託児所とは?
託児所とは子どもの一時預かりを行う認可外保育施設のことです。保護者が仕事をしていなくても子どもを預けられるのが特徴で、保育時間に応じた料金を払えば誰でも利用することができます。託児所で預かり可能な子どもの年齢や保育時間などは施設によって異なり、夜間や土日でも預かりを行っている場所もあります。保護者のニーズに合わせた多様な受け入れをしているのが託児所の大きな特徴です。
託児所の4つの種類
託児所には多くの種類がありますが、大きく分けると以下の4つになります。①一般的な託児施設
駅構内や商業施設の中などに併設されており、保護者が希望する時間で子どもを預かります。設置場所は病院や美容室、コンサート会場、児童館、子育て広場など、保護者にとって利便性の高い場所で開設されることが多いです。②ベビーホテル(夜間保育)
夜間に働く保護者などが子どもを預けられる場所で、24時間営業の施設もあります。ベビーホテルは夜間に働く保護者などが子どもを預けられる場所で、「夜8時以降の保育」「宿泊を伴う保育」「一時預かりの子どもが利用児童の半数以上」のいずれかを常時運営している施設のことです。
③企業内保育所・院内保育所
企業や病院などに設置される託児所で、その施設で働く人の子どもを預かります。企業内にある保育所は「企業内保育所」、病院など医療従事者向けの施設は「院内保育所」と呼ばれます。④保育園型(認可外保育園や認証保育園)
認可保育園以外はすべて「託児所」となり、東京都独自の基準を満たした認証保育園もその1つです。託児所と保育園・幼稚園では何が違うのか?
託児所と保育園・幼稚園は何が違うのでしょうか?託児所や保育園、幼稚園は子どもを預かる面では同じですが、 保育する子どもの年齢や保育時間、保育内容等が異なります。特にクラス担任になるかどうかは、その職場で働くことを考えると大きな違いです。
保育園や幼稚園では年齢ごとにクラスがあり、働く場合はクラス担任になることがほとんどです。(認可外保育園や認証保育園も同様です)
一般的な託児所ではクラス担任という形ではなく、その日登園した子どもたちを保育します。日によって子どもの人数や年齢も変わり、保育園などに比べると集団が小さいのが特徴です。
託児所の保育士の仕事内容と特徴
託児所の業務内容は基本的には保育園と同じです。- 室内あそび
- 戸外遊び
- 食事やおやつ
- 着替えや排泄
- 午睡 など
認可外・認証保育園は行事やイベントがありますので、事務量などは通常の保育園と同じと思った方が良いでしょう。
託児所で働くために必要な資格
一般的な託児所では無資格でも働ける場合が多いですが、 保育士資格や幼稚園教諭免許があった方が採用されやすいと言えます。資格だけでなく子育ての経験も活きる仕事なので、お子さんがいる人は働きやすい環境です。
託児所の給料はいくら?
託児所の給料は職場や勤務形態で異なります。- 一般的な託児所(正社員):月給22万〜32万円ほど
- 企業や病院などの託児所(正社員):月給20万〜30万円ほど
- パートやアルバイト:時給1,120〜1,500円ほど
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託児所で保育士として働くメリットとデメリット
託児所は子どもを保育する点に限れば保育園とほぼ同じですが、職場環境は大きく異なります。託児所で働くメリットとデメリットをまとめます。託児所で働く3つのメリット
- 保育士資格がなくても働ける
- 業務負担が保育園より少ない
- 子どもとゆったりと遊べる
保育園型の託児所を選ばなければ大きな行事やイベントもほとんどないので、行事準備や事務などの業務負担が少ない傾向にあります。「やらなければいけない仕事」が多くないので、目の前の子どもとの遊びに集中しやすい環境です。
託児所で働く3つのデメリット
- 正社員や経験豊富な職員が少ない傾向にある
- 継続性のある保育ができない
- 子どもと長いスパンで関われない
また、日によって登園する子どもや年齢層も違うので、子どもの成長を見越した継続的な保育はやりづらい環境です。1年間を通して子どもの成長を支えることはできないので、寂しさを感じる場合もあります。
託児所の特徴を知って自分にあった職場を選ぼう
託児所にも種類があって働く環境や給料などが異なります。保育園や幼稚園との違いや託児所で働くメリットやデメリットなども含めて、「自分はどんな保育がしたいのか?」と考えて勤務先を探すことが大切です。【関連記事】