保育士は腰痛になりやすい職業
保育園で働く保育士は、0〜5歳の子どもを担当します。特に0〜2歳児を担当する場合、子どもを抱っこしている時間が長くなり、腰に負担がかかります。また、抱っこ以外にも子どもと目線を合わせて話したり、おむつを替えるために中腰になったり、腰に負担がかかる動作が多くなります。普段から腰痛になりにくいよう対策することが大切です。保育士が腰痛になる原因とは?
保育の現場で腰痛の原因になる動作をご紹介します。保育の現場では避けられない内容ばかりですね。腰に負担がかかりやすいということを意識し、普段から注意することで腰痛の予防につながります。
抱っこ
保育士にとって抱っこは避けられない動作ですが、腰痛の一番の原因と言っても過言ではないでしょう。乳児の場合でも体重が5kg以上あるので、くり返し抱っこを行うことで腰に負担がかかります。また、抱っこしながらの行動することでぎっくり腰になることもあります。抱っこしながら腰に負担がかかる動作をしないよう注意しましょう。
おむつ交換
保育士は毎日複数人の子どもをのおむつ交換を複数回行います。おむつ交換の回数が重なるにつれて腰への負担が大きくなります。特に子どもに合わせて低い位置で作業をすると腰を痛めやすいので、おむつ交換台で作業をするなど腰への負担を減らすようにしましょう。
トイレの補助
トイレに補助がないと行けない子どもの場合は保育士の補助が必要になります。狭いトイレの中で前かがみになったまま補助をするため、腰へ負担がかかります。少しでも腰への負担を減らしたいのであれば、ひざをついて作業をするなど体制に気を付けましょう。
子どもと関係ない力仕事
保育士の仕事はテーブルやピアノを運ぶといった力仕事を行う機会があります。テーブルやピアノなどの移動は子どもが帰宅した閉園後に行うことが多く、保育士は疲れている状態で作業を行わなければなりません。疲れていると体に力が入らず無理な体制になってしまうことがあります。十分に気をつけて作業を行ってください。
保育士がすぐにできる腰痛対策
続いて保育士におすすめな腰痛対策をご紹介します。保育園での動作に気をつける
保育士の仕事は腰痛になる動作が多いのですが、一つ一つの動作に気をつければ腰への負担を軽減させることが可能です。業務時間中は、以下の点に注意して腰痛を予防しましょう。- 前かがみになる動作を避け、膝をついたり座ったりして作業する
- 中腰になる低い位置での作業を避け、立ち姿勢で作業できるよう工夫する
- 抱っこをしながらの作業は控える
腰のメンテナンスをする
保育士の仕事はどうしても腰に負担がかかってしまうため、普段からこまめにメンテナンスすることが大切です。
腰痛の予防にはストレッチがおすすめです。業務の合間や入浴後など定期的にストレッチをするようにしましょう。腰痛は腰に負担がかかる動作のほかに、筋肉の衰えやこわばりなども原因になります。ストレッチをすると血流や筋肉の柔軟性があがり、腰痛を予防することができます。
すでに腰に強い痛みを感じているときや、ストレッチをしたときに痛みを感じるときには、椎間板ヘルニアや内臓の病気など治療が必要な病気が潜んでいることがあります。無理をしないで早めに病院を受診しましょう。
転職をする
腰痛の症状が改善せず、今の職場で仕事を続けることが難しい場合には、転職を考えるのも一つの方法です。今後も保育士として働き続けたい場合には比較的腰痛のリスクが少ない職場を選ぶのが良いでしょう。保育士が腰痛になりにくい転職先
最後に保育士の仕事の中で、比較的腰への負担が少ない仕事をご紹介します。
病児保育
腰への負担が少ない仕事として挙げられるのは病気の子どもを預かる「病児保育」でのお仕事です。病気になった子どもを保育するため、外遊びや行事・イベントがない分、腰への負担が少ないと言えるでしょう。ただ、病児保育での仕事は病気の子どもの保育をするため、体調の変化に気を配ったり、ご自身の感染症予防も必要になったりします。転職を検討するときには、仕事内容や職場環境について理解したうえで職場を選択することが大切です。
まとめ
保育士は腰への負担が大きい仕事です。しかし、腰痛へ適切な対策を行なったり、腰への負担が少ない転職先に転職するなどで、悩みを軽くすることはできます。自分にあった方法で腰痛の悩みを解消して、保育士として長く働ける方法を見つけていきましょう。
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