなど、生命に関わる症状をアナフィラキシーショックと呼び、早急な対応が必要になります。 |
講師紹介
<プロフィール> 長谷川実穂(はせがわ みほ) 昭和大学医学部 小児科学講座 小児アレルギーエデュケーター 管理栄養士 2001年に静岡県立大学 食品栄養科学部栄養学科卒業後、国立国際医療センター、国立相模原病院、国立病院機構東埼玉病院、国立病院機構相模原病院臨床研究センターを経て現職。 15年以上、食物アレルギーの臨床に携わり、その経験から臨床のみならず、栄養士や保育者の研修、保護者向けの講演活動など広く行っている。 <著書・研究業績等> ・厚生労働科学研究班による『食物アレルギーの栄養指導の手引2008/2011』検討委員 ・文部科学省『学校給食における食物アレルギー対応指針』作成委員 ・環境再生保全機構『ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック2014』作成委員 ・環境再生保全機構『食物アレルギーの子どものためのレシピ集』作成委員 |
各パートのご紹介
パート①『子どもと食物アレルギーの概要』
このパートでは、「食物アレルギーとは何か」という概要から、誤解の多い「アナフィラキシー」と「アナフィラキシーショック」の違いをピックアップして解説。明確に区別をつけることで、必要な対応が分かる内容となっています。パート②『食物アレルギーの疫学』
このパートでは、食物アレルギーの疫学として、食物アレルギーの原因となる食物を解説。最近の傾向も踏まえながら、調査結果の紹介だけではなく、そこから読み取れる背景まで深く説明しています。パート③『食物アレルギーの診断』
このパートでは、食物アレルギーの診断と、その見分け方について解説。食物アレルギーの診断についてよくある誤解や、本来食べられるものも除去しているケースなどを紹介しています。そのうえで、食物アレルギーがあっても食べられるものを理解する重要性についてお伝えします。パート④『食物アレルギーに配慮した離乳食』
このパートでは、食物アレルギーに配慮した離乳食の進め方について解説。離乳食に関して保護者からよくある質問や不安点、食物アレルギーの場合に代用できる食品などを紹介しています。離乳食の進め方については、こちらの動画でも詳しく解説しています。
あわせてチェックしてみてください。
パート⑤『食物アレルギーの食事と栄養』
このパートでは、食物アレルギーによって原因食物を除去した場合の栄養バランスについて解説。なかでも、特に気をつけたい「乳製品」を除去した場合のカルシウム摂取不足について、代替の摂取方法を交えて説明しています。パート⑥『食物アレルギーの食品ごとの特徴』
このパートでは、主要な食物である「タンパク質」の特徴について解説。熱への強さの違いや、加熱・発酵などの加工によって、アレルギーが起こりにくくなる場合について紹介しています。食品の特徴を知り、除去の必要性を判断する一助となる内容となっています。パート⑦『加工食品のアレルギー表示』
このパートでは、加工食品のアレルギー表示について解説。食品表示法で表示の義務がある「特定原材料」から、これに準ずるものとして表示が推奨されている原材料を説明しています。表示を正しく理解し、上手に活用するための手立てについてもお話ししています。パート⑧『園や学校でのガイドライン・対応指針』
このパートでは、アレルギー対応のガイドラインの活用方法を解説。園という集団生活でのアレルギー対応は、特にリスクマネジメントが重要となります。そのために知っておきたい、ガイドラインの変遷と活用方法についてお話ししています。パート⑨『園や学校での対応の準備』
このパートでは、アレルギー対応の準備として、情報共有の重要性を解説。そのなかで「食物アレルギー対応委員会」を設置する意義、「生活管理指導表」の意義とその見方についてお話ししています。パート⑩『園や学校での対応の考え方』
このパートでは、園でのアレルギー対応の考え方を解説。国の示す指針と、それに基づく具体的な対応方法を説明しています。より安全に・確実に給食を提供するための考え方が分かる内容となっています。パート⑪『園や学校での緊急時対応』
このパートでは、園でのアレルギーの緊急時対応として、エピペンⓇを打つタイミングや正しい打ち方を解説。園では事故防止を徹底することはもちろんのこと、もしものときに適切に対応することが重要です。その一助としてご覧ください。フルバージョン(本編)の視聴方法
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