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保育園の夏祭り!出店・ゲーム・出し物・遊びアイデア14選【遊び方・ねらい解説】

夏祭りの遊び
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

夏祭りの出し物アイデア

保育園・幼稚園で行う夏の定番行事と言えば、「夏祭り」ですよね。1年に1度の大がかりな季節行事として、保護者の参加を得て屋台や出店を多数用意するという園もあるでしょう。

しかし、「どんなものを準備すればいいのか分からない」「去年とは違うことがしたいけど他のクラスとも被りたくない」など、何を用意するか迷っている保育士の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、夏祭りの雰囲気を盛り上げる「夏祭りの出し物・ゲームアイデア」を14種類ご紹介します。子どもたちに人気のアイデアを集めたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

▼導入におすすめの手遊びや室内の飾りつけアイデアはこちら

夏祭りの遊びを行う際のねらい

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • 保育者や異年齢児と関わりながら、夏ならではの様々な遊びを楽しむ 
  • 日本ならではの伝統的な夏を体験し、お祭りの雰囲気を楽しむ 
  • 夏祭りの準備を通して、友だちと協力して作り上げる達成感を味わう 
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盆踊り

盆踊りをする子どもたち

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 盆踊りに使う音源

遊び方

①みんなで輪になり、盆踊りの音楽に合わせて踊って楽しみましょう。

ポイント

盆踊りは、子どもも大人(保育士や保護者)も一緒に楽しめる夏祭りのメインイベントです。夏祭り行事の少し前から当日に使う曲を流して振りを練習したり曲に親しんだりしておくと、当日もスムーズに楽しむことができるでしょう。低年齢児クラスは、振りをきっちり覚えなくても雰囲気を楽しめるといいですね。選曲する際は、子どもたちに人気のキャラクターの音頭や、簡単に楽しく踊れる音頭を選ぶといいでしょう。
 
<盆踊りにおすすめの曲> 
  • 炭坑節(たんこうぶし)
  • アンパンマン音頭
  • ドラえもん音頭
  • エビカニクス音頭
  • 月夜のポンチャラリン


ひもくじ

ひもくじをする子ども

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 段ボール
  • 色画用紙
  • 両面テープまたはのり
  • 洗濯ばさみ
  • 景品

遊び方

①段ボールに1か所大きめの穴を開け、そこに紐を通してひもくじを作ります。
②紐の先には景品を付けておき、どの紐と景品が繋がっているか分からないように混ぜておきます。
③子どもたちは紐を1本選び、引っ張ります。
④引っ張った紐に繋がっていた景品を貰えます。

ポイント

中身が見えない形のくじ引きも楽しいですが、ひもくじの場合、自分が引いた紐とどれが繋がっているか?というワクワク感を楽しむ遊びなので、景品が見える状態にしておくのがおすすめです。お菓子が用意できる園はお菓子を景品に、用意できない園はイラストを描いたカードなどで代用するといいでしょう。

お面やさん・うちわの屋台

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 手作りのお面
  • 手作りのうちわ

遊び方

①製作活動で作っておいたお面やうちわをお店のスペースに並べます。
②お客さん、店員さんに分かれて、ごっこ遊びを楽しみましょう。

ポイント

お面もうちわも、紙皿や画用紙を使用すれば簡単に作ることができます。お面の絵を描く作業や色を塗る作業は、1歳児さんでもできるでしょう。お面を実際につけるときには輪ゴムを使って大きさを調整する必要がありますが、そこは保育者がサポートしましょう。なるべくたくさんお面やうちわを用意して壁にずらっと並べて飾ると、華やかで屋台の雰囲気も本物に近づくでしょう。

また、真っ白の紙皿を用意しておいて、その場で絵を描いたり飾り付けをしたりしてオリジナルのうちわを作るブースにするのもおすすめです。

わなげ

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 段ボール(60cm×60~80cm)
  • 色画用紙(青色・水色)
  • 紙コップ(5~7個)
  • モール(数種類)
  • キラキラシール、丸シール
  • 両面テープ
  • マジック、クレヨン、絵の具など
  • 接着剤

遊び方

①手作りの輪投げセットを床に置きます。少し離れた場所に線を引きます。
②子どもたちは、線の前に立って輪っかを的に向けて投げます。
③的に入った輪っかの数や、得点を競って遊びます。

ポイント

遊ぶ年齢によって、子どもが輪っかを投げる位置を変えると難易度が調節できますよ。的はしっかりと固定して、輪っかを投げたときに的が動かないようにしましょう。
 
▼材料・詳しい作り方はこちら
>>https://hoiku-is.jp/series/detail/22/

的当てゲーム

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 段ボール
  • 色画用紙
  • ハサミまたはカッター
  • テープ
  • 新聞紙

遊び方

①段ボール箱を使って的を作ります。動物(カバなど)の顔を画用紙に描き段ボールに貼り付け、段ボールに一か所大きい穴を開けて口を開けているように見せます。少し離れた場所に、線を引いてボールを投げる場所を決めます。
②子どもたちはボールを持ち、線の後ろに立ってボールを投げます。
③口の中にボールが入ったら成功です!

ポイント

今回の例のように、ダンボール箱やカゴにボールを入れる形の的当てを作ると、ボールの片付けが楽になっておすすめです。もちろん、壁に的を描いてマジックテープや両面テープで粘着する形の的当てをするのもいいでしょう。
 
また、紙コップクラッカーを使ってボールを打って遊ぶのもおすすめです。紙コップや空のペットボトルなどの的に向かって球を打ち、射的のような遊び方ができますよ。

▼紙コップクラッカーの作り方はこちら

お菓子つかみ取り

対象年齢

1歳/2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • お菓子(本物じゃなくてもOK)
  • 段ボール箱
  • カッター
  • ビニールテープ

遊び方

①段ボールにこぶしより1~2周り大きい穴を丸く開けます。開けた穴はビニールテープで補強してケガを防ぎます。
②段ボールにお菓子をたくさん入れます。
③子どもたちは穴に手を入れて、お菓子を掴めるだけ掴んで取り出します。
④取れたお菓子は全てもらえます!

ポイント

箱に手を入れて中身を取り出す、という簡単な遊びなので、1歳児頃から楽しむことができますよ。お菓子は足りなくなることがないよう、多めに用意しておきましょう。手作りおもちゃ等で景品を代用する場合は、1人が遊び終わったら中に戻すようにすると、繰り返し楽しめるでしょう。

金魚釣り

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 折り紙(赤色ほか何でもOK)
  • 丸シール
  • ストロー(釣り竿用)
  • 油性ペン(黒色)
  • セロハンテープ
  • ハサミ

遊び方

①手作りの金魚をたくさん作り、ビニールプールや桶などに並べておきます。
②子どもたちは、ストローを釣り竿代わりに持ちます。
③ストローの端を引っかけて金魚を釣り上げられたら成功です!

ポイント

折り紙の金魚は比較的簡単に作れるので、屋台ごっこの準備から子どもたちと一緒に行うのはいかがでしょうか。「赤の金魚は3点、黒の金魚は5点」など点数を付けて、制限時間内に釣れた金魚の得点で競うのもおすすめです。
 
▼材料・詳しい作り方はこちら 
>>https://hoiku-is.jp/series/detail/22/

ヨーヨー釣り

ヨーヨー釣りをする子どもたち

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具

  • ビニールプール
  • ヨーヨー
  • こより

遊び方

①ビニールプールに薄く水を張り、ヨーヨーを浮かべます。
②子どもたちは、こよりを使ってヨーヨーを釣り上げて遊びます。

ポイント

お祭りの屋台で使う通常のこよりを使うと、紐が切れてしまうこともあり少し難易度が高いです。低年齢児クラスで行う場合は、S字フックを使ったり、水につけても切れない糸を使ったりと、強度があるものを使うと楽しめるでしょう。

ビニール袋で簡単に作れるヨーヨーも紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。

金魚すくい

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • フラワーペーパー(赤色)
  • ティッシュペーパー
  • 折り紙(胸びれ用)
  • 丸シール(目の部分用)
  • 紙皿
  • 割り箸
  • 糸(縫い糸)
  • セロハンテープ
  • 両面テープ
  • 油性ペン
  • ハサミ

遊び方

①金魚すくいの手作りおもちゃを製作活動の際に作っておきます。
②割り箸部分を持ち、けん玉のようにポイの上で跳ねさせて遊びましょう。

ポイント

紙皿を、金魚すくいのポイに見立てたてづくりおもちゃです。複数個用意しておき、子どもたちが同時に何人か遊べるようにしておくと、誰が上手いか競争して遊ぶことも出来そうですね。ポイ(紙皿)と金魚を繋げる糸は、少し長めに付けておくと遊びやすいですよ。
 
▼金魚すくい 
>>https://hoiku-is.jp/movie/detail/952/

スタンプラリー

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • スタンプラリーの台紙
  • スタンプ

遊び方

①各出店やクラスごとに、スタンプラリーのスポットを作っておきます。
②子どもたちにスタンプラリーの台紙を渡します。
③全部のスタンプを集めるためにいろいろな場所を回って楽しみましょう。

ポイント

スタンプラリーの台紙を用意するときには、どの場所を回ればいいか分かりやすいように場所の名前や絵を描いておくとヒントになるでしょう。また、ただスタンプを押すだけではなく、「ヨーヨーを1つ釣る」「的当てで1ポイント以上獲得する」などのミッションを作って、クリア出来たらスタンプを押すというルールにするのも楽しいですよ。
 
▼手作りのスタンプアイデアはこちら

たこ焼き玉入れ

たこ焼きボールを穴に投げ入れている子ども

対象年齢

2歳/3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 段ボール
  • かき氷のお皿
  • カッター
  • 色画用紙
  • ペン
  • テープ
  • 色画用紙

遊び方

①段ボールを使って、たこ焼き機のような形のおもちゃを作ります。
②色画用紙を丸めて、たこ焼きのような見た目のボールを作ります。
③子どもたちは少し離れた場所からたこ焼きボールを投げて、お皿に入れます。
④縦・横・斜めに1列並べることができたらビンゴです。

ポイント

ボールをたこ焼きに見立てて、たこ焼き機に投げ入れるゲームです。投げる位置を調整すれば、幅広い年齢で楽しめる遊びです。小さめのたこやきの手作りおもちゃを用意しておいて、ビンゴができた子には景品としてプレゼントするのもおすすめですよ。

食べ物の屋台

対象年齢

3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

<チョコバナナの場合> 
  • 紙粘土(白色)
  • 割り箸
  • 絵の具(本体用/クリーム色、茶色)
  • 色画用紙(トッピング用/3~4色)
  • 両面テープ
  • ハサミ
  • 油性ペン(目の部分/黒色)

遊び方 

①チョコバナナやたこやき、かき氷など、お祭りで定番の食べ物を製作活動で作ります。 
②出来上がった製作物を、お店に並べます。
③お客さん、店員さんに分かれて、お店屋さんごっこをたのしみます。

ポイント

商品になる食べ物だけではなく、看板やお金なども作っておくと、より雰囲気が増すでしょう。小さい子が店員役をやるのは少し難しいので、3歳児頃までは子どもは買い物専門で、保育者が店員になるといいでしょう。異年齢で遊ぶ場合は、4~5歳児クラスの子どもが店員役をするのがおすすめですよ。

また、園によっては保護者を巻き込んで夕涼み会などを行い、実際に食べ物を提供する屋台を出すこともあると思います。その場合は、誤飲やアレルギー児への対応、ケガなどに特に注意をしましょう。

以下、食べ物の屋台をする際におすすめの製作アイデアをご紹介します。

▼チョコバナナ・ペロペロキャンディー ▼かき氷やさん ▼お好み焼きやさん ▼わたあめ屋さん

お神輿(おみこし)

お神輿を担ぐ子どもたち

対象年齢

3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • 段ボール
  • 担ぎ棒になる板や棒
  • 色画用紙
  • 好きな装飾品

遊び方

①段ボールを使っておみこしの形を作ります(保育者が行いましょう)。
②おみこしの周りを自由に装飾します。
③完成したおみこしを、お友だちと4~8人程度で協力して一緒に担いで運びましょう。

ポイント

夏祭りごっこの目玉になる遊びです。飾りつけは子どもたちに任せて自由に行うと、クラスごとに個性がでて楽しいですよ。おみこしを運ぶときには、「わっしょい、わっしょい」と掛け声を決めて、お友だち同士で息を合わせて運べるようにしましょう。

年齢によっておみこしの大きさを小さくすれば、低年齢児クラスでも楽しめるでしょう。おみこしは作るのが大変な製作物ですが、一度作ったら次の年に装飾だけ少し変えてもう一度使い回したり、運動会の競技に使ったりすることもできますよ。お祭りの雰囲気を一気に盛り上げるアイテムなので、是非作ってみてください。

ペットボトルボーリング

対象年齢

3歳/4歳/5歳

用意する物・道具

  • ペットボトル(500mL/3~6本)
  • フラワーペーパー(花紙/好きな色を何種類か準備)
  • 折り紙(黄色/本体用、黒色/眉毛用、赤色/口パーツ用)
  • 丸シール(目のパーツ用)
  • 新聞紙
  • ガムテープ(色付き)
  • 両面テープ
  • 油性ペン
  • ハサミ

遊び方

①ペットボトルのピンを並べます。少し離れた場所に線を引いておきます。
②線の後ろに立ち、ピンに向かってボールを投げます。
③たくさん倒した子が勝ちです!

ポイント

作例は節分にちなんでオニの装飾をしたピンを製作していますが、夏祭りの際には点数を付けたりシールや画用紙を張り付けて別の装飾をするといいでしょう。ボールを自分で転がして遊ぶには3歳児頃からがおすすめですが、投げる距離を短くしたり、斜面を付けて勝手に転がるようにしたりと工夫をすれば1歳児頃から楽しめます。

何度も繰り返し遊びたい!と子ども同士で順番を争ってケンカになることもあるので、「1人3回までね」と投げる回数を決めておくといいでしょう。

※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。
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杉本 綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本 綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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