新聞紙島レース
「新聞紙島レース」は、2枚の新聞紙を交互に床に置いて、その上を進んでいくスピードを競うゲームです。簡単なルール、かつ新聞紙という身近にある素材で出来るので、雨の日の室内遊びにもピッタリの遊びです。遊び終えた新聞紙は、ちぎったり丸めたり工作に使ったりと、さまざまな使い道があり、別の活動に繋げやすいのも嬉しいポイントですね。アレンジ例も豊富でどの年齢でも取り入れやすいので、是非参考にしてみてください。
難易度
★★★☆☆対象年齢
3歳/4歳/5歳用意する物・道具
- 新聞紙 ※新聞紙が用意できない場合は、画用紙などで代用できます
- スタート/ゴール位置の印をつけられるもの 例)ビニールテープなど
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 身近な素材を使って、体を動かして遊ぶことを楽しむ。
- 新聞紙の感触や質感を感じる。
期待される子どもの姿
- 新聞紙を使って形の変化を楽しみながら想像力を育む。
- 新聞紙を使ったゲームを通していろいろな使い方ができることを知り、子どもたちの視野が広がる
遊び方
①先生は、あらかじめスタート位置とゴール位置の印をつけておきます。②子どもたちは、1/4(または半分)に折りたたんだサイズの新聞紙を一人2枚持ち、スタート位置に立ちます。
③「よーい、スタート!」の合図で、ゴールの方向に新聞紙を1枚置いて、その上に立ちます。
④もう一枚の新聞紙をその先に置いて、新聞紙から落ちないように移動します。
⑤さっき乗っていた新聞紙を回収して、ゴールの方向に置き、またそちらに移動します。
⑥後ろの新聞紙を回収して、前に置いて進む、を繰り返します。新聞紙島から落ちずにゴール出来たら勝ちです!
ポイント
滑って転ばないように注意する
新聞紙から新聞紙に勢いよく飛び移ると、滑って転んでしまう危険があります。新聞紙を置いても滑らないような場所で行うか、子どもたちと「ジャンプはしない」と約束するなど、安全に配慮して遊びましょう。また、靴下だと滑りやすいので、上履きまたは裸足で行うようにしましょう。新聞紙を島に見立てて想像力を育む
新聞紙を「島」、それ以外の床を「海」に見立てて、「海に落ちるとサメに食べられちゃう!」という設定を子どもたちに事前に話しておきましょう。リレーをする時に、「島から落ちないようにしなきゃ!」と、ハラハラ感を感じながら楽しむことができますよ。アレンジ例
島から落ちたらスタートに戻る(5歳児向け)
慣れてくると、お友だち同士で「○○ちゃんが島から落ちてる~!」と注意をし合うようになるかもしれません。そんなときは、「島から落ちたらスタートからやり直し」というルールを追加してみましょう。より丁寧に移動するようになって、手先や足先の細かな使い方を覚えることができそうですね。グループを作ってリレー形式で遊ぶ(5歳児向け)
集団でルールのある遊びができるようになってきたクラスでは、数人ずつでグループを使って、リレー形式で競ってみても楽しいです。保育者はなるべくチームごとの速さが同じくらいになるようにメンバーを決められると、レースが白熱しますよ。新聞紙をちぎって使う(5歳児向け)
スピードではなく、移動した距離で競うアレンジ方法です。子どもたちは新聞紙を1人1枚持ってスタート位置に立ち、最低でも片足は乗る大きさに新聞紙をちぎってその上に乗ります。その先に進むにはまた手元の新聞紙をちぎってその上に乗り…と小島を作るようにして進み、一番遠くまで進めた子の勝ちとなります。遊びながら新聞紙をちぎる練習にもなりますし、「どのようにちぎれば効率よく新聞紙を使えるか?」と、工夫しながら考えることで思考力を育むこともできます。遊びの最後に「新聞紙には破りやすい方向と破りにくい方向があるんだよ」と紙の性質を伝えれば、新しい学びにも繋がりますね。
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