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どうする?子ども同士の“噛みつきトラブル”保育士がとるべき対応とは

おもちゃを噛んでいる子ども
保育園でよく見られる子ども同士のトラブルの中で、特に多いもののひとつが「噛みつき」です。保育士が気をつけていても全てを防ぐことは難しく、その場での子どもたちへの対応や保護者への対応で悩むケースも多いですよね。今回は、噛みつきが起こる原因や起きたときの対応をご紹介します。

なぜ噛みつきが起こる?

おもちゃを引っ張り合う子ども達
保育園ではよく見られる噛みつき。防ぐことも保育士の役割ではありますが、全てを防ぐことは不可能ですよね。しかし、「なぜ子どもたちは噛みついてしまうのか?」ということを知っておけば、事前に気配りをすることができます。まずはその理由から考えてみましょう。

言葉が出ない

乳児クラスでの噛みつきで多いのがこのパターン。まだ言葉が十分に出ないうちは、「いやだ」「やめて」などの気持ちを噛みつくことで表現していることが考えられます。子どもの発達は手よりも口がはやいこともあり、思わず噛みついてしまうケースは少なくありません。

不安定になっている

子どもの環境や体調に変化があったときに噛みつきが出ることもあります。例えば引越しやお母さんの妊娠、進級、体調不良などさまざまな理由から体や心が不安定になっていることが考えられます。突然噛みつきをするようになった場合は、子どもを取り巻く環境に変化がないか確認してみると良いかもしれません。

関わりのひとつとしている

うまく周囲と関わることができずに噛みついてしまう場合もあります。このときは攻撃的な意味に限らず、「一緒に遊びたい」「楽しい」などのプラスの感情の表れであることも。うれしさや楽しさの興奮が、噛みつきに繋がることもあります。


噛みつきが起こったら

泣いて怒っている子ども
もし起こってしまった場合は、落ち着いて噛んだ子・噛まれた子への対応をしましょう。

噛んだ子には…

お友だちを噛んでしまった子に対しては、まずは叱るのではなくその子の気持ちを引き出してあげましょう。なぜ噛んでしまったのか聞きながら気持ちを代弁したり、受け止めることが大切です。

そのうえで「噛まれたお友だちはどう感じるか」「今度からそのようなときはどうすれば良いか」を伝えましょう。

噛まれた子には…

噛まれた場所は放置せず、すぐに洗い流したり冷水や保冷剤で冷やしましょう。血が出ているなどケガになっている場合は手当をします。そして「痛かったね」「びっくりしたね」など声をかけ、噛まれた子の気持ちにも寄り添っていきましょう。

また「〇〇くんもそのおもちゃで一緒に遊びたかったんだけど、上手に言えなかったんだって」など、噛んだ子の気持ちを代わりに伝えることも大切です。

噛みつきの予防法

おもちゃで遊ぶ子ども達と見守る保育士達
保育士として、噛みつきを未然に防ぐことが好ましいですよね。可能な範囲でできる対応をしておきましょう。

子どもたちの密集を避ける

子どもたちがぎゅうぎゅうになって遊んでいる場では、トラブルが起こる可能性が高くなります。出来るだけ小集団で活動をしたり、遊ぶ場所を広くとるなどして子ども同士の密集を避けましょう。

保育士はすぐ手の届く場所に

保育士の見守りは、子どもたちにすぐ手の届く場所で行いましょう。複数担任の場合は、保育士同士で連携をすることも大切です。またトラブルが起きたらすぐにフォローできるように、お尻を完全におろして座ることは避けると良いですよ。

噛みつきが見られやすい子のそばで見守る

噛みつきが多い子のそばで活動を見守るときに注意してほしいことが、全てを制限してしまわないようにすることです。

噛みつきが頻繁に起こると、どうしても保育士さんも神経質になってしまいがち。子どもが他の子に少し近づいただけで気になってしまう…ということもあるようです。もちろん未然に防ぐことは大切ですが、子どもの意思や主体性をなくさないように気をつけましょう。

個別のスキンシップを増やす

もし環境の変化による噛みつきが見られる場合には、個別のスキンシップを増やしてみましょう。情緒面の安定を図ることで、少しずつ落ち着いてくることもありますよ。

保護者への対応

保護者と話す保育士
噛みつきが起こったときは、保護者への対応もしっかりと行わなくてはなりません。

噛みつかれた子の保護者には

①まずは謝罪をする
噛まれても跡が残らず、お迎えのときにはどこか分からなくなっていることもあります。しかしそのようなときでも、必ずトラブルが起きたことは伝え、防ぐことができなかったことを謝罪しましょう。

②状況を説明する
そのときどのような場所で遊んでいたのか、保育士はどうしていたのか、なぜトラブルに発展してしまったのかなど、噛みつきが起こった状況を説明しましょう。曖昧なまま伝えると、「先生は見ていなかったのでは」という不信感に繋がってしまいます。

③処置の説明をする
噛まれた後にどのような対応をしたのかも併せて伝えておくと良いでしょう。細かいことかもしれませんが、誠意をもって伝えることが保護者との信頼関係に繋がっていくので、怠ることがないようにしましょう。

噛んだ子の保護者には

自分の子どもがお友だちを噛んでしまったということを聞いて、大きくショックを受けたり落ち込んでしまう保護者もいます。「噛んだこと」を否定的に伝えるのではなく、どうして噛んでしまったのか? という子どもの気持ちを伝えましょう。そのうえで、トラブルを防げなかったことを謝罪すると良いですよ。

また園によって、「噛んだ子の保護者には伝えない」「乳児の場合は伝えない」「何度も繰り返した場合に伝える」など、対応方法が決まっていることがほとんどです。まずは園内で対応を確認しておきましょう。

>>保護者は何を気にしている?保育士が良い関係を築くポイント

噛みつきには理由がある

子どもたちが噛みついてしまうことには、必ず理由があります。まずはなぜ起きたのかを把握し、噛んだ・噛まれた子双方の気持ちを受け止めましょう。保育士同士の連携も大切にしながら、子どもに寄り添った保育を実践していけると良いですね。

>>園での子ども同士のケンカ、仲裁する?見守る?対応のポイントとは
>>どうする?「落ち着かない子」への対応~療育施設で聞いた関わり方とは
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis/ほいくいず」専任ライター。とにかくよくしゃべる元保育士。絵本とジャニーズが生きがいです。
【Instagram】
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