生活発表会とは
園での1年間の活動を振り返り、学びや経験を深めるために取り組みます。そのため、学期や年度の締めくくりに 保護者を招いて子どもたちの成長を実感してもらうことが多いです。5歳児クラスは園の最年長。責任感が強くなり、自分たちなりの発想が豊かになる時期です。クラスの個性を活かした発表にすることで、就学前の貴重な経験になるでしょう。
生活発表会のねらい
5歳児の生活発表会のねらいは- 練習に自主的に取り組みながら、自らの発想を豊かに表現する
- 友だちと協力し合い、一つの課題に取り組む
また、友だちとの関わりも豊かな時期です。難しいことも協力し合って乗りこえた経験は、子どもたちにとってかけがえのないものになりますね。
5歳児向け題材(テーマ)選びのポイント
テーマ選びのポイント
クラスの個性を把握したうえで、課題となるような題材を選ぶとよいでしょう。友達同士で意見を交わしたり、協力し合ったりする経験を大切にしたい時期です。題材に取り組む時間だけでなく、子どもたちの意見を発表し合える時間を作りましょう。
ある程度子どもの成長を見越した題材を選ぶのも、5歳児クラスの題材選びのポイントです。子どもたちにとって、挑戦する意識が芽生えるような題材を選びましょう。できれば一人一人にセリフや見せ場があるといいですね。
また、クラスの興味や関心が決まってくる時期でもあります。子どもたちにとって魅力的な題材かという視点は、題材選びの際に大切にしてください。
5歳児、生活発表会の注意ポイント
子どもたちの関わりを大切にし、先生主体の練習にならないよう注意が必要です。練習の反省や、次回に活かせるポイント、変更点などに子どもたちは考え気づくことができます。子どもたちの気づきや発信を逃さないようにしましょう。
また、練習をしていくなかで困難にぶつかったら、子どもたちに考えてもらう絶好の機会です。ある程度時間にゆとりをもって、子どもたちが主体的に考えながら発表に向けて学んでいくことが大切です。
保育士が選んだ!5歳児クラスにおすすめの生活発表会の題材
ほいくisでアンケートを取ったところ以下のような回答が集まりました。スイミー
『スイミー』は、レオ・レオニが原作の魚の物語です。仲間と協力し合うことの大切さを、豊かな表現で描いています。原作の絵本に親しみながら練習を重ねられそうですね。
また、登場人物の気持ちを考えながら演じられる題材でもあります。赤い魚の中で1匹だけ黒いスイミーが仲間を助けるストーリーは、子どもたちが自然と友達との関わりについて学ぶ機会になるのではないでしょうか。
合奏「ラバーズコンチェルト」
友達と息を合わせて演奏する機会は、子どもにとって貴重な経験になるでしょう。鍵盤ハーモニカは4歳児クラスから取り組む園が多いので、ある程度子どもたちも慣れているのではないでしょうか。
他にも複数の打楽器を取り入れれば、合奏が豊かになりますね。友達の音をよく聴き、自分のパートを演奏するのは、初めは大変かもしれません。練習期間に余裕をもって取り組むとよいでしょう。
【創作劇】もったいないばあさんとSDGs
子どもたちの発想や個性を活かすなら、創作劇にチャレンジしてみましょう。子どもたちになじみのあるキャラクターや生活習慣を取り入れれば、練習もスムーズに取り組めるはずです。
ストーリー展開や気づきをある程度先生が考えたら、あとは子どもたちの意見を取り入れてみましょう。柔軟にストーリーを考えられるのも、創作劇のおすすめポイントです。自分たちで作品を作りあげる経験はきっと思い出に残るでしょう。
保育士が選んだ!5歳児クラスにおすすめの生活発表会の題材
アンケートを取ったところ以下のような回答が集まりました。- エルマーの冒険
- 合唱
- じゅげむ
- 眠れる森の美
- 浦島太郎
- 一休さん
- 英語劇
- 研究発表
- おたまじゃくしの101ちゃん
- 泣いた赤鬼
- じごくのそうべえ
- 美女と野獣
- シンデレラ
- おしゃべりなたまごやき
- まほうよりもすごいもの
- わらしべ長者
- オズの魔法使い
- アリババと40人の盗賊
- 西遊記
まとめ
5歳児の生活発表会アイデアやねらいを紹介しました。もうすぐ卒園する5歳児クラスの子どもたち。今まで園で一緒に過ごした友達や先生との関わりも、もうすぐ終わりを迎えます。生活発表会でこれまでの園生活を振り返ったり、友達との関わりを見つめ直したりできるよう、大人が見守る立場でいられるといいですね。みんなで楽しい生活発表会にしましょう。