こどもの日の由来

端午の節句から「こどもの日」へ
5月5日は、昔から季節の変わり目を表す五節句のひとつ、「端午の節句(たんごのせっく/菖蒲の節句)」として男の子の健やかな成長を祝う日とされていました。この「端午の節句」と、「こどもの日」とを一体的に捉えて祝うようになったのは第二次大戦後のこと。1948年(昭和23年)に制定された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」により、「こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」として、「こどもの日」が国民の祝日に定められ、現在に至ります。
こういった経緯もあり、「こどもの日」は、男の子に限らず子どもたちみんなをお祝いする日として一般に定着しています。
出典:「国民の祝日」について/内閣府 >>詳細はこちら
ゴールデンウイーク(黄金週間)
「こどもの日」はその前に続く一連の祝日の最後となっています。土日なども含め、4月末から休日が続く期間は「ゴールデンウィーク(黄金週間)」と呼ばれています。
【ゴールデンウイークの祝日】
- 4月29日:昭和の日
- 5月3日:憲法記念日
- 5月4日:みどりの日
- 5月5日:こどもの日
「節句」とは
「節句」は季節の節目となる日のことですが、もともとは中国から伝わったもの。古くから、厄払いや無病息災の祈願、健康や不老長寿の祈願などの行事を行う日として、今日まで伝えられてきています。端午の節句を含めた代表的なものとしては以下のものが知られています。どれもお馴染みのものですよね。
代表的な節句
- 1月7日:人日(じんじつ)の節句/七草の節句
- 3月3日:上巳(じょうし)の節句/桃の節句
- 5月5日:端午(たんご)の節句/菖蒲の節句
- 7月7日:七夕(たなばた)の節句/笹の節句
こどもの日の風習と過ごし方
続いて、こどもの日に行われる風習や慣習についてご紹介しましょう。多くは端午の節句にちなんだ伝統的な習わしで、お馴染のものです。こいのぼりは“成長”と“出世”の象徴

鯉(こい)は、池や沼地などでも生息できる強い生命力を持っています。また、「激しい滝水に逆らいながら“竜門”という滝を登っていった鯉が、龍に変身し天に昇った」という中国の古い伝説があります。このことから、人生の中でぶつかる難関も突破し、成長して出世して欲しいという願いを込めて、こいのぼりを掲げるようになったと言われています。
こいのぼりは黒・赤・青、そして吹き流しが一緒になっていますよね。昔はこいのぼりは「黒い真鯉(まごい)=子ども」だけだったそうですが、時代の変化と共に赤い緋鯉(ひごい)、青い子鯉(こごい)が加わりました。それにより、黒い真鯉=お父さん、赤い緋鯉=お母さん、青い子鯉=子ども、となっていったとのこと。
また、カラフルな“吹き流し”には、魔除けの意味が込められていると言われています。
五月人形を飾る理由
端午の節句には、兜や甲冑、弓、太刀などの武具や、それらを身に付けた人形を飾る風習があります。もともとは武家で、男の子の厄除けやお守りの意味を込めて武具を飾る習慣があり、それが端午の節句の風習とし定着したと言われています。菖蒲湯に入る理由

強い香りを持つ菖蒲は邪気を祓うと信じられていて、この風習が日本に伝わり定着しました。こどもの日の当日には、菖蒲をお風呂に入れた菖蒲湯に浸かることで厄除けや子どもの成長を願います。
柏餅(かしわもち)やちまきを食べる理由

柏の木は落葉樹ですが、冬になっても葉を付けたままで、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があります。このことから、絶えない家系や、子孫繁栄と結び付けられて、縁起の良い木とされています。そのため、男の子の成長を願うお祝いだった端午の節句に柏餅を食べる風習ができたという訳です。
一方、関西地方では、ちまきの方が一般的です。こちらは中国で生まれた、端午の節句にちまきを食べる風習が、日本に伝わったものとされています。当時の都があった関西を中心に広がったものが、今に受け継がれています。地域によって風習が違うのも面白いですね。
子どもたちへの伝え方
園での活動にあたっては、きちんとねらいを持って計画を立てて進めたいですよね。その中で、こどもの日の由来や風習についてしっかりと伝えていきましょう。こどもの日の伝え方
こどもの日や、関連するものの由来について見ていきましたが、子どもに伝えるにはどれも少し難しいですよね。子どもに伝えるときは、ポイントを絞って分かりやすく言い換えてみましょう。【伝え方の一例】
- 子どもたちみんなが幸せになれるように願う日
- 生きる力の強いコイを飾ってみんなの成長を願う
- 兜や鎧を飾って、悪いことから守ってもらう
- 「しょうぶ」という植物をお風呂に入れて健康を願う
- 縁起のいい柏の葉っぱで巻いたおもちを食べる
活動のねらい
こどもの日は、子どもたちも楽しみにしている行事です。しかし、保育園や幼稚園、認定こども園の活動として取り入れるときはきちんと計画を立てて、ねらいを持って行わなければいけません。ねらいの例を挙げてみました。<ねらいの例>
- こどもの日(端午の節句)の由来を知り、日本の伝統的な文化に触れて親しむ。
- こいのぼりの製作や行事食、唱歌で古くからある風習に親しみ、お友だちや保育者との交流を深める。
- 暦の区切りに行う行事ということを伝え、季節の移り変わりについて関心を持つ。
ペープサート・ぬり絵・まちがいさがし【活動アイデア】
ここからは、園で「こどもの日」を楽しむための活動アイデアをご紹介していきましょう。まずは、ペープサートやぬり絵、まちがいさがしなど、ほいくisで無料ダウンロードができるキットとその遊び方をご紹介します。「こどもの日」クイズ

「こどもの日」シルエットクイズ・ペープサート

「こどもの日」ぬり絵

「こどもの日」まちがいさがし

>>「こどもの日」無料ダウンロード素材・キット一覧はこちら
こどもの日の製作【活動アイデア】
続いては、「こどもの日」の製作活動をご紹介しましょう。こいのぼりの製作アイデア
バラエティに富んだ、さまざまなパターンのこいのぼり製作アイデアや折り紙の折り方をご紹介します。ゆらゆらこいのぼり
ゆらゆらと揺れる姿がかわいい、こいのぼりの製作アイデアです。画用紙を丸く切って半分に折るだけで簡単に作れます。1歳児、2歳児クラスでも楽しめます。リース風つるし飾り
紙皿リース風にアレンジしたこいのぼり。製作活動にちょうど良いアイデアですね。壁面・部屋飾り向けつるし飾り
こちらは、簡単で取り組みやすいアイデア。するするとたこ糸でこいのぼりを掲揚する動きが楽しめます。ピョンピョンはねる!こいのぼり
ピョンピョンはねる動きがかわいいこいのぼり。子どもたちも夢中になって遊べる製作アイデアです。低年齢児におすすめ!ペタペタお絵描きこいのぼり
0歳児からでも楽しめる、絵の具を使ったこいのぼりの製作です。低年齢児の製作アイデアで悩んでいるクラス担任の先生におすすめです。透明こいのぼりバッグ
透明なポケットがおしゃれな、手作りバッグ(手作りかばん)の製作アイデアです。お散歩バッグとして、木の実や葉っぱを入れるのにもぴったりです。素材別のこいのぼり製作アイデア
こちらは、お花紙や紙コップを使った製作アイデアです。簡単!こいのぼりの折り紙
こちらは、折り紙で簡単に作れるこいのぼり。遊び時間のネタや、壁面にも利用できますね。クラス別のこいのぼり製作アイデア
年齢別で見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。かぶと(兜)の製作アイデア
兜(かぶと)も、こどもの日を象徴するアイテムの一つ。参考にしてみてください。かぶれる!どうぶつかぶと
動物をモチーフにした手作り兜の製作アイデア。耳の形を変えると、ネコやウサギ、トラといった好きな動物に簡単にアレンジできます。スタンプかぶと
足形や手形のスタンプで作る、かぶとの製作アイデアです。作ったあとはかぶとを被って遊べるので、ごっこ遊びにも使えますよ。定番!折り紙のかぶと
基本的な折り紙の一つであるかぶとの折り方をご紹介します。折り方さえ覚えてしまえば、新聞紙や包装紙など大判の紙で被れる兜を折ることもできますので、ぜひお試しを。カラフル兜のポチ袋マラカス
かぶとをあしらったミニマラカス。ポチ袋から上手く形を成形して作りましょう。かしわ餅・金太郎・その他の製作アイデア
金太郎がユラユラ揺れる手作りおもちゃ
モールで作ったバネの仕掛けで、ゆらゆらと揺れる金太郎の製作アイデア。縁起の良い柏餅も一緒に、こどもの日の製作におすすめです。かしわ餅ちゃんのおままごとセット
かしわ餅に、こいのぼりの飾りをあしらった「おままごとセット」です。ままごと遊びを通じて、伝統行事について知ってほしいですね。かしわ餅カスタネット
形が似ていることから、なんと!かしわ餅をカスタネットにしてみました。手作り楽器や手作りおもちゃとしても楽しめます。マジックシアターこどもの日バージョン
簡単に作れて子どもたちにも人気のマジックシアター。今回は、こどもの日に合わせた可愛いイラストを使ったバージョンです。テーマ別の製作アイデアまとめ
こどもの日に関連する折り紙・製作アイデアをテーマ別に紹介します。こどもの日の歌【活動アイデア】
こどもの日の活動の導入に使える歌をご紹介しましょう。無料でダウンロードできるピアノ楽譜と弾き歌いが練習できる動画のセットもありますので、ぜひご活用ください。こいのぼり
「こどもの日」と聞いて、まず思い浮かぶ定番の曲ですよね。こいのぼりの製作の導入時などで、子どもたちと一緒に歌ってみましょう。こちらは園でのピアノ弾き歌いが練習できる手元動画と、楽譜が無料でダウンロードできるセットとなっています。音楽遊びのアレンジもご紹介していますので、こちらのコラムもチェックしてみてくださいね。
歌詞
やねよりたかい こいのぼりおおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
作詞:近藤宮子
作曲:不詳
せいくらべ(背くらべ)
こちらも「こどもの日」の定番ソング。ちまきを食べながら、柱の目印で弟の背の高さを測るお兄ちゃん。光景が目に浮かんでくるようで、微笑ましいですよね。歌詞
はしらのきずは おととしのごがついつかの せいくらべ
ちまきたべたべ にいさんが
はかってくれた せいのたけ
きのうくらべりゃ なんのこと
やっとはおりの ひものたけ
はしらにもたれりゃ すぐみえる
とおいおやまも せいくらべ
くものうえまで かおだして
てんでにせのび していても
ゆきのぼうしを ぬいでさえ
いちはやっぱり ふじのやま
作詞:海野厚
作曲:中山晋平
おすすめの絵本【活動アイデア】
「こどもの日」を、子どもたちにどう伝えたら良いか悩んでいる先生方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時は、絵本で伝えてみてはいかがでしょうか。こいのぼりぐんぐんこどもの日!

- 作:ますだ ゆうこ
- 絵:たちもと みちこ
- 出版社:文溪堂
- 対象年齢:幼児
大人気パフォーマーであるケロポンズさんの「ケロちゃん」こと増田裕子さん作の絵本です。こいのぼりにまつわるお話を、分かりやすいストーリーで伝えてくれる一冊。
こいのぼりの他にも、こどもの日に関係する柏餅やよもぎ、しょうぶなどについての説明が載っています。加えて製作アイデアまで見られるので、子どもたちと一緒に楽しむことができますね。
ちゅーたんのとべとべこいのぼり

- 作:きむら ゆういち
- 絵:ながはま ひろし
- 出版社:教育画劇
- 対象年齢:3歳~
低年齢児から楽しめる行事絵本で人気の、きむらゆういちさんの作品です。しかけ絵本になっているので、ワクワクしながら読み進めることができます。分かりやすいはっきりとしたイラストは、子どもたちにも親しみやすいですね。
ちいさなこいのぼりのぼうけん

- 作:岩崎 京子
- 絵:長野 ヒデ子
- 出版社:教育画劇
- 対象年齢:3歳~
幼稚園が舞台になっているので、馴染みやすいお話になっています。自分たちのこいのぼりが冒険に出る…というユニークなストーリーは、子どもたちの心をしっかり掴んでくれるでしょう。折り紙でのこいのぼりの作り方が描かれているので、製作の参考にもなりそうです。
伝統行事を楽しもう
こどもの日は、子どもの成長を祝う行事です。子どもたち自身にも、健やかに育つことへの感謝や素晴らしさを伝えられるよう、さまざまなアイデアで楽しんでみてくださいね。【関連記事】



































