保護者会・懇談会とは

また、クラス運営を考えていく上で「保育士と保護者」だけでなく「保護者同士」の信頼関係も大切になってきます。保護者会・懇談会では、保護者同士の交流も意識しながら、情報交換ができる場にしていきたいですね。
開催時期別の内容
開催時期によりクラスの状況は変わるので、保護者会・懇談会の内容にも変化をつけていきたいところです。その時々の保護者の「知りたい」に応えられるような内容を準備しましょう。春(年度初め)

<プログラム例>
- 自己紹介
- アイスブレイク(簡単なゲーム)
- 子どもたちの様子を話す
- 年間のねらいや予定について話す
夏・秋(年度半ば)

<テーマ例>
- 0・1歳児・・・基本的な生活習慣
- 2歳児・・・イヤイヤ期
- 3・4歳児・・・自立と甘え
- 5歳児・・・就学に向けて
冬(年度終わり)
年度の終わりには、一年の成長を振り返りましょう。次年度に期待を持てるよう、以下のような内容がおすすめです。<プログラム例>
- 子どもの姿を動画や写真で紹介する
- 就学や進級に向けての話をする
- 不安なことを相談できる機会にする
事前準備

<チェックリスト>
- 時間配分を決める
- 作成する配布物を決める
- 話し合いのテーマを決める
- 保護者会・懇談会中の保育について決める
- 会場を準備する
当日の進め方
保護者の視線が集まる保護者会・懇談会。保育士にとっては緊張感が高まる行事ですよね。しかし、保育士側の緊張は保護者にも伝わってしまいます。保護者が安心して参加できるよう、できるだけリラックスすることを心がけましょう。保育士の話

- なるべくメモを見ない
- 明るく、笑顔で、ハキハキと話す
- 保護者一人ひとりと目を合わせる
懇談
保護者会・懇談会では保育士が一方的に話すだけではなく、保護者同士が話をできる機会を設けることで充実度が高まります。懇談を行う際のポイントは以下の通りです。- 4〜5人の小グループにする
- 共通のテーマを設ける
- 保育士は聞き役・進行役になる
保護者の質問にどう答える?

【再確認するポイント】
- 友だち関係(気の合う友だちは誰か)
- 食事の様子(どれくらい食べているか)
- 遊びの様子(どんな遊びが好きか)
また、「こんなとき、どういう対応をしたら良いですか?」という質問を受けることも。保育園と家庭とでは子どもの姿が異なることを念頭に置きながら、一緒に考える姿勢を示していきましょう。
【回答の手順】
- 保護者が大変に感じている思いを汲み取る
- 子どもの行動の理由を考える
- 保育園での対応方法を伝える
時には、思いも寄らぬ方向から質問を受ける場合もあります。その場で答えられない質問があったら、「その件に関しては確認して、後日お知らせしますね」と伝えましょう。
まとめ
保護者会・懇談会では普段よりもじっくり対話を重ね、信頼関係を深めることができます。「大事なことは全て伝えないと!」とメモに目を落とすよりも、笑顔で話し、安心感を伝えることの方が大切です。事前に準備を整えて、有意義な時間にしたいですね。懇談会・保護者会を行う予定がある方は、参考にしてみてください。
▽▼関連記事はこちら▼▽
