生活発表会とは
12月や2月におこなわれることが多い生活発表会では、子どもたちが劇やダンスを発表します。保護者を招いて、子どもたちの成長を実感してもらう場でもあります。4歳児クラスでは、セリフを覚えたりストーリーを追ったりするなかで、自分なりの表現をして相手に伝えたり、物語や音楽を深く味わったりする経験を積みましょう。誰かの前で発表することや、題材を深く理解する取り組みは、子どもにとって貴重な経験になりますよ。
生活発表会のねらい
4歳児の生活発表会のねらいは- 物語や音楽を通して一つの世界を深く味わう
- 練習や発表を通して友だちと協力し合う
一方で、自身が考えていることと実際にできることのギャップに悩む時期でもあります。友だちとの関わりの中で葛藤する場面も増えていきます。。そのような経験を通して、子どもたちの心はより豊かになっていくでしょう。
4歳児向け題材(テーマ)選びのポイント
題材(テーマ)選びのポイント
4歳児クラスでは、題材から何を学んでほしいかをまず決めるとよいでしょう。劇のストーリーからそれぞれ登場人物の個性を学ぶ、物語の世界をじっくり味わう、合唱や合奏を通して周りと協力することの楽しみを味わうなど、さまざまな学びが考えられます。オペレッタの音源などすでに園にあるものを使いながら、子どもたちに選んでもらうのもいいです ね。
また、クラスの子どもたちの様子から、ある程度題材がイメージできる年齢でもあります。クラスの子どもたちの個性や主体性に合わせて選ぶと、自然と題材に引き込まれてくれるでしょう。
4歳児、生活発表会の注意ポイント
意思がはっきりして、主体性が出てくる4歳児クラスでは、子どもたちの考えを尊重するとよいでしょう。うまくいかない、練習をしたくないなどの葛藤も、その子ならではの気持ちや考えがあるのです。先生が主体の練習や発表にならないように配慮しながら、子どもの気持ちに寄り添いましょう。また、練習を進めながら子どもの発想や気づきを取り入れると、子どもたちも題材に愛着がわきます。原作があるストーリーでも、クラスのオリジナル要素が入ると素敵な発表になりますよ。
保育士が選んだ!4歳児クラスにおすすめの生活発表会の題材(テーマ)
ほいくisがInstagramでアンケートを取ったところ以下のような回答が集まりました。めっきらもっきらどおんどん
同タイトルの絵本は子どもから大人まで大人気の作品です。劇の導入として絵本に親しむこともできますね。
遊ぶ友だちがいない男の子が迷い込んだ夜の山。そこで出会った変な3人組と不思議な時間を過ごします。ユニークな登場人物を思いっきり演じられるでしょう。物語の世界にたっぷり浸れる題材です。
てぶくろ
ウクライナ民話が原作の「てぶくろ」は小さなねずみが主人公です。落ちていたてぶくろに入り、そこで暮らすことを決めると次々と他の動物もやってきて… 。
ストーリー展開や個性あふれる登場キャラクターたちに、子どもたちも引き込まれるはず。原作の絵本もとても面白いので合わせて楽しみたいですね。
おおかみと7ひきのこやぎ
おかあさんやぎとこやぎのやり取りがある序盤から、おおかみとの掛け合いが楽しい中盤、物語が解決する終盤まで、たくさんのセリフと動きを盛り込める題材です。
物語が魅力的なのはもちろん、悪い人が来たら家に入れてはいけない、という学びにもつながります。子どもたちが自分の役割を理解し、上手に表現できるよう導きましょう。
保育士が選んだ!4歳児クラスにおすすめの生活発表会の題材
アンケートを取ったところ以下のような回答が集まりました。- おむすびころりん
- ブレーメンの音楽隊
- 日常劇
- ねずみの嫁入り
- 金のガチョウ
- 11匹のねこ
- ももたろう
- さるかに合戦
- ヘンゼルとグレーテル
- こびとのくつや
- おばけのがっこう
- おばあさんのねこになったねこ
- おしゃべりなたまごやき
- 十二支のはじまり
- てぶくろ
- 北風と太陽
- 10匹のカエル
- にじいろのさかな
- ともだちほしいなおおかみくん
- バルバルさん
- どうぶつサーカス
- おたまじゃくしの101ちゃん
- パンどろぼう
まとめ
4歳児クラスの生活発表会のねらいや題材選びのポイントを紹介しました。5歳児クラスへの進級を見越して仕上げていく4歳児クラスの生活発表会。練習も発表の場も子どもにとってよい経験になることが大切です。当日を楽しく終えられるように、学びや気づきの観点から題材選びや練習ができるといいですね。