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保育園の『年間行事』総まとめ【1~12月】

卓上カレンダー

この記事の目次

保育園では、1年を通してさまざまな行事が行われます。計画を立てる際は、子どもたちが豊かな体験ができるよう、行事の意味をしっかりと押さえた上で準備をしていきたいですね。今回は、月ごとに園で行われている定番行事や、祝日・記念日などの活動を、月別にまとめてご紹介します。

保育園での行事とは

卓上カレンダーにペンでしるしを付けているところ
まずは保育園で行われる行事について確認しておきましょう。

3種類の行事

保育園の行事には3種類あります。1つ目は、入園式や夏祭りといった保育園ならではの「園行事」。2つ目は、七五三やお正月など、昔から行われてきた「伝承行事」。そして3つ目として、文化の日や建国記念の日など、カレンダーに記載されていることも多い「社会行事」が挙げられます。

【園で行われる3種類の行事】
  • 園行事
  • 伝承行事
  • 社会行事
行事は、子どもの成長の節目をお祝いしたり、周囲の人や事柄に感謝したりする機会となります。季節ごとにイベントを行うことで、生活に彩りが添えられ、園児の経験の幅も広がっていくことでしょう。

園全体で行事の目的を考える

保育園の園庭に掲揚された万国旗
年間行事の計画を立てる際は、「園全体でどう捉えるのか?」というように、目的を明確にすることが重要です。

追われるようにやってくる行事は、保育者の日々のゆとりを奪ってしまいます。その一方で、ねらいを持って積極的に実施する行事は生活を豊かにし、子どもの発達も促します。「行事をこなすこと」が目的になってしまうと、本末転倒になってしまうので、そうならないよう気を付けたいですね。

行事の運営を担任1人で担おうとすると大変ですし、マンネリ化してしまいがち。園全体で年間行事を捉え、担当を割り振ることで、より良い活動のためのアイデアを出し合っていきたいですね。

4月の行事・活動

桜をあしらった4月のイラストイメージ
4月は入園・進級の時期です。子どもたちの期待や不安に寄り添いながら、新生活のスタートを切りたいですね。

入園式【4月初旬/園行事】

入園式は、保育園への入園をお祝いする行事です。子どもや保護者が園の一員となることをお祝いします。

春の交通安全運動【4月上~中旬/社会行事】

交通安全運動は、子どもたちに正しい交通ルールを伝える社会行事です。春と秋の年に2回実施されていますが、この機会に関連の活動を行う園も多くあります。

昭和の日【4月29日/社会行事】

昭和の日は、毎年4月29日にある国民の祝日。昭和天皇の誕生日を記念した日です。

5月の行事・活動

こいのぼりをあしらった5月のイラストイメージ
5月は新生活に慣れると同時に、子どもたちに疲れが見えてくる時期です。保育者や友だちと一緒に、ゆったりとした時間を過ごしたいですね。

こどもの日【5月5日/伝承行事】

こどもの日は、毎年5月5日にある国民の祝日です。もともとは男の子の健やかな成長をお祝いする日でしたが、現在では性別に関係なく、子どもたちをお祝いする日となっています。当日はお休みの園も多いですが、その前に関連行事を行うところも少なくありません。

憲法記念日【5月3日/社会行事】

憲法記念日は、毎年5月3日にある国民の祝日です。1947年(昭和22年)のこの日に現行の日本国憲法が施行されたことを記念しています。

愛鳥週間【5月10日~16日/社会行事】

毎年5月10日〜16日は愛鳥週間です。野鳥と自然の保護について考える期間として、日本鳥類保護連盟により設けられました。

遠足【4~5月/園行事】

遠足は、園外の施設に出かける行事です。普段とは異なる環境の中で、さまざまな体験を通して学びを得ることができます。気候の良いこの時期に、春の遠足を行う園も多くあります。

6月の行事・活動

紫陽花をあしらった6月のイラストイメージ
6月は梅雨の時期です。外遊びが減少してストレスが溜まりやすくなるので、室内での活動を充実させたいですね。

歯と口の健康週間【6月4日~10日/社会行事】

毎年6月4日〜10日の1週間は「歯と口の健康週間」です。子どもたちに歯の大切さと、歯磨きの仕方を伝えていく機会になります。

お泊まり保育【6~7月/園行事】

お泊まり保育は、保育園や施設に宿泊する行事です。主に年長児クラスで実施されます。

プール開き【6~7月/園行事】

地域により時期の幅はありますが、プール開きが始まる時期です。安全管理のため、事前準備はしっかりとしておきたいですね。

虫の日【6月4日/社会行事】

6月4日は、​​一般社団法人 日本記念日協会が認定する「虫の日」。「6(ム)4(シ)」と、語呂合わせになっていて覚えやすいですね。関連する活動を行ってみてはいかがでしょうか。

ファミリーデー【5~6月/社会行事】

近年、保育園では多様な家庭環境に配慮して「母の日」や「父の日」の代わりに「ファミリーデー」の活動を設けているところがあります。子どもたちが家族への感謝を感じられるような一日にしたいですね。

7月の行事・活動

短冊がぶら下がっている笹飾りをあしらった7月のイラストイメージ
7月は本格的な夏シーズン到来の時期。熱中症に注意しながら、自然の中で全身を使って遊ぶ体験を重ねたいですね。

七夕【7月7日/伝承行事】

毎年7月7日は伝承行事の代表格と言っても良い七夕。笹に願い事を書いた短冊を飾りつける園も多いでしょう。もともとは厄払いや無病息災を祈願する行事として行われていました。

夏祭り【7~8月/園行事】

夏祭りは、子どもたちが楽しみにしているこの季節のメイン行事です。園全体を会場に、お店を出したり、ゲームをしたりしてお祭りを楽しみます。

海の日【第3月曜日/社会行事】

海の日は毎年7月の第3月曜日で、国民の祝日です。海について知り、海の恵みに感謝をする日です。

8月の行事・活動

スイカをあしらった8月のイラストイメージ
8月は暑さの影響で、子どもたちにも疲れが出てくる時期です。休息も適度に取り入れながら、メリハリのある生活を意識したいですね。

山の日【8月11日/社会行事】

山の日は毎年8月11日で、国民の祝日です。山に親しみ、自然の恩恵に感謝をする日です。

お盆【8月13日~16日/社会行事】

お盆はご先祖様を偲び、家族の絆を深める日本の伝統的な行事です。期間は地域によって異なりますが、一般的には8月13日〜16日頃とされています。

9月の行事・活動

月見団子とススキ、月をあしらった9月のイラストイメージ
9月は、夏から秋へと少しずつ季節が移り変わる時期です。自然の変化に気付けるような活動を取り入れていきたいですね。

十五夜【9月中旬~10月上旬/伝承行事】

十五夜は「中秋の名月」とも言われ、月が綺麗に見えることが多いため、お月見の日ともされています。日にちは9月中旬〜10月上旬で、毎年異なります。

秋分の日【9月22日~23日頃/社会行事】

秋分の日は昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に夜が長くなっていきます。日にちは9月22日〜23日頃で、年によって異なります。

敬老の日【第3月曜日/社会行事】

敬老の日は毎年9月の第3月曜日で、国民の祝日です。祖父母や地域の高齢者に感謝をし、さらなる長寿を願う日です。

防災の日【9月1日/社会行事】

毎年9月1日は防災の日。また、9月は防災月間となります。地震や火事、水害など、さまざまな災害に備えた訓練や準備についてしっかりと見直す日になっています。

秋の交通安全運動【9月下旬/社会行事】

秋の交通安全運動は、春と同じく子どもたちに交通安全について知らせると共に、安全を守るための活動を行います。

10月の行事・活動

ハロウィン関連アイテムをあしらった10月のイラストイメージ
10月は気候も良く、外での活動が気持ちの良い時期です。運動遊びを通して、身体を十分に動かす気持ち良さや、友だちと力を合わせる楽しさを味わえるように工夫したいですね。

運動会【9~10月/園行事】

運動会は子ども同士、もしくは親子で一緒に身体を動かす行事です。運動を楽しむと同時に、子どもの成長を披露する機会にもなります。園によっては、春の運動会を行うところもあります。

ハロウィン【10月31日/園行事】

毎年10月31日はハロウィンです。もともとはアイルランドの風習・行事で、収穫を祝うと共に、霊を追い払う目的がありました。日本でもすっかり定着し、仮装などを楽しむ機会となっています。

スポーツの日【第2月曜日/社会行事】

スポーツの日は毎年10月の第2月曜日で、国民の祝日です。全国各地でスポーツを楽しんだり、健康づくりのための活動が行われています。

11月の行事・活動

紅葉と栗の実をあしらった11月のイラストイメージ
11月は秋が深まる時期。冬に向かっての自然の移り変わりや、収穫の喜びを感じられるような活動を取り入れていきたいですね。

七五三【11月15日/伝承行事】

七五三は7歳、5歳、3歳になる子をお祝いする伝統行事です。毎年11月15日に行われており、子どもの健康と成長をお祝いします。

芋掘り遠足【10~12月/園行事】

芋掘り遠足は、秋の定番とも言える園行事です。自然との触れ合いを楽しみながら、サツマイモやジャガイモの収穫を行います。

文化の日【11月3日/社会行事】

文化の日は毎年11月3日で、国民の祝日です。明治天皇の誕生日であると同時に、日本国憲法の交付日でもあり、自由と平和に感謝する日となっています。

勤労感謝の日【11月23日/社会行事】

勤労感謝の日は毎年11月23日で、国民の祝日です。もともとは農作物の収穫をお祝いする日でしたが、現在では身近な働く人に感謝をする日となっています。

12月の行事・活動

サンタクロースをあしらった12月のイラストイメージ
12月は年末に向けて、身体も環境も整えていく時期です。感染症が流行りやすい季節なので、手洗いうがいを意識的に取り入れていきたいですね。

クリスマス【12月25日/園行事】

クリスマスは毎年12月25日で、前日の24日はクリスマス・イヴとして親しまれています。もともとはイエス・キリストが生まれたことをお祝いする日ですが、日本の保育園では、クリスマス会を行ったり、製作を楽しんだりしています。

1月の行事・活動

鏡餅をあしらった1月のイラストイメージ
1月は新年の始まりの時期です。伝統的なお正月遊びを取り入れながら、日本の文化に触れる機会を作っていきたいですね。

お正月【1月/伝承行事】

お正月は、新しい年がスタートしたことをお祝いする伝統行事です。正月飾りやおせち料理などの意味を知ると共に、コマ回しやカルタ、凧揚げ、羽子板などの伝承遊びを楽しむ機会にもなります。

成人の日【第2月曜日/社会行事】

成人の日は毎年1月の第2月曜日で、国民の祝日です。成人したことをお祝いする行事ですが、保育園では大人について考えたり、大きくなることに憧れを抱いたりする機会になります。

2月の行事・活動

雪だるまをあしらった2月のイラストイメージ
2月は一年の中で1番寒い時期です。屋外で身体を動かす時間を設け、寒さに負けない体づくりを行っていきたいですね。

節分【2月2日~3日頃/伝承行事】

節分は、立春の前日を指します。豆をまくことで邪気を祓い、一年の無病息災を願います。日にちは毎年2月2日〜3日頃で、年によって異なります。

建国記念の日【2月11日/社会行事】

建国記念の日は毎年2月11日で、国民の祝日。日本という国ができたことをお祝いする日です。初代天皇である神武天皇が即位した日​​とも言われています。

3月の行事・活動

雛人形をあしらった3月のイラストイメージ
3月は年度最後の月で、園生活の節目となる時期です。子どもたちの成長を振り返りながら、次年度への期待が膨らむような活動を取り入れていきたいですね。

ひな祭り【3月3日/伝承行事】

ひな祭りは女の子の健やかな成長を祈る行事で、毎年3月3日に行われます。雛人形を飾ったり、ちらし寿司やひなあられなどの行事食を食べたりする風習があります。

卒園式【3月中旬~下旬/園行事】

卒園式は、年長児の卒園をお祝いする行事です。子どもたちの成長を喜び、就学への期待を高めます。保護者にとっても、大きな節目となる行事です。

春分の日【3月20日~21日頃/社会行事】

春分の日は昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に昼が長くなっていきます。日にちは3月20日〜21日頃で、年によって異なります。

通年行事・期間の幅がある行事

生活発表会の舞台で劇を披露する子どもたち
園行事には、一年を通して継続的に実施する行事や、園によって実施時期が異なる行事があります。いくつかご紹介しましょう。

お誕生日会【毎月/園行事】

お誕生会は、自分の誕生日を祝ってもらったり、友だちの誕生日をお祝いしたりする行事です。月ごとに行う園が多く、歌をうたったり、保育者の出し物を楽しんだりします。

生活発表会【11月~2月/園行事】

生活発表会は、子どもの成長した姿を保護者に見てもらう行事です。劇や踊り、歌など、発達に応じた出し物を行います。園や内容によって「音楽発表会」「お遊戯会」などと呼ばれることもあります。

保育参観【春・秋など/園行事】

保育参観は、園で過ごす子どもの様子を保護者に見てもらう行事です。子どもが安心して遊んでいる様子が伝わるよう、普段通りの活動を行います。

保護者会・懇談会【春・秋など/園行事】

保護者会や懇談会は、保育士と保護者がゆったりと向き合う行事です。保育士が子どもの普段の様子を伝えたり、保護者同士が情報交換やコミュニケーションを図ったりする場になります。

行事の意味を知って取り入れよう

行事に追われるだけの日々は、保育士にとっても子どもにとっても辛いものです。それぞれの意味や由来を知り、ねらいを持って適正に取り入れていくことで、楽しく学びのある1日となることでしょう。

これから行事の計画を立てる方は、参考にしてみてくださいね。

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佐野きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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