保護者は何を見ている?

- 「保育士さんたちのモノの『言い方』が気になります。子どものことで、なんて返せばいいのか分からないようなマイナスなことを言われてしまったり…」
- 「忙しいと思うので、毎日子どもの受け入れ・受け渡しの際にコミュニケーションを取るのは難しいかもしれませんが、流れ作業のようにされてしまうのは気になります」
- 「朝の受け入れの際に、子どもの状態を聞いてもらえないと不安になります。『どうですか』と一言でも聞いてもらえるとうれしいです」
保護者と良い関係を築くために
保護者と良い関係を築くためにはどのように接することが大切なのでしょうか。いくつかポイントをご紹介します。挨拶をする
基本的なことですが、いつでも明るく挨拶をすることはとても重要です。受け入れや受け渡しの際はもちろん、園内ですれ違うときや玄関で会ったときなど、一言「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「おはようございます」などと笑顔で挨拶をしましょう。他のクラスの保護者でも、笑顔で挨拶をしてくれる先生のことはしっかり覚えています。些細なことでも伝える

- 「今日はお外でボール遊びをしていました」
- 「〇〇ちゃんと一緒におままごとを楽しんでいました」
- 「ご飯に苦手なものが出たけれど、頑張って一口食べることができました」
- 「こんなお話しを保育士にしてくれました」
保護者の気持ちに寄り添う
子どもの気持ちに寄り添うことはもちろん、保護者の気持ちに寄り添うことも大切です。「お仕事お疲れ様です」「最近どうですか?」など一言声をかけるだけで、気持ちが救われる保護者もたくさんいるのではないでしょうか。「実は話がしたかったけれど、なかなか話し出せなかった」という方も中にはいるかもしれないので、こちら側から寄り添っていくことは大切です。とはいえ、中にはあまり自分のことを聞かれたくないという保護者もいるので、適度な距離を保ちながら接するようにしましょう。
正しい言葉遣い
友だちに接するような言葉遣いは、保育士と保護者という関係性の中では人によって不快に感じることもあります。仲が良かったり親しみやすい保護者相手だと気が緩んでしまいそうですが、正しい言葉遣いは忘れないようにしましょう。子どもとの信頼関係を築く

相手の気持ちを考えた会話の内容
中には、「保育士さんから言われた一言が気になった」という保護者もいるようです。「〇〇くん、これが出来ないんですよね」と、子どものできないことをあえて取り上げるような言い方や、「お母さんたちの帰宅が遅いと〇〇ちゃんかわいそうですね」など、頑張っている保護者を否定するような発言はNGです。何気なく発した言葉が保護者を傷つけていたり、不快にさせてしまっていることもあるかもしれません。会話の内容には十分に注意して、思いつくままに話すことは避けましょう。
流れ作業にしない
ただただ「お預かりします」「今日も元気でした」と、毎日流れ作業のような対応をするのもNGです。保護者対応は、しっかりとコミュニケーションをとってその日の子どもの様子や、保護者の気持ちなどをお互いが知る機会です。忙しく、話す時間をとることはなかなか難しいかもしれませんが、機械的にならないようにしましょう。毎日の積み重ねが関係性に
保護者との関係性は、子どもと同じで毎日の積み重ねで出来上がっていくものです。些細なことから気を配り、前向きな関係性が作っていけるといいですね。【関連記事】
