生活発表会とは
「生活発表会」は、子どもたちが園生活を通して成長した姿を保護者に見てもらうために開催される発表会です。園によっては「お遊戯会」「音楽発表会」「学習発表会」「発表会」などと呼ばれることもあります。出し物としては主に表現活動が行われます。低年齢児であれば、「お名前呼び」や普段から慣れ親しんだ手遊び歌、幼児クラスであれば、楽器演奏や合唱、ダンス、劇遊び、オペレッタ(音楽劇)など、年齢やクラスに合わせたプログラムの中から選択されます。
実施時期は園によってもさまざまですが、11月から2月頃にかけて行われることが多いようです。
生活発表会の準備
最初に、生活発表会の準備に関する記事からご紹介しましょう。準備の進め方
生活発表会は、子どもたちにとって「やらされる」ものではありません。「子どもたちが自分らしく表現し、友だちとの協力を通して成長する機会」という、行事本来のねらいに立ち返ることで、より楽しく充実した内容になります。こちらのセミナー動画では、これまでの生活発表会をアップデートするためのポイントについて解説しています。 生活発表会は、プログラム決め・練習など、本番までにやることが多いので、計画的に準備を進めていくことが大切です。こちらの記事では、ねらいや開催までの流れ、準備進行のポイントを解説しています。
プログラムの決め方
オペレッタ講座でお馴染みの藤本ちかさんが、保育園での生活発表会のプログラム作りに携わったときの話を紹介してくれました。クラス別おすすめ出し物アイデア
ここからは、クラス別におすすめの出し物アイデアをご紹介します。記事の中では、ねらいも合わせてお伝えしていますので、指導計画の参考にしてみてください。0歳児・1歳児の出し物アイデア
0歳児・1歳児さん(乳児クラス)は、とにかく楽しく取り組めるのが一番の目標。保護者の方にも、子どもたちのかわいい姿を見てもらいたいですよね。2歳児の出し物アイデア
2歳児クラスでは簡単なセリフや身振りを覚えて、歌や劇とともに舞台のうえで表現してみるプログラムが人気。友だちとの関わりや、周りの動きを観察する姿などを生活発表会で保護者の方に観てもらいましょう。3歳児の出し物アイデア
3歳児クラス(年少クラス)では、セリフを覚えたり壇上でのびのび表現したりと、目指す目標の幅がぐっと広がります。保護者の方に成長した姿を観てもらうのと同時に、楽しく取り組んだ過程も伝えられると良いですね。4歳児の出し物アイデア
4歳児クラス(年中クラス)では、友だちとの関わりがぐっと深まり、葛藤やすれ違い、自己表現を学ぶ時期です。誰かの前で発表することや、題材を深く理解する取り組みは、子どもにとって貴重な経験になりますよ。5歳児の出し物アイデア
5歳児クラス(年長クラス)は、いままでの園での学びや経験を活かした就学前の一大イベントといえるでしょう。年齢的にも責任感が強くなり、自分たちなりの発想が豊かになる時期。クラスの個性を活かした発表にすることで、就学前の貴重な経験になるでしょう。その他の年齢別出し物アイデア
さまざまな切り口から年齢別の出し物アイデアをご紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。オペレッタ【出し物アイデア】
「オペレッタ」は、イタリア語で「小さいオペラ」を意味する、ちょっとしたミュージカルのような音楽劇のこと。園では、ピアノなどの伴奏に合わせて子どもたちが歌ったり、踊ったり、演じたりする表現活動として行われます。題材は、古くからある寓話から絵本を題材にしたものまでさまざま。ここでは、ほいくisでレッスン動画とオリジナルのピアノ楽譜をセットで公開している人気のオペレッタをご紹介します。ピアノ楽譜はメンバー登録をするだけで無料ダウンロードができますので、この機会にご利用ください。
3びきのこぶた
イギリスに古くから伝わる民間伝承を元にした昔話(おとぎ話・民話)です。園では、手遊び歌や絵本でもお馴染みですよね。わらのお家、木のお家、レンガのお家…と、ストーリーが進むにつれて子どもたちの期待感が高まる題材ですよ。浦島太郎
「浦島太郎(うらしまたろう)」は、日本に古くから伝わるおとぎ話(昔話・民話)。一般にも広く知られていて、園でも歌や絵本でお馴染みですよね。浦島太郎がいじめられているカメを助け、そのカメに連れられて竜宮城に行き、戻って来たら長い年月が経っていて、失意の中でもらった玉手箱を開けたら…と、何とも不思議で幻想的なストーリーが子どもたちを夢中にさせる題材です。
そらまめくんのベッド
「そらまめくん」で知られる、なかや みわさんの人気絵本シリーズの代表作で、生活発表会・音楽発表会や劇あそび、オペレッタの題材としても定番のお話しです。絵本が置いてある園も多く、馴染のあるお話の一つと言えるでしょう。スイミー
オランダ出身の絵本作家であるレオ・レオニが描いた、世界的にも有名なロングセラー絵本です。ストーリーの面白さと共に、自立心の芽生えや、協力することの大切さなど、さまざまなメッセージが込められた作品で、絵本としてだけでなく、生活発表会やオペレッタの題材としても人気のある作品です。
北風と太陽
昔から知られているイソップ寓話の一つで、元々は古代ギリシャでよく知られていたお話。園では絵本を始め、生活発表会・音楽発表会や劇あそび、オペレッタの題材としても定番ですね。くれよんのくろくん
「そらまめくん」シリーズの作者としても知られる人気絵本作家“なかや みわ”さんの代表作の一つです。子どもたちの身近にあるクレヨンたちを主人公に展開していくストーリーで、面白さの中にも、一人ひとりが持っている個性を認め合うという、多様性についてのメッセージが込められている作品です。園で読まれる絵本としてだけでなく、生活発表会・音楽発表会や劇あそび、オペレッタの題材としても人気のある作品です。
おおかみと7ひきのこやぎ
昔からよく知られているグリム童話の一つ。日本では、絵本としても馴染のお話です。前半がずる賢いおおかみとの知恵比べ、後半が、お母さんヤギが子どもたちを助けてオオカミをこらしめるという構成になっていて、前半と後半で展開ががらっと変わるところが見どころ。生活発表会・音楽発表会や劇あそび、オペレッタの題材としてもおすすめです。
おおきなかぶ
もともとはロシアに古くから伝わる昔話(民話)。日本では、絵本としてよく知られていて、園でも馴染のあるお話の一つです。次々と新しい登場人物(動物)が出てくる繰り返しの展開や、「うんとこしょ どっこいしょ」という、印象的でリズム感のあるフレーズなど、子どもたちが盛り上がる要素がたくさん詰まっています。生活発表会・音楽発表会や劇あそび、オペレッタの題材としても人気のある定番作品です。
王様の耳はロバの耳
昔からよく知られているイソップ寓話の一つ。日本では、絵本としてもよく知られていますね。「秘密」をテーマに、王様と床屋さんの2人の葛藤が面白おかしく描かれるストーリーが人気の作品で、生活発表会・音楽発表会や劇あそび、オペレッタの題材としても定番です。
選曲とアレンジ
こちらの記事では、オペレッタの題材に合う選曲や、オリジナルでアレンジする場合の方法などについて解説しています。劇遊び【出し物アイデア】
童話や昔話、絵本などお話の役になりきって遊ぶ「劇遊び」は、生活発表会にもおすすめの出し物です。ここでは、劇遊びを構成するのに役立つダウンロード素材や記事をご紹介します。セリフ台本
こちらは、お話(素話)用の台本ですが、劇遊び向けにアレンジすることも可能です。劇遊びのベースとして活用してみましょう。手作り衣装
出し物の題材が決まったら、子どもたちの衣装の準備も必要になってきます。こちらの記事では、身近で手に入る材料を使った衣装製作のアイデアをご紹介しています。 こちらは、オペレッタでよく登場するオオカミとヒツジの手作り帽子の製作アイデアです。 お面を使うのも方法の一つ。手軽に作れるキットをご紹介します。 >>「お面」のダウンロード素材一覧ダンス・体操【出し物アイデア】
音楽に合わせて踊るダンスや体操は、生活発表会におすすめの出し物アイデアの一つ。ピックアップしてご紹介します。秘伝!ラーメン体操
※画像をタップすると動画の再生ページに遷移しますえがおのまほう
※画像をタップすると動画の再生ページに遷移しますちょっとだけ体操
※画像をタップすると動画の再生ページに遷移しますえんとつ町のプペル
お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが手がけて大ヒットを記録した絵本「えんとつ町のプペル」。映画化にあたって同時に作られたのが、この「プペルダンス」です。先生と子どもたちが一緒になって踊ることができる曲なので、3人の実演動画を見て、ぜひ参考にしてみてください。 その他の、おすすめ体操・ダンスはこちらからチェック!生活発表会はクラス活動の集大成
いかがでしたか? 生活発表会は1年のクラス活動の集大成とも言える行事です。ご紹介した記事を参考に取り組んでみてくださいね。【関連記事】












































