ひな祭りとは?
ひな祭りは、“桃の節句”とも言われ「女の子のお祭り」というイメージがありますよね。その由来はどのようなものなのでしょうか。由来

現在のひな祭りは、雛人形を飾ることで女の子の健やかな成長を祈る行事となっています。
また「節句」は季節の節目となる日のことですが、もともとは中国から伝わったもの。古くから、厄払いや無病息災の祈願、健康や不老長寿の祈願などの行事を行う日として、今日まで伝えられてきています。代表的なものとしては、1月7日の「人日(じんじつ)の節句(七草の節句)、5月5日の「端午の節句(菖蒲の節句)」、7月7日の「七夕の節句(笹の節句)」などがあります。どれもお馴染みのものですよね。
ひな祭りの食べ物の意味

【ちらし寿司】
長生きを意味するエビ、穴が開いていて見通しが立つことを示すレンコン、「まめに働く」という意味の豆など、中に入っている具材に意味があります。また、たくさんの具材が入ることから、「食べ物に困りませんように」という意味が込められているとも言われています。
【菱餅】
3色の菱餅には、一色ずつ意味があります。
- 赤色(桃色)・・・魔除け/桃の花
- 白色・・・清浄/雪
- 緑色・・・健康/草の芽、大地
【はまぐりのお吸い物】
はまぐりは、対になっている殻同士でないとぴったり組み合わないと言われています。そのため、「相性の良い相手と幸せな人生を送ることができるように」という意味が込められています。
【ひなあられ】
菱餅と同じくカラフルで華やかな「ひなあられ」。3色のものは菱餅と同じ色と由来です。また、赤(桃)・白・緑に黄色を足した4色のものもあり、この場合は四季を意味しているそうです。
子どもたちにどう伝える?

【伝え方の一例】
- ひな祭りは、女の子が元気に大きくなれるように願う日
- 季節が変わるときにはお祝いをする
- お人形や桃の花は、悪いものを取ってくれる
- 元気に過ごせるように、お祝いの食べ物を食べる
ひな祭りの遊び
ひな祭りの行事におすすめの遊びをご紹介します。貝合わせゲーム

【用意する物・道具】
- 画用紙
- カラーペン
- ハサミ
- 画用紙に貝の形をたくさん描きます。その貝の形の中に、2枚1組になるように絵を描いておきます。
- 貝の形をハサミで切り抜きます。
- 切り取った貝を裏返して、バラバラに置きます。
- 神経衰弱のように、順番に貝をひっくり返して、同じ柄が2枚揃ったらその2枚をもらいます。
- 最終的に、一番枚数を多く持っていた子の勝ちです!
ひな祭りの歌
ひな祭りの活動の導入に使える歌をご紹介しましょう。うれしいひなまつり
ひな祭りと聞いて、まず思い浮かぶ定番の曲ですよね。子どもたちと一緒に歌ってみましょう。こちらは振り付けが参考になりそうな“ももクロちゃんZ”バージョンです!
作詞:サトウハチロー
作曲:河村光陽
>>歌詞はこちら
ひなまつりプリンセス
キッズソングでお馴染みの新沢としひこさん作詞・作曲のひなまつりソング。「もものおひめさま」「ピンクのリボンをつけておいわいしたの」などの歌詞が可愛いですよね。作詞・作曲:新沢としひこ
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ゆめみるおひなさま
こちらは人気音楽ユニット・ケロポンズさんによるひなまつりソングです。「おんなのこのゆめ」として、可愛らしい願いが歌われています。作詞・作曲:増田裕子
>>歌詞はこちら
ひな祭りを楽しむ製作アイデア
子どもたちと楽しめるひな祭りの製作アイデアをご紹介します。きせかえおひなさま【手作りおもちゃ】
くるくると回りながら、着物の柄が変わるひな人形の製作アイデアです。今回はひな祭りらしく、マスキングテープで華やかに模様付けしてみました♪ シールを貼ったり、絵の具で色付けしたりと、自由にアレンジを楽しんでみてください。
【対象年齢】3歳/4歳/5歳
【用意する材料・道具】
- 色画用紙(おひなさまの顔、帯)
- 折り紙(笏、檜扇などの装飾品)
- 紙コップ(4個)
- 絵の具
- マスキングテープ(着物の柄)
- セロハンテープ
- カラーペン
- ハサミ
- 接着剤
- のり
ふわふわ!壁掛けおひなさま【部屋飾り】
コロンとした形がかわいい、ひな人形の吊るし飾りです。子どもたちの成長を願うひな祭りの壁面製作にぴったり。紙皿にたっぷりの綿を敷くことで、もこもことしたボリューム感のある作品に仕上がります。【対象年齢】3歳/4歳/5歳
【用意する材料・道具】
- 色画用紙(おひなさま)
- 折り紙(髪飾り)
- 綿
- 紙皿(深めのもの)
- リボン
- ポンポンボール(ぼんてん、ひなあられ)
- 布テープ
- カラーペン
- ハサミ
- 接着剤
- のり
紙コップ雛人形

【対象年齢】3歳/4歳/5歳
【用意する材料・道具】
- 紙コップ
- 和柄折り紙
- 画用紙
- 画用紙を丸く切り、髪の毛を付けて顔にします。頭には折り紙で作った冠を付けます。
- 子どもたちに、好きなように顔を描いてもらいましょう。
- 和柄折り紙を紙コップに巻き、お雛様には桧扇(ひおうぎ)、お内裏様には笏(しゃく)を付ければ完成!
足形お雛様(乳児向け)

【対象年齢】0歳/1歳/2歳
【材料】
- 絵の具
- 画用紙
- 画用紙に、絵の具で子どもの足形をとります。
- お雛様、お内裏様の顔を作り、足形を服に見立てて画用紙に貼り付けたら完成!
ひな祭りをさらに楽しむ絵本
ひな祭りをもっと楽しむために、絵本の読み聞かせを行ってみるのもいいですね。みんなでおひなさま!
作:きむらゆういち絵:ふゆのいちこ
出版社:教育画劇

くまの「くー」と「まー」がお雛様を作ります。そのために使ったのは…? 低年齢児から楽しめるしかけ絵本になっています。
まずはひな祭りを楽しむところから、というときにぴったりです。かわいくはっきりとしたイラストや、生き物が登場する内容に子どもたちもワクワクすること間違いなしです。
>>本の紹介はこちら
おひなさまのいえ
作:ねぎしれいこ絵:吉田朋子
出版社:世界文化社

雛人形のお店から、「自分たちの家を探しに行こう!」と雛人形たちが飛び出します。なかなか家が決まらない中、やっと見つけたのはボロボロの家で…。
フェルト、ちりめんなどを使用して描かれたイラストがとてもかわいく魅力的。「流し雛」のお話しが入りつつ、ユニークなストーリーに子どもだけでなく大人も見入ってしまいそうな一冊です。
>>本の紹介はこちら
おいしいおひなさま
文:すとうあさえ絵:小林ゆき子
出版社:ほるぷ出版

ねずみちゃんと、りすちゃんと、うさぎちゃんと、たぬきちゃんは、おひなさまが欲しくてたまりません。そこで、自分だけのおひなさまを作ることにしました。
それぞれが作る「おいしそうなおひなさま」は、どれもとってもユニークで可愛い! 思わず欲しくなってしまいます。保育園や幼稚園でおひなさまを手作りするときのヒントにもなりそうです。
ひなまつりのちらしずし
作:宮野聡子出版社:講談社

ひなまつりパーティーの日、きみちゃんはお母さんと一緒に「ちらしずし」を作ります。ちらしずしの材料一つひとつに、いろいろな意味が込められていると知ってきみちゃんは驚きます。
ちらしずしの材料に込められた意味を、絵本を通して学ぶことができます。イラストが分かりやすく、行事絵本としておすすめしたい1冊です。
ひな祭りを楽しもう
行事を通して日本の伝統を知ることも良いですが、楽しむことも忘れずに。子どもたちとワクワクするようなひな祭りを過ごしてくださいね。【関連記事】