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シルエットクイズ【遊び方・ねらい解説】【イラストあり】

シルエットクイズ
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

シルエットクイズ 

「シルエットクイズ」は、布に映し出された影を見て、何が映し出されているかを当てるゲームです。影だけを見て「これは何だろう...?」と考えることで、子どもたちの想像力やものの特徴を捉える力を育むことができる遊びです。 
 
準備は少し必要ですが、大きな布やライトを使って大人数に見えるように出題をすることができるので、クリスマス会やお誕生日会などの出しものとしておすすめですよ。 

導入におすすめ!光に興味を持てる絵本 

かいちゅうでんとう 
作:みやこし あきこ 
対象年齢:3歳~ 
かいちゅうでんとう

>>本の詳細はこちら 
 
暗い部屋の中で懐中電灯を照らして、部屋の中を探検していくストーリーのこの絵本。懐中電灯を当てる向きによって、影がゆらゆらと動いたり、影の大きさや長さが違ったり、次々に見え方が変わっていきます。子どもたちは不思議な光の魅力に気づき、興味を持てること間違いなしですよ。 

難易度  

★★★☆☆ 

対象年齢 

3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • 懐中電灯またはライト 
  • 真っ白の布(シーツやカーテンがおすすめです) 
  • 長めの紐 
  • 紐を括り付ける柱 
  • クリップ 
  • 映し出すもの(保育室の中にあるものなど、子どもたちに身近なもの) 


遊びのねらい 

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • シルエットから様々なものを連想して想像する力を身につける 
  • 考えたことを自分の言葉で相手に伝える 

期待される子どもの姿 

  • 形からものを連想し判断することで、集中力・観察力・想像力が鍛えられる 

遊び方 

①保育者は予め白い布を紐やクリップを使って垂らして、スクリーンを作ります。スクリーンの後ろから、懐中電灯でライトを当てます。 
保育士が布にライトを当てているところ

②子どもたちはスクリーンの前に座ります。 
 
③保育者は、スクリーンの後ろからいろいろなものを映し出し、影を作ります。 
シルエットクイズをしているところ

④子どもたちは、影を見て何か当てます。 
シルエットクイズを答えている子ども

⑤たくさん当てることができた子が勝ちです! 
クイズに正解しているところ


ポイント 

形がわかるお題を選ぶ 

特徴の無いものは答えにくいため、できるだけ子どもたちが分かりやすいお題を選ぶようにしましょう。また、簡単なものから難しいものまで区別をつけて、年齢によって難易度を変えて出題できるといいですね。 

アレンジ例 

イラストを使ってシルエットクイズをする 

「ライトやカーテンを準備するのが大変…!」という方にオススメなのが、簡単に用意ができるイラストを使ったシルエットクイズです。 
 
ほいくisでは、無料でダウンロードできる動物シルエットクイズをご用意していますので、ぜひご活用下さい。 
 
「保育に使える」素材が見つかる!無料ダウンロードコーナーのご紹介【ほいくis会員限定サービス】
※ほいくisダウンロードコーナーに遷移します

他にも、無料でシルエットクイズの素材をダウンロードできるサイトをいくつかご紹介します。こちらも参考にしてみてくださいね。 
 
<参考>educe:ダウンロード「シルエットクイズ」
<参考> かげえなぞなぞ シルエットクイズ

ひっかけ問題をつくる 

基本的には形が分かりにくいお題を選ぶことをおすすめしますが、いくつか、他のものと形が似ているひっかけ問題を混ぜておくと楽しいですよ。例えば、「みかんと柿」「りんごと梨」などです。予想が外れると、「ひっかかった!」という驚きと、「似た形があるんだなあ」という気づきで、子どもたちは更に盛り上がりそうですね。 

構成遊びに繋げる(5歳児向け) 

実物を使ったシルエットクイズをした後は、『〇△□のシルエットクイズ』に発展させるのがおすすめです。形と形を組み合わせると、どんなものができるかを想像していきます。ものを形で認識するという、想像力を養うことができる遊びですよ。 
 
<遊び方> 
  1. 丸、三角、四角の3種類の形を組み合わせたシルエットクイズのお題と、答えのイラストを用意します。 
  2. 「丸と三角を組み合わせてこんな風に置くと、何に見えるかな?」とお題を出します。 
  3. 子どもたちに答えてもらいます。 
  4. 「アイスクリームに見えるね!」と答えを見せます。 
<お題例> 
  • 丸と三角→おさかな、アイスクリーム 
  • 丸と丸→雪だるま、眼鏡 
  • 三角と四角→家 
  • 三角と三角→ちょうちょ 
「形を組み合わせて何に見えるかを想像する」という遊び方が伝わったら、保育者が用意した答えを見せて終わりではなく、子どもたちが思い思いにアイデアを出せるようにして、それを発表してもらいましょう。子どもたちの分も形のカード(イラスト)を用意しておくと、実際に手を動かしていろいろな組み合わせを考えることができますよ。 
 
※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。 
 
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杉本 綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本 綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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